チキンが帰ってきます

皆様、チキンはお好きですか?真木はもちろん大好き、からあげなら毎日でも食べたいくらい好きです。ですが今日の話はそのチキンではございません。今日の主役は遅筋(ちきん)です。

 

ちなみに筋肉というのは「肉の塊」ではなく、筋線維というほっそ~い糸の集まりということはご存知でしょうか。ご存知なかった方は頭に叩き込んでおいてください🔨

 

遅筋の話に戻ります。遅筋は、「大殿筋」とか「腹直筋」といったような特定の筋肉の名前ではありません。大殿筋にも腹直筋にも遅筋はあります。人体の全ての筋肉にが遅筋と速筋(そっきん)という筋線維から出来ているのです。

 

 

石ころが敷き詰められたような上のイラストは、筋肉の断面図を表しています。そして石ころが1本1本の筋線維を表しています。赤い方が遅筋で、実際に遅筋の筋線維は赤みを帯びているので赤筋とも呼ばれます。色が薄い方が速筋を表しています。速筋の筋線維は白っぽいために白筋とも呼ばれます。

 

1枚目は言わずと知れたジャマイカのボルト選手、2枚目は東京五輪で金メダル獲得、人類史上初のフルマラソン2時間切りを達成したケニアのキプチョゲ選手です。お二人とも間違いなく世界最高峰のアスリートですし、当然ながら筋肉量も十二分にあるはずです。ところが見た目は全然ちがいますね?

 

この見た目の違いを生んでいるのが遅筋と速筋なのです。平たく言うと、遅筋は持久力のための筋肉、速筋は瞬発力のための筋肉と言えます。当然、短距離は瞬発力を必要としますので、ボルト選手は速筋が相当発達しているはずです。一方のキプチョゲ選手にとっては、瞬間的な速さよりもスピードの維持が重要になってくるので、遅筋が桁違いに発達していることと思われます。

 

速筋は鍛えていくと細い糸だった筋線維が徐々に太くなっていきます。いわゆる「モリっとした筋肉」になっていきます。ところが遅筋は鍛えて1本1本の筋線維が「強く」なっていったとしても、「太く」はならないのです。マラソン選手が筋肉量はあるのに「モリっとしていない」のは、遅筋は太くならないから、というカラクリがあるのです。

 

話はそれますが、マグロやカツオのような長距離を泳ぐ回遊魚は赤身ですが、それは遅筋(赤筋)が多いからです。ヒラメやカレイのような白身の魚は泳ぎ回らず、エサを取る時だけ素早く動きます。あれは速筋(白筋)パワーです。

 

もし1枚目の女性のような筋肉を目指していらっしゃるなら、シャキットでは無理です。今すぐ違うジムへ行き、重た~いバーベルを持ったり、巨大なタイヤを引っ張るようなトレーニングをしましょう!

 

1枚目の女性ほどの筋肉は求めていない、2枚目の女性くらいで十分、筋肉はつけたいけどムキムキはイヤだ、体を引き締めたい、という方は是非こちらのレッスンにご参加下さい😄

 

その名も『遅筋ブースト』です!

 

シャキット8年の歴史の中で、さまざまなレッスンが現れては消えていきました。

 

裏話になりますが、新しいレッスンを作るということは、我々にとっては「生みの苦しみ」を伴います。お客様の弱点を改善に導くための動きを考え、自らその動きを練習し、参加者様がどう動くかを予測し、修正を重ねる・・・数か月の時間を要する作業です。

 

新しいレッスンが上手くいけば喜びもひとしおですが、参加者様の反応がイマイチの場合には、そのレッスンは消滅することとなり、数か月の苦労が水の泡となります😭

 

『遅筋ブースト』が記憶の彼方に葬られたのは数年前・・・一部の、ほんの一部の熱烈ファンからは惜しむ声も聞かれましたが、なにせ人気がなかった😅その一番の理由はキツイから😅

 

ところが月日は過ぎ去り、トレーニングを重ねてきた複数のお客様より

 

「今なら遅筋ブーストできるかも!今やったらどれくらいできるかやってみたい!」

 

というお声を度々頂戴しました。というわけで、期間限定になるかもしれませんが(人気がなければ再び消滅するまでなので)、遅筋ブーストが復活します!

 

先ほど、ムキムキの筋肉をつけたければ、バーベルなどの重~いものを持ち上げるような筋トレが必要、と書きました。速筋を鍛えるための筋トレは「高負荷・低回数」が鉄則だからです。

 

では遅筋を鍛えるための筋トレはどんなものでしょうか?速筋が「高負荷・低回数」なので、その逆である「低負荷・高回数」が遅筋の筋トレということになります。

 

低負荷なので、ワークアウトで使う重りは使いません。完全なる自重(ご自身の体重)トレーニングです。そういう意味ではワークアウトより楽ですが、とにかく回数を多くします。1つの動きを左右合わせると40~50回行います。そして可能な限り休みを挟みません。(もちろんご自由にお休みをとっていただいてOKですが)

 

遅筋は持久力のための筋肉ですので、「とにかく休まない」がポリシーのレッスンとなりま😀このポリシーが『遅筋ブースト』が嫌われた所以でもあるのですが・・・😓

 

余談ですが、レッスンで「太ももを細くしたければ、前ももよりも裏ももが大事」と話すことがありますが、これも遅筋・速筋が関係しています。

 

各筋肉の遅筋・速筋の割合というのは個人差があります。なのであくまで目安ということにはなりますが、大腿直筋(前ももの筋肉)は70%ほどが速筋、大腿二頭筋(裏ももの筋肉)は66%ほどが遅筋と言われています。

 

速筋は鍛えると太く成長します。「太ももを細くしたいから」という理由で筋トレに励んでも、前後を意識しないでいると、大抵の場合は前ももに効いてしまいます。そうすると理想の太ももにいつまでも近づかないばかりか、ますます離れていくという事態にもなりかねません。太ももを細くするための筋トレでは、裏側を使えているかを意識できるかがとても重要なポイントになります。

 

今回の『遅筋ブースト』は改良版ということで、遅筋を強化するばかりでなく、股関節の可動域を広げるための動きを旧・遅筋ブーストより多く盛り込みます。

 

ということで、

 

😀引き締まった筋肉を手に入れたい!

 

😀持久力をつけて疲れに強くなりたい!

 

😀股関節の動きをもっと良くしたい!

 

😀体幹を強くしたい!(体幹部分の筋肉は遅筋の割合が高いため、体幹を鍛える動きも盛り沢山です。)

 

😆ドMである

 

こんな方のご参加をお待ちしております~!

 

文:真木

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コメント: 2
  • #1

    しましまうまうま (月曜日, 13 6月 2022 07:23)

    ついに遅筋ブーストが復活するんですね!産みの苦しみ中の真木さんをちらっとみていましたので、復活嬉しい!しかもパワーアップしてるようで、ついにキター!という感じです!
    キツイけれど個人的には復活賛成派ですのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします(笑)

  • #2

    シャキット真木 (月曜日, 13 6月 2022 08:42)

    私自身は楽しみでもあり、また消滅するんじゃないかという怖さもありますが、少数であっても復活を喜んでくださる方がいらっしゃるのはありがたい限りです。お時間が合えば、ぜひご参加下さい!