これもスピンコントロール？

スピン・コントロールという言葉を聞いたことはありますか？簡単に言えば「情報操作」のことだそうです。例えば、政治家が自分の主張や立場が有利になるようにマスコミに対して情報操作を行ったりすることをスピン・コントロールと呼ぶそうです。

スピン・コントロールを行っているのは政治家だけではありません。さまざまな会社がビジネスにおいてこのスピン・コントロールを駆使しているようです。

例えば、恵方巻。てっきり関西では節分に昔から食べられてきた伝統的な食べ物だと思っていたのですが、どうやら違うようです。

確かに、大阪の一部の商家で巻きずしを丸かじりする風習はあったようなのですが、あくまでも「一部の商家」の話です。恵方巻を日本全国に普及させた第一人者はセブイレブンだそうです。恵方巻という絶妙なネーミングをつけたのもセブンイレブンで、1998年に大々的なキャンペーンを打ち出したのが始まりだそうです。ということで、恵方巻を食べる習慣は関西で古くから受け継がれてきた伝統行事ではないようです・・・😓ちなみに2024年の恵方は東北東です。

他にも古来からの伝統行事かと思いきや、実は単なるスピン・コントロールだったというものはあるようです。初詣を仕掛けたのは電鉄会社、年賀状は旧郵政省、おせちはデパートなどがその例です。それで経済が潤い、日本国民の幸せも増したという面はあると思うので、必ずしもスピン・コントロールが悪だとは思いませんが。

なぜスピン・コントロールのことを書いたかと言いますと、先日あるお客様に

「体重を落としたかったらやっぱり有酸素運動ですか？」

と聞かれたのです。この言葉を聞いて、私は「これもスピン・コントロールの一種なのかな？」と思いました。

シャキットを始めてから約10年、何度も何度もなーんどもこの質問を受けてきました。そして私の答えに数多くのお客様がガッカリされたことと思います。なぜなら私はいつも「運動で体重は落ちません。体重を落としたかったら食事です。」と答えるからです。私はシャキットのお客様に対し情報操作はしたくありません。シャキットにとって不利だとしても、お客様には誠実にありたいと思っているので、「運動で体重は落ちない」ということは声を大にして言いたいと思います。体重を落とすことが唯一の目標であるならば、有酸素運動でもなく筋トレでもなく、食事を変えるべきです。

画像の本はシャキット文庫に追加したい本です。少々お高めで手が出ないでいますが・・・

「運動で体重は落ちない」は私の持論ではありません。かの有名なライザッ〇の専属トレーナーの方がこう言っています。

「ライザッ〇は糖質を控えた食生活で脂肪を落としながら、筋トレで筋肉を保ちつつ、ボディメイクをするという方針なので、基本的には有酸素運動をご提案しておりません。」

2，3か月で何十キロも落とすことができると言われているあのライザッ〇ですよ。もし本当に有酸素運動で体重を落とすことが可能であるならば、ライザッ〇に通ったら死ぬほど有酸素運動をさせられることと思います。でもそうではありません。有酸素運動で体重が落ちるというのは幻想でしかないということがわかります。

ちなみに、ライザッ〇の「糖質を控えた食事」に関しては個人的には賛同しませんが、食事について書くと話が長くなるので今回は控えます。

この世の中はきっとスピン・コントロールだらけなのでしょうね。こんな話を聞いたことがあります。「子供にどんな人に育ってほしい？」と親に尋ねると、日本人は「優しい人」と答える人が多いと。同じ質問を中国人の親にすると、「騙されない人」という答えがけっこう多いそうなのです。日本人の感覚からすると不思議な答えに思えますが、あれだけ人口も多い共産主義の国で暮らすということは、騙されることが命取りになることもあるのかもしれません。「騙すくらいなら騙される方が良い」も一理あるとは思いますが、騙されっぱなしも避けたいものです・・・