江戸時代にもあったのか!

『俚言集覧』というのは江戸時代の国語辞書だそうです。主に俗語や俗諺を集めたもので、中にこんな節があるそうです。

 

「人〇〇歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程過ぐれば薬せずして癒るものなり、俗にこれを△△△とも▢▢▢ともいう。また長命病という。」

 

〇〇、△△△、▢▢▢にはそれぞれ何が入ると思いますか?答えはこちら👇

 

 

 

 

 

 

〇〇→五十

△△△→五十腕

▢▢▢→五十肩

 

五十腕という呼び方もあったのですね。それにしても、五十肩という言葉が江戸時代に既に存在していたことに驚きです。「長命病」とも呼ばれていたのですね。江戸時代の平均寿命は40歳前後と推測されているので、確かに「長命病」ですね。

 

ちなみに「四十肩」もありますが、五十肩の症状が40代で出る人も多いため、「四十肩」という呼び方もできましたが、症状に違いはありません。

 

 

 

シャキットのお客様の中にも、今現在、四十肩・五十肩で痛みと格闘中の方もいらっしゃいますし、痛みはおさまってきているもののまだまだ動きに制限があるという方、痛みも動きの制限も克服した!という強者までさまざまいらっしゃいます。もちろん未経験の方もいますしね。中年に達したら必ずなるものではなく、40~60代に発症しやすいというだけです。自然治癒するまでに約1年かかると言われていますが、一方で半数の人が痛み・可動域制限が平均7年も続くという報告もあるそうで、できれば発症しないで過ぎ越したいですよね。

正式名称は「肩関節周囲炎」であり、つまりは肩に生じる炎症です。原因は不明ではありますが、四十肩・五十肩になりやすい方に共通してみられる点があると私は思います。それが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻き肩です。

 

無意識で立っている時に、手の平が太ももの外側ではなく前側にある方は巻き肩の可能性大・・・というか巻き肩確定です😭

 

巻き肩は必ず四十肩・五十肩になる、とまでは言いませんが、リスクは上がると思います。四十肩・五十肩は「炎症」だと書きましたが、関節が炎症を起こす理由の1つは「間違った使い方を長年続ける」ことにあると思います。

 

試しに、巻き肩ではない方もやってみて下さい。腕をめいっぱい内側に巻き、そのまま腕を上げていってください。上がりづらくないですか?肩の内側の辺りとか鎖骨の外側の辺りがギューっと詰まるような感じがしませんか?巻き肩であるというのは、知らず知らずにこの「ギューと詰まる感じ」を肩に加えてしまっているということなのです。炎症を起こしても不思議ではありません。

 

 

巻き肩に限らず、クセを直すために一番大切なのは「意識」です。いくらストレッチしようとも、筋トレしようとも、それ以外の時間は肩がずーっと内側に巻かさっているという状態であれば、直るはずがありません。

 

自分の話で恐縮ですが・・・私は子供の頃、口を開けて食べるクセがありました。それを見かねた父が、「口を閉じて食べなさい、口を閉じて食べなさい。大人になったら後悔するから、口を閉じて食べなさい。」と私が何かを食べていのを見ると必ず言うようになりました。正直、私はうるさいな~と思っていたのですが、父がしつこくしつこくしつこーく言ってくれたおかげで直ったように思います。(今でも気を抜いたら、開いていることもあるかもしれませんが・・・。)しつこく言い続けてくれた父に感謝してます。

 

身近に巻き肩の方がいらっしゃったら、しつこくしつこくしつこーく言ってあげて下さい。「肩が巻かさっているよ。四十肩・五十肩になるよ。」と😅巻き肩を直すためのストレッチやトレーニングはさまざまありますが・・・やらないですよね?1・2回は試したとしても、長~く続けられるストイックな人というのはそうそういないと思います。ということで、ストレッチやトレーニングの代わりに私はこれ👇をおすすめしたいと思います!

 

 

自らの不甲斐なさに打ちひしがれている山内さん・・・ではありません。シャンプーは使っていませんが、洗髪中の山内さんです。この洗い方をやめて、こうします!👇

 

肘を外に開きます。自然と胸が開くはずです。くれぐれも肩はすくめないように、肩を力ませないように気を付けてくださいね。

 

四十肩・五十肩になると制限される動きの1つに「肩の外旋」というのがあります。画像の山内さんのように肘を外に開く動きです。巻き肩の方はこの「肩の外旋」が苦手な方が多いのです。

 

多くの方が毎日もしくは数日おきに髪を洗われることと思います。その時に肘を開いて、肩を外旋させることを意識しながら洗髪できれば、それだけで十分にトレーニングになると思います。

 

画像の山内さんは指の腹で洗っていますが、なんなら爪側で洗うことが出来れば、さらに外旋を強めることができます。日常の動きに肩の外旋をちょっと加えるだけなので、これなら続けられるのではないでしょうか。