「遅筋ブースト」で見つけた弱点

人体には数百の関節があります。どこもそれぞれ大切な役割を担っているわけですが、もし「最も大切な関節はどこか?」と聞かれたら何と答えますか?真木は「股関節」と答えます。肩関節と迷うところではありますが、歩くという人間にとって基本中の基本の動作に関わる股関節は譲れないかな~と。健康に長生きしたいという方も、スポーツのパフォーマンスを上げたいという方も、腰痛や膝痛などの痛みにお悩みの方も、なんなら痩せたい方も姿勢を良くしたい方も、股関節とっても大事ですよ~😊

上記のイラストにあるように、股関節は6種類の動き方をします。この中でも今日は内旋・外旋に注目したいと思います!というのも、股関節の内旋・外旋は股関節を動かす時の「陰の立役者」だからです。

 

例えば、歩くという動作は股関節の屈曲・伸展の繰り返しであることは、上のイラストを見ていただければお分かりいただけると思います。ところが、実は屈曲・伸展だけではないのです。股関節を伸展させる時にはわずかに(意識しなくても)内旋が入ります。反対に股関節を屈曲させる時にはわずかに外旋しささります。

 

例えばこんな姿勢。これは股関節屈曲+膝関節屈曲です。股関節をもっと屈曲させることができれば、膝はもっと上がります。画像の女性が最大限まで膝を上げているとして、膝がここまでしか上がらない原因は何なのでしょうか。左の腸腰筋や大腿四頭筋が弱い、腹筋群が弱い、右の中殿筋などの支える力が弱い、バランス力が低いなどなど、原因はさまざま考えられます。股関節を外旋させる筋肉が硬くて、股関節の屈曲を妨げているということも考えられます。

 

股関節を外旋させる筋肉は大殿筋の内側、お尻の下の方に存在します。ここが硬いと股関節が屈曲しづらいのですが、なんとなくイメージできますか?

 

股関節を屈曲するということは、大腿骨を前方へ持ち上げるということです。イラストを見ると外旋筋群は大腿骨のやや後ろ~側面に付いているのがわかります。この筋肉たちがカッチカチで伸びなかったら、大腿骨を前方へ持ち上げるのは難しそうだと想像できます。

 

少々難しくてつまらない話になりましたが、要するに股関節をスムーズに動かすためには、股関節の内旋・外旋の可動域が十分にあるということが大切だということなのです。

 

なぜ今日のブログで内旋・外旋に注目したかと言うと、7月から復活した「遅筋ブースト」にご参加の皆様の動きを見て思ったのです・・・。内旋・外旋の可動域が不十分な方がけっこう多いかも!と😱

 

シャキットのお客様の内旋・外旋の可動域を拡大すべく、ある動きをご紹介して今日のブログを終わりたいと思います。その名も「シン・ボックス・スウィッチ」です!

 

シン・ボックスのシンshinは脛(すね)という意味です。脛をボックスのような形にするからシン・ボックスと呼ばれるのかどうかは、よく分かりません😅

 

もっとも大切なポイントはこの姿勢です。両膝が90度になるようにします。ただし、内旋・外旋の可動域が小さい方は、そもそもこの姿勢をつくることが難しいと思います。膝が痛くならない程度に出来る範囲で90度に近づけて下さい。

 

全く辛くないという方は、手は後方につけず、上半身を垂直に起こし、手は前ならえで行って下さい。

 

動作はゆっくりと行います。また、できれば左右の足を同じスピードで動かすのではなく、外旋側(膝の外側が床につく側)を先に動かし、後から内旋側(膝の内側が床につく側)を動かすようにすると、より内旋・外旋の強化になります。

 

外旋側は膝をできるだけ床に近づける、内旋側は骨盤が床から離れ過ぎないよう気をつけながら行ってみて下さい。

 

内旋・外旋の可動域を広げて、もっと自由に動ける股関節を目指して下さい😄

 

文:真木