肩甲骨プッシュアップ

前回の前鋸筋に関するブログは説明が回りくどく、ややこしく、きっとつまらなかっただろうな~と反省している真木です。言い訳するならば、肩や肩甲骨の動きというのは複雑で説明が難しいから仕方がないかという思いもあるのですが、それにしても「結局どういうこと?」と思われた方も多かったかもしれません。

 

なので今回はサクッといきたいと思います!できるだけ・・・

 

 

前鋸筋に関して、ここだけはおさえておいていただきたいというポイントがあります。それは、

 

前鋸筋には肩甲骨を下げる機能がある

 

ということです。他にも肩甲骨を下げる筋肉というのはありますが(例えば僧帽筋下部など)、前鋸筋もその1つだということをシャキットのお客様が認識してくだされば、前回のブログでしくじった真木も成仏できます😅

 

上のイラストをもう一度見てみて下さい。前鋸筋の下半分は肩甲骨を起点とすると、肋骨に沿って斜め下方向に走行しているのが見て取れますね。この走行方向に沿って筋肉の糸が縮むとどうなるか分かりますか?肩甲骨が下方向に引っ張られます。つまり肩甲骨が下がるということです。

 

バレリーナが美しく見える理由はさまざまあるかと思いますが、真木は「いつなんどきも肩が落ちている」というのもその要因の1つかと思います。バレリーナは首が長く見えますが、それは首の実寸が長いというよりも、肩が下がっているから「そう見える」のだと思われます。

 

画像のお二人は腕を上げても、肩甲骨は上がっていません。なんて美しい腕の上げ方でしょうか・・・😍試しに万歳でもしてみて下さい。肩甲骨上がりますよね?でも背中の筋肉を使えば肩甲骨を上げないで万歳することも可能です。バレリーナは背中の意識が常にできているということですね。ちなみに肩甲骨を上げないで万歳ができな

いという場合には、背中の筋肉はかなり弱くなっていると思われます。

 

少々、話が脱線しましたが、バレリーナのような美しい姿勢でいるためには、背中の筋肉、中でも肩甲骨を下げる筋肉を使うことが大切だということがお分かりいただけたと思います。ということで、最後に肩甲骨を下げられるようになるために、前鋸筋のトレーニングをご紹介します。

 

 

その名も肩甲骨プッシュアップ!プッシュアップは腕立て伏せのことですが、腕立て伏せができない女性であっても、肩甲骨プッシュアップならできると思います。

 

 

普通のプッシュアップのような肘の曲げ伸ばしはありません。代わりに肩甲骨を背骨に寄せる・離すを繰り返します。

 

背骨から肩甲骨を話していく時には背骨が丸まるくらいに限界まで離していきます。この時に前鋸筋が働くのを感じ取れることと思います。

 

この肩甲骨プッシュアップは、肩甲骨を上げる作用がある僧帽筋上部の活動を抑えつつ、前鋸筋を効かせることができるという優れものです。

 

指先の向きは正面を向いていてもOKですが、画像のように肩を外巻にして指先を外側に向けてみると、より前鋸筋の働きを感じ取りやすいかもしれません。

 

いかがでしょうか。前鋸筋に効かせることはできましたか?前鋸筋を使う感覚を掴み取れたのなら、あとは普段のトレーニングや日常生活の中でも前鋸筋を使うことを意識すれば、姿勢が良くなることはもちろん、四十肩五十肩などで生じる肩の痛みの軽減・予防にもなるかと思います。

 

文:真木