もっと使おう、股関節②

前回に引き続き、今日も「股関節をもっと使おう!」というテーマでいきたいと思います😊と言いますのも・・・これまた3回ほど前のブログに登場したシンクレア博士が股関節に関して語っている動画を見つけてしまい、これは皆様にお伝えしなければ!と思ったからです。

 

シンクレア博士と言えば、著書の中で「老化は病気である」というなかなかセンセーショナルな仮説を立てている方です。老化のエキスパートとでも呼ぶべきシンクレア博士が「老化のスピードを遅くするシンプルなエクササイズ」を教えてくれました。老化を遅らせてくれるエクササイズ、気になりませんか~😆

 

 

とその前に、シンクレア博士によれば、長寿遺伝子を「オン」にする方法は2つあります。このブログを読んでくださっている方なら既にご存知かもしれませんが、1つがファスティング(断食)、もう1つが運動です。

 

できれば毎日、せめて2日に1回、10分程度でOKなので、「息が切れる状態になる」ことでさまざまな病気を予防できると博士は言います。そして、老化を少しでも遅らせるために最も避けるべきが、「これっぽちも息が上がらない生活」だそうです。老化のスピードを遅らせるためには、「move, move, just move、動いて、動いて、とにかく動く」とのことです。

 

ということで、息が上がる程度の負荷を体にかけれればその内容は何でも良いということになります。その上で、「自分も毎日やっている」とシンクレア博士がおすすめするエクササイズが「ヒップヒンジ」です。

 

「ヒップヒンジなんて聞いたことない!スクワットばっかりやらされて、そんな大事なエクササイズを教えないなんて、シャキットはろくでもない!」と思われた方・・・シャキットのレッスンにもヒップヒンジ入ってますのでご心配なく😊特に、「キツイから嫌い」とよく言われるワークアウト第2はヒップヒンジ満載です😆

 

シンクレア博士がヒップヒンジをおすすめする理由として、股関節の状態の良し悪しが健康長寿に大きな影響を及ぼすから、というのがあります。前回のブログにも書きましたが、人間の体の中で最も大きな関節である股関節は、立ったり歩いたりする時に最大の役割を担っている関節です。

 

何不自由なく歩いたり走ったりできている私たちにとっては、股関節やその周りにある大きな筋肉の重要性について考えを巡らせることなどないと思いますが、その機能が弱まったり失ったりした時には、それが人間らしい生活にどれほどのインパクトをもたらすかを痛感することと思います。でも、そうなってしまってからでは残念ながら遅いのです。医療や介護に携わる方ならご存知かと思いますが、一度歩けなくなった高齢の方が再び歩けるようになるというのは、「奇跡」に近いほど難しいことです。まだ自由に動ける今だからこそ、「健康な股関節」で老後を過ごせられるよう努力すべきだと真木は思います。

 

では、シンクレア博士いちおしのヒップヒンジ、一体どんなエクササイズなのでしょうか?

 

これがヒップヒンジです。ワークアウト第1で前半に似たような動きがありますね。鼠径部から体を倒し、膝を上げて胸に寄せ、斜め後方へ向かってキック!!あの動きにはヒップヒンジが入ってます。

 

そうです、ヒップヒンジとは、鼠径部(股関節)から上体を倒すことを言います😀

 

ヒップヒンジをする時に気を付けることがあります。それは、「背骨を動かさない」です。もう一度、動画の女性の背骨を見てみて下さい。直立の時も上体が倒れた時も背骨の形に違いがないですよね?背骨が動いていない証拠です。

 

こちらの画像、左は良いヒンジ、右はダメヒンジです。背骨が丸まってしまっています。ヒップヒンジをする時は、背骨は丸めない、反らせない、とにかく動かさない、です😀

 

スクワットと若干似ていますか、スクワットとは違い、膝はあまり曲げません。また動きの方向も違います。スクワットは骨盤が下方に落ちていきますが、ヒップヒンジは骨盤を後方へ引いていきます。

 

前回のブログで、理想的な体の動かし方を習得したなら、それを日常生活の動作に活かすことも大切ということを書きました。ヒップヒンジに関しても同様で、シンクレア博士もその点を強調されていました。

 

例えば、食器を洗う時、画像のような姿勢で行っていませんか?これはヒップヒンジを使わずに、代わりに背骨を丸めた姿勢になります。この姿勢は股関節を使わず、腰椎から上体を倒しているため、腰回りに負荷がかかる姿勢と言えます。

 

食器を洗う時、顔を洗う時などなど、腰椎から体を倒すのではなく、ヒップヒンジをするだけで、

 

😊腰回りに負担がかからない

 

😊大殿筋やハムストリングの筋トレになる

 

😊硬くなりやすいハムストリングのストレッチにもなる

 

などが期待できます。食器も綺麗になって、お尻の形も良くなるなんて、一石二鳥ですね~😆

 

ということで、日常生活の中でどれくらいヒップヒンジを取り入れることができるか、ぜひ挑戦してみて下さい!今一度ヒップヒンジを復習したい方は、下記のドリルをやってみると良いと思います。立ち位置によって大殿筋やハムストリングの頑張り具合が変化します。くれぐれも背骨を意識して行ってみて下さいね。

 

文:真木

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コメント: 2
  • #1

    西谷 (金曜日, 27 5月 2022 22:37)

    皆さんのためにも真木さんの股関節が爆発しないことを祈ってます。まさかの時には血小板再生治療も選択肢にしていただければ・・・

    ワタクシ20代でジャズダンスやっていた時は前後開脚はいつでもどこでもできました。今では信じられませんが( 笑 )スロー&フローのストレッチは凄くよいです。

    筋トレは老化対策目的で、最後に笑うのは私!と強い確信を持っています。ただし最大のモチベーションは美の追求です。もっと日常生活で意識するようにしたいです。1日2回の階段上りは好調です。足裏をしっかりつけて膝を上げるように励んでいます。

  • #2

    シャキット真木 (土曜日, 28 5月 2022 07:16)

    血小板再生治療なるものは選択肢になかったです〜。次回の激痛時にはそれかな!と。情報ありがとうございます。

    「いつでもどこでも前後開脚」の名残りが、スローフローの最後のストレッチをしている西谷さんの姿に見て取れます。また行けそうな気がしますが…

    女性に生まれたからには、いつまでも美の追求を怠らないという姿勢、持ち続けたいですね!その姿勢をとうの昔に失ってしまった私…どこかに売ってたら買いたいです…

    階段継続、素晴らしいですね。メッツを順調に加算中ですね!