常日頃ハムを意識してみては

ハム料理の名人ハムレッドさんがアンパンマンたちに振舞ったハム料理・・・美味しそうですね😍ところで普段、ご自身のハムを意識されていますか?

私たちの体にある「ハム」は太ももの裏側の筋肉・ハムストリング(ハムストリングス)です。「もも肉のひも」という意味で、ハムを作る時に豚のもも肉をぶら下げるためにこの筋肉の腱の部分を使ったのが、その名前の由来だそうです。

 

 

ハムストリングは足が体の後方にある時に働きます。イラストで言えば、右足はハムストリングががんばっており、左足は大腿四頭筋ががんばっています。

 

イラストの下線が引いてある英語にagonist(アゴニスト)とantagonist(アンタゴニスト)というのがあります。右足はハムストリングがagonist、大腿四頭筋がantagonistとなります。agonistは日本語では主動筋、antagonistは拮抗筋と言います。

 

ちなみに英語のantとかantiには「反対、逆」といったような意味があります。aging(エイジング)は老化、anti‐agingは老化の反対、老化に抗う、アンチエイジングとなります。

 

antagonistは日本語の拮抗筋という名称が表すように、agonist(主動筋)に抗う、抵抗する、逆のことをしようとする筋肉です。早い話が・・・ハムストリングと大腿四頭筋は協力関係にはない!ということです。大腿四頭筋ががんばっている時、ハムストリングは「一緒にがんばろう!」とはならず、「勝手にどうぞ~。こちらは寝てますね~。」となるということです。またハムストリングががんばろうとしても、大腿四頭筋が「負けるもんかー!」と邪魔してくることもあるということです。

 

イラストを見ていただければわかるように、大腿四頭筋の方がハムストリングよりサイズが大きいですよね?大きいということは強いということを意味します。シャキットのレッスンはハムストリングを鍛える動きが結構多いのですが、これはハムストリングは大腿四頭筋に負けやすいから、というのが理由です。

 

ということで、人体で一番大きな筋肉である大腿四頭筋と「拮抗関係」にある可哀想なハムストリングは、意識してあげないと日の目を見ることがなく、硬くなったり弱くなったりしやすいのです😭

 

ハムストリングが道ばたの石ころのような存在にならないためにも、常日頃からハムストリングを気にかけてあげていただきたいと思います!ということで、日常生活でできる「ハムストリングへの気遣い」の方法をご紹介します😄

椅子でもソファでも座椅子でも、背もたれに寄れかかってダラ~ン。こんな座り方しますよね~?

仙骨に体重がかかるため「仙骨座り」とも呼ばれるこのダラ~ンとした座り方は、背骨が丸まる、骨盤が後傾する、腹筋群が働かない、などなどを伴います。そしてこの座り方はハムストリングを「丸無視」した座り方でもあります。この座り方を毎日毎日続けると、ハムストリングはいじけて(?)硬くなってしまうかもしれません😭では、ハムストリングを気にかけた座り方とはどんな形なのでしょうか?

 

 

それがこちらのイラスト、「坐骨座り」と呼ばれたりもします。坐骨座りの方法は・・・

 

😀上から引っ張られているように背筋を伸ばす

 

😀骨盤を立てる

 

😀腹筋群を使う などなど。

 

意識の仕方はさまざまあると思いますが、ハムストリングを意識して坐骨座りをするには・・・

 

 

 

座面の前方に座らず、出来るだけ座面奥までお尻を押し込む!背もたれがある椅子なら背もたれに背中をつける!そしてハムストリングにしっかりと体重を乗せる!

 

この「ハムストリングに体重を乗せる」というのが大切なポイントです。ハムストリングに体重を乗せるようにして座ると、自然と骨盤は立つはずです。骨盤が立てば、背骨も伸ばしやすくなりますし、腹筋群にも自然と力が入ります。

 

この座り方、慣れるまでは疲れるかもしれませんが、当たり前にできるようになれば、腰痛が和らいだり、ハムストリングの硬さが取れたり、見た目もシャンとして見えるのでモテちゃったり・・・するかどうかはわかりませんが、おすすめです😄

 

文:真木

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    西谷 (水曜日, 04 5月 2022 17:17)

    レッスンではこれでもか!ってくらい大臀筋と太腿の前ではなく裏に効かせる!を意識し、おかけで一体化していたオチリと太腿は分離しました。今では人の姿勢が気になるほどです。

    さて家での座り方がワタクシの課題でして、1人用のヘッドレスト・肘掛け付きのソファに腰にクッション入れて身を埋め、仙骨座り(いわゆるズッコケ座り)で堕落の限りを尽くしています。毎日寝落ちが止まられません。ぽっこりお腹にも良くないし、本気で取り組むならソファ替えるか止める覚悟があるか?と自問自答中です。

  • #2

    シャキット真木 (水曜日, 04 5月 2022 17:44)

    お尻と太ももの境目・・・子供の頃はあったはずなのに、いつの間にか消え去って・・・再び会えた時の喜びといったら言葉では語りつくせないですよね(笑)

    ズッコケ座りで寝落ちって・・・もうサイコーですね!お家でくつろぐ時くらいはズッコケ座りも良いとは思いますがね~。デスクワークの方でしたら、お仕事中だけでもハムストリングに体重を乗せる座り方をすれば、何かしらの変化を感じられることと思います。