ガルバンゾでガンバルゾー

最近やたら食べたくなるものがあります。それが・・・ガルバンゾ!ひよこ豆です。「ガルバンゾ」はスペイン語らしいのですが、どうしても「ガンバルゾ」に見えてしまいます😅

 

真木はひよこ豆をカレーに入れるか、スープに入れるかの2択しかないのですが、さまざまな食べ方があるようです。例えば・・・

チャナマサラ(インド、パキスタン)

 

ひよこ豆、玉ねぎ、トマト、ニンニク、ショウガ、マンゴー、唐辛子、ザクロの種子、ガラムマサラなどを煮込んだもの。汁気は少なく、辛みと酸味あり。

ソッカ(フランス・ニース、イタリア)

 

ひよこ豆のクレープ

 

アブグーシュト(イラン、トルコ)

 

羊肉、ひよこ豆、じゃがいも、玉ねぎなどなどの煮込み

ファラフェル(エジプト、イラン、シリア、レバノン、イラク、パレスチナ、イエメンなど)

 

潰したひよこ豆、香辛料、コリアンダーなどを丸めて揚げたコロッケのようなもの。エジプトの国民食で、朝昼夜いつでも食べられている。

 

これ一時期コストコにあったので、よく買っていましたが、見かけなくなりました😭人気がなかったのでしょうか・・・

ドブガ(アゼルバイジャン)

 

ヨーグルト、ハーブ類、ひよこ豆などが入ったスープ。冷たくても良し、温かくても良し。

ファラフェル以外は食べたことありませんが、どれも美味しそうです😍

 

ひよこ豆は多湿な気候が栽培に向かないそうで、日本ではほとんど栽培されていませんが、世界での生産量は豆類の中ではいんげん豆に次いで2番目に多いようです。

 

世界各地の食卓を支えているひよこ豆ですが、ひよこ豆料理の中でも、世界中の人々に愛され、愛され過ぎて「発祥地の奪い合い」まで生じているのが「フムス」です。

 

これも個装になっているのがコストコに売っているので真木はよく買います。なくならないとこを見ると、そこそこの売れ行きなのでしょうか・・・。好き嫌いがありそうな味ではありますが。

 

ひよこ豆のペーストにタヒ二(ごまのペースト)、ニンニク、オリーブオイル、レモンが入っているのが一般的なフムスのレシピです。

『フムス!ザ・ムービー』なる映画を見つけました。木曜の深夜に見ていたら無性にフムスが食べたくなり、翌日コストコに買いに行ってしまいました😅

 

フムスは盛り付けも大切で、いかに美しく見せるかが料理人の腕の見せ所らしいです。そういう意味では、私が食べているコストコのパックに入ったフムスなんかは、本場の人にとっては「偽物」なのかもしれないですが、これまたコストコに売っているイスラエルのパンと一緒に食べると絶品なんです😊

 

フムスがどこで生まれたかは定かではありません。

 

トルコではひよこ豆自体の栽培は7500年以上前から行われてきました。エジプトやシリアなど中東各地では10世紀頃から「レシピ本」が登場し、14世紀のエジプトのレシピ本にはフムスと似た料理が登場します。

 

だったらエジプトがフムス発祥の地なのかと思いきや、ユダヤ人に言わせると、フムスを初めて作ったのはユダヤ人なのだそうです。理由は旧約聖書に「hometz」という言葉が出てきて、これこそがフムスなのだ、ということのようです。

 

アラブ人VSユダヤ人の「フムス戦争」はなぜか、「フムスのサイズ戦争」に発展します。2009年にレバノンのシェフが集まり2トンのフムスを作りギネス記録を樹立。しかし翌2010年1月には4トンのフムスを作ったイスラエル人シェフたちによって記録が更新されます。レバノンのシェフたちは黙っていません。2010年5月には10トンのフムスを作りギネス記録を奪回したそうです。傍目には、「たくさん作れる」は発祥地の証明と何ら関係ないと思うのですが、それだけアラブ人もユダヤ人もフムスに対して並々ならぬ愛着を感じているということなのかもしれません。フムスの起源がどこなのかは正に「神のみぞ知る」ではありますが、そもそも何百年も前から食べられていたのだとしたら、現存する国以外の国が発祥地かもしれないですよね。

 

フムスを巡って、中東が仲たがいばかりしているわけでもありません。イスラエルのあるレストランでは、人種に関係なくフムスはおかわり自由、さらにさらにユダヤ人とアラブ人が一緒に座っている席ではフムスは半額でご提供!なのだそうです。フムスが中東の平和のシンボルになったらいいですね😊

 

話をひよこ豆に戻します。

 

ひよこ豆は美味しいだけでなく、栄養も満点です。どんな栄養素が豊富だと思いますか?

 

豆なのでご多分に漏れずたんぱく質が豊富です。100gのひよこ豆で約20gのたんぱく質が摂取できます。ちなみに100gのひよこ豆なんて大した量ではありません。真木がよく買う画像のひよこ豆の水煮缶は425g入りです。食塩が入っていないのでこちらをよく選びます。

 

本当はひと缶一気に食べたい気持ちを抑え、2回に分けて食べてます。少食な方であっても100gのひよこ豆は難なく食べれるのではないかと思います。

 

ひよこ豆のたんぱく質は他の豆類に含まれる植物性たんぱく質より優秀で、必須アミノ酸のほとんどが含まれているという特徴もあるそうです。

 

ひよこ豆は葉酸も豊富です。なんと100gのひよこ豆で1日に必要な葉酸を補うことができるほど含んでいるのです。

 

葉酸と言えば妊婦さんに必要というイメージが強いですが、葉酸は赤血球の形成を助ける働きがあるので、誰にとっても重要な栄養素です。

 

その他、マンガン、鉄、リン、亜鉛なども豊富に含まれています。小豆や大豆も美味しいですが、ひよこ豆もおすすめです!

 

文:真木