〇〇の穴をふさぐだけで分かるらしい

内臓や代謝、体温などの体の機能を24時間体制でコントロールしている自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。

 

画像のドラえもんのように「戦闘態勢」の時に優位になっているのは交感神経です。運動をする時、気合いを入れて何かに取り組む時、トラブルや危険を回避しなければいけない時など、体の各部位の活動性を上げる「アクセル」が交感神経です。

 

一方、食事中や食後、寝ている時、リラックスしている時などに活動性を下げて、体を修復・回復させる「ブレーキ」が副交感神経です。と、この辺のことはご存知の方も多いかと思います。

 

疲れた日の夜、早く寝落ちしたいのに、体は疲れているはずなのになぜか神経は高ぶって眠れない、なんていうことありませんか?そんな時はもしかしたら交感神経が優位になってしまっているのかもしれませんね。自分の体が交感神経優位になっているか、副交感神経が優位になっているかを簡単に調べる方法があるみたいですので、今日はそれをご紹介したいと思います~😊

 

その方法は〇〇の穴を使います!そう、鼻の穴です😆と言っても、のび太のように鼻でスパゲティを食べる必要はございません。鼻の穴をふさぐだけでわかっちゃうんです。

 

それではご一緒にどうぞ!まずは右手で右の鼻の穴をふさぎます。左の鼻の穴からゆっく~り吸って、左の鼻の穴からゆっく~り出します。続きまして、左手で左の鼻の穴をふさぎます。右の鼻の穴からゆっく~り吸って、右の鼻の穴からゆっく~り出します。さて・・・どちらの方が楽ですか?どちらの方が空気の出入りがスムーズですか?

 

それでは判定です!左からの出し入れの方が楽だという場合は副交感神経が優位、右からの出し入れの方が楽だという場合には交感神経が優位、なのだそうです!ちなみにブログを書いている今の真木は右からの出し入れの方が楽なので、交感神経優位になっているようです。ブログを書く時は、ノ~テンキ真木も割と真剣になりますので、それなりに「戦闘態勢」になっているみたいです。

 

真木はヨガのことは何も知らないのですが、詳しい方はご存知かもしれません。ヨガではナーディと呼ばれる気の通り道が7200本あるとされており、その中で主要な3つのナーディがイダ・ピンガラ・スシュムナと呼ばれるそうです。

 

正中がスシュムナ、右側の通り道がピンガラ、左側の通り道がイダで、右のピンガラは「陽、男性性エネルギー、元気づける、熱を生産する」、左のイダが「月、女性性エネルギー、老廃物の排出、鎮め、冷まし、回復させる」と捉えられているそうです。右が交感神経、左が副交感神経という話と辻褄が合いますね。ヨガは奥が深いですね~。

 

片方の鼻の通りがもう片方より良いという「ネイザル・サイクル(鼻サイクル)」が初めて医学論文に登場したのは1895年、ドイツ人医師のリチャード・ケイザーによって提唱されたそうです。それ以来、さまざまな研究がなされているそうですが、いまだに鼻サイクルが何故起きるかは不明なのだとか。

 

鼻サイクルが交互に起こることで、鼻毛に休憩時間を与えている、と主張する研究者もいるようですが、真相は如何に・・・。いまだ分からないこともたくさんある鼻サイクルですが、確かに言えることは鼻サイクルは全ての哺乳類に共通しているということです。

 

鼻サイクルという生理現象が存在することはわかりました。で、この情報、普段の生活の中で何かの役に立つのでしょうかねぇ・・・なんせ生理現象ですからねぇ・・・。

 

この情報を活かす道の1つとして、「豆知識」として披露するというのはどうでしょうか。久しぶりに会った友人や知人といまいちトークが盛り上がらない時、すっかり仲が冷え切った夫婦が一緒にご飯を食べる時、思春期で目も合わせてくれない娘に話しかけたいお父さん、初めてのデートで何を話して良いかわからない若者・・・鼻サイクルテストをすればきっと盛り上がるのではないでしょうか・・・??

 

もう1つの道として、「自らの自律神経の状態を知ることで、何をすべきかを考えやすくなる」というのがあると思います。例えば、冒頭にも書きましたが、疲れているのに眠れない夜に、「早く寝たいのに、眠れないぃぃぃ!」と布団の中でモゾモゾしていると増々目が冴えたりするものです。そんな時は鼻サイクルテストをして、もし交感神経が優位になっているのなら、いっそ布団から一旦出て、本でも読みながら鼻サイクルが交代するのを待つというのはどうでしょうか。携帯はNGですよ。ブルーライトでますます交感神経が刺激されてしまいます。読書以外なら瞑想も良いですね😊

 

とは言っても、鼻サイクルを自力でコントロールできたら嬉しいですよね~。なんと方法があるみたいですよ。最初から効果は出ないかもしれませんが、練習を重ねれば精度が上がるのだとか。

 

右>左(交感神経優位)を右<左(副交感神経優位にしたい場合には、

 

あぐら(あぐらが辛い方は楽な座り方でOK)で座ります。目を閉じて体の力を抜きます。両方の鼻から4秒で息を吸って、右手で右の鼻穴をふさぎ、左の鼻穴から8秒かけて出します。これを10回繰り返します。

 

左>右(副交感神経優位)を左<右(交感神経優位)にしたい場合は、

 

姿勢は上記と同様に、あぐら+閉眼+脱力です。両方の鼻から吸って、両方の鼻から出します。ポイントは出す時に、「フッ、フッ、フッ、フッ」と20回の短い破裂音をたてながら鼻から出すことです。こちらの方が難しいかと思います。

 

ぜひ鼻サイクル名人を目指してみてください~😄

 

文:真木