ここだって鍛えたい

いきなり動画を載せましたが、動画の動きできますでしょうか。両膝を立てた仰向けで、あごを引いた状態で頭を持ち上げます。

 

画像の女性のように高くあげる必要はありません。むしろ上げないで下さい。(上げるエクササイズもあるので、画像の女性が間違えているわけではありません。「今回は」上げないで下さいという意味です。)後頭部と床の隙間が手の平一枚分くらいで高さは十分です。

 

 

あごを引いて頭を数センチ浮かせることができたなら、そのまま1分間頭を上げたまま我慢です。1分間もちますか?

 

1分間もたないという方は、あそこの筋肉が弱くなっている可能性大です。その部位とは・・・

首の前側です。ごちゃごちゃ色々と書かれていて分かりづらいかもしれませんが、上記のテストで1分間もたない場合には、赤丸で囲んである頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋、頸長筋(けいちょうきん)という4つの筋肉が弱化しているかもしれません。

 

この4つの筋肉はまとめて「頸部深層屈筋群(けいぶしんそうくっきんぐん)」と呼ばれたりもします。

 

 

頸部深層屈筋群がなぜ大切かという話をしたいと思います。背骨を見ると頸椎と腰椎は同じように前方に凸の形をしていることがわかります。

 

腰椎を守り、腰痛などを予防するためには体幹の筋肉を強くすることが大切ということは多くの方が認識しているかと思います。

 

では同じような形をしている頸椎はどうでしょう?頸椎の上には体重の約10%もある頭が乗っかっています。頸椎にかかる負担は相当なものです。頸椎をその重みから守るのが頸部深層屈筋群の役割の1つでもあります。

 

 

頸部深層屈筋群が弱くなると痛みや姿勢の崩れを起こします。頸部深層屈筋群の弱さが招く姿勢の崩れの1つに頭の位置が前方に出るフォ-ワ-ドヘッド(ストレ-トネック)があります。画像の1番のような姿勢ですね。2番のように頭部が正しい位置にあるのは、頸部深層屈筋群がしっかりと働いている証しでもあります。頭の位置だけで随分と印象が変わりますね。

 

腰を守るために胴回りの奥深くにある筋肉(例えば腹横筋)を鍛えることが大切であるように、首を守るためには首の奥深くにある頸部深層屈筋群を鍛えることが大切です。(首の表層にはた~くさんの筋肉があり、頸部深層屈筋群は奥の方にあるため触ることはできません。)ということで、最後に頸部深層屈筋群を強くするためのエクササイズをご紹介します。

 

 

 

その名もネック・プランクです!

 

というのは冗談です。画像のプランクは確かにネック・プランクなのですが、これは激しすぎます。ラグビー選手を目指しているという方以外はこれはやらないでください。下手したら死んじゃいます😅

 

 

本当にやっていただきたいのはこちら。膝を立てた仰向けで、あごを引いて(チンタック)、頭を数センチ床から浮かします。

 

「あれ、冒頭でやったテストと同じゃない?!」と思われた方・・・正解です!同じです😅このテストそのものがトレーニングになるんですね~。なんと便利な😆

 

頭部を上げて10~15秒保持する→下ろして10秒程度休む→頭部を上げて10~15秒保持する→下ろして10秒程度休む・・・といった具合に何セットか繰り返します。徐々に保持する時間を長くするようがんばってみてください。

 

使わない筋肉は弱くなる、これは首とて同じです。せっかくの筋肉ですから、無用の長物にはしたくないですね😄