高けりゃいいってもんじゃない

昨日、息子との何気ないやりとりで衝撃宣言されました。「混沌とした世の中で、これから何十年も生きていかなきゃいけない若者は大変だな~」的な私の発言に対し、息子が「大丈夫。絶対結婚しないから。自分の代で終わらせるから。」と結婚しない宣言をしたのです。返答に困りました・・・😅

 

このやり取りの後、あることを思い出しました。なぜかとても鮮明に覚えているのですが、約30年前、アメリカに留学していた頃に、「日本とアメリカは世界のスーパーパワーだけど、本当に豊かなのはどっちだと思う?」とアメリカ人に聞かれたんです。高校生だった私は、それぞれの国のGDPとか平均年収とかは全く知りませんでしたので、「家の値段と家電の立派さ」という2つの指標(?)から答えを導き出しました。

 

「家の値段」に関しては、この質問をされる前にホストファミリーがモデルルームに連れて行ってくれたことがあったので、そこで見た家を参考にしました。そのモデルルームは日本人の私の目には大豪邸に映りました。吹き抜けの居間にはシャンデリアと大きな暖炉、部屋も浴室もたくさんあり、とにかくデカい!こんな家を日本で建てたら軽く数億円はかかるということは高校生の私にもわかりました。モデルルームにはしっかりと価格も表示されていました。お値段は1億円しないくらいでした。豪華なわりに安いんだな~と感じました。この経験から、私は無い頭を使って考えました・・・不動産が高い国は経済力があるに違いない、だから家が高い日本はアメリカより豊かなんだ!と。国土の広さとかは丸無視して、モデルルームで見た家だけを参考にしたトンデモ理論で導き出した答えです。

 

もう1つの「家電の立派さ」は、アメリカの家電は冷蔵庫にしろレンジにしろサイズはデカいけど、なんだかショボい!機能が少ない!というなんとな~くの印象から日本の家電の方が高級感がある!だから日本の技術力の方が高い!技術力が高い国は豊か!というこれまたトンデモ理論で、「日本はアメリカより豊かで、世界一のスーパーパワーなのだ!」というバカボンのパパ顔負けの返答をしました。

 

30年前の私の答えが正しかったのか間違っていたのかはさておき、私は本気で日本は経済大国だと思っていました。アフリカやアジア、南米などからの留学生からは、日本人であるというだけで一目置かれる感じがありました。あれから約30年・・・日本は一体どうしてしまったのでしょう・・・😭私は本当に日本が心配で心配で仕方がないのです・・・😭

 

「給料が上がらない」は当たり前ではないのです。実際に、先進国の中でここ30年で給料が上がっていないのは日本だけなのです😭しかもここ15年で社会保障費は倍になりました😭給料は一向に上がらないのに、物価と税金は上がる一方😭あれほど豊かだと思っていた日本がどんどん貧しくなっていく・・・😭

 

 

この話、聞いたことありますか?日本の大学生の約半数は奨学金を受給しているそうです。(2018年度の調査によると)4年間の大学生活で学生が抱える借金はおよそ400万~500万です。もちろんこれは返済しなければいけない借金です。卒業と同時に4・500万の借金を抱え、多くの場合はスズメの涙ほどの初任給から返済が始まります。

 

日本に来ている外国人留学生はどうでしょうか?日本人の大学生は約300万人、外国人留学生は約34万人、うち中国人留学生は約13万人だそうです。外国人留学生は一人残らず奨学金が「貰える」のです。日本人大学生は利子をつけて返済する必要がある奨学金を、外国人留学生は貰うことができるのです。

 

なぜこんな事態になっているのかは2008年までさかのぼります。当時は福田康夫政権でした。外国(中国?)大好き福田さんは「留学生をどんどん増やそう!留学生を30万人にしよう!」という計画を立てました。当時、日本に来ていた外国人留学生は10万人ほどでした。留学生を増やすためにとった方法、それが「奨学金をあげちゃおう!ケチケチしないで全額あげちゃおう!」です。大学院や大学はもちろんのこと、専門学校やさらには日本語学校に来ている人まで奨学金を貰えるそうで、その額は月13~15万円くらいなんだそうです。ちなみに授業料は外国人留学生の場合、国公立なら無料、私立なら本人負担は3割です。それだけではありません。往復の渡航費もあげちゃうんです。もちろんこれは日本人が働いて日本人が収めた税金から支払われています。

 

 

どんなに日本人の給料が下がろうとも、物価が上がろうとも、ガソリン税すら下げない政府なのに、ずいぶんと太っ腹だと思いませんか?私は息子が大学生だからこれを書いているわけではないのです。日本政府はあまりに日本の若者に冷酷だと思い、腹が立って腹が立って仕方がないんです。日本の若者が就職と同時に借金の返済が始まり、更には高額な社会保険料も払わなければならないとなれば、そりゃ車だって買わないし、結婚だって不安だし、なんなら恋愛する気力もわかないかもしれません。「若者の草食化」は当然の結果だと感じるのです。若者が未来に夢を描けないのは、若者のやる気のなさが原因なのではなく、こんな社会にしてしまった我々親世代に責任があるように思うのです😭

 

福田さんは世界に「親日家」を増やしたくて留学生30万人計画を打ち立てたのかもしれませんが、14年が経過して親日家が増えたようにはとても思えません。13万人の中国人留学生の中に人民解放軍の工作員や中国共産党のスパイがいない保証なんてどこにもありません。日本人の血税からお金を出して、工作員やスパイをわざわざ呼び込んでいるとしたら・・・愚の骨頂も甚だしいと思います。

 

先月のニュースで内閣府が「恋愛支援」のために、教育に「壁ドン」を組み込むという提案がなされたというのを見ました。日本の政治家は頭がおかしいのでしょうか?「壁ドン」で少子化が止まるとでも思っているのでしょうか?「壁ドン」でどうにかなるなら、私も息子に「壁ドン」を叩き込みます。

 

 

ところで、福田康夫さんは今どうしているのかな~と思ったら、北京オリンピック前に中国大使館主催の「共に未来へ!北京2022オリ・パラ展」にしっかりとご招待され(歴代の首相で唯一ご招待されたそうです)、「北京オリンピック成功のために最大限の協力をしたい!」と語ったのだとか。北京オリンピックより日本の若者の貧困解消のために最大限努力してもらいたいものです。

 

お金が全てではありませんが、勤勉に働けば、明るい未来を描くために必要なお金を若者が得られるような社会になってほしいと切に思います😭

 

ところで、年収が上がると嬉しいのは若者だけではありませんよね?私だって年収が上がったら嬉しいです。山内さんに私の心の叫びが届きますように・・・。

 

年収は高いほうが良い・・・では、IGF‐1は?IGF-1は日本語にすると「インスリン様成長因子」です。高い方が良いと思いますか?低い方が良いと思いますか?インスリン様(サマではないです。敬称ではなく、ヨウです。)だからあまり高くない方が良いのか・・・はたまた成長因子だから高い方が良いのか・・・そもそもIGF-1ってなんやねん!って話ですね~。

 

IGF-1はその名の通りインスリンと似た構造を持つ成長ホルモンの一種です。子供の成長にとって重要なIFG-1は子供時代には沢山分泌され、加齢と共に分泌量は低下、6・70代の頃には分泌量はわずかになるそうです。となると、やはり分泌量が多いほうが良い気がしますね~。

 

実際に1990年には、6ヶ月間にわたり成長ホルモンを投与した成人において、筋肉量が7%増え、骨密度は上がり、皮膚の厚さが7%増し、脂肪量は14%減ったという論文が発表されたそうです。この結果を受け、1900年代から2000年代前半までは成長ホルモン投与が「人気」だったそうです。あの論文が出るまでは・・・

 

2007年に発表されたメタアナリシス論文(複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析された論文)によって、過剰な成長ホルモン投与が関節の痛みや糖尿病などの原因であると判明してしまったのです😱以来、IGF-1がアンチエイジングの治療で使われることはなくなったそうです・・・

 

高いIGF-1のせいで関節が痛くなったり、糖尿病のリスクが上がるのであれば、成人にとってはIGF-1は低い方が良いということなのでしょうか?その答えが分かるのがこのグラフです👇👇👇

縦線が「死ぬリスク」、横線が「IGF-1量」を表しています。綺麗なU字ですね~。

 

IGF-1が低すぎると、骨粗鬆症、サルコペニア、炎症、心血管疾患のリスクが上がります。またIGF-1が高すぎると、癌、2型糖尿病、心血管疾患のリスクが上がります。

 

IGF-1は低すぎもダメ、高すぎもダメ、U字の底の部分に当たる値(グラフでは120-160ng/mlと書かれています)が「ちょうどよい」ということです。

 

お金は少なすぎると生活が大変になりますが、だからと言ってあり過ぎれば、悪い人が群がったり、遺産を巡って骨肉の争いが起こったり・・・お金もIGF-1も何事も中道が一番のようですね😊

 

で、肝心な、「どうやってIGF-1をちょうど良いところにもっていくか」ですが、方法があるんですね~。何だと思いますか~?真木が書くブログですから、2択なのはいつも読んでくださっている方ならお分かりかと思います。2択というのは、運動or断食です。

 

IGF-1に関しては、有効なのは断食です。この答えにはガッカリされる方も多いかもしれませんが、残念ながら2019年に出されたメタアナリシス論文にそう書かれているそうです。

 

断食は痩せる痩せない以前に、体に良いんです。これはもう否定しようがない事実なのです😊

 

文:真木