水に〇〇を加えるだけで

食後の血糖値の乱高下が体にとって好ましくない、ということは周知の事実かと思います。血糖値が上がりづらいような食事を心がけることはもちろん大切ですが、ラーメン&チャーハンも食べたい・・・かつ丼も食べたい・・・パンケーキも食べたい・・・といった場合に、少しでも血糖値の上昇を抑える方法があったら嬉しいですよね。あるみたいですよ、とっても簡単な方法が。しかも「あるもの」を水に加えるだけという、超お手軽な方法なんです😆

 

 

 

 

昨年の2月にEuropean Journal of Nutritionなる雑誌に掲載された論文です。

 

100gのパンを食べる時に、250mlの水、250mlの紅茶、「あるもの」を加えた250mlの水を飲み、血糖値にどのような違いがあるかを調べたというものです。

 

血糖値は15分おきに、3時間にわたって計測されました。結果は・・・水は特に効果なし、紅茶も特に効果なし、「あるもの」を入れた水のみ血糖値の上昇が30%も抑えられたそうです。

 

さて、水に加えられた「あるもの」の正体は・・・

 

レモンです。

 

レモンを水に入れるだけで血糖値の上昇を抑えられるなんて、なんてお手軽なんでしょ~😄しかも、ビタミンC等々も摂れて、美味しいなんて一石三鳥ですね!

 

レモン水でなぜ血糖値の上昇を抑えることができるかと言うと・・・

 

パンを食べる→パンに含まれるでんぷんが体内でブドウ糖に分解される→血糖値が上がる、ということが起こります。

 

この時に、唾液に含まれるヒト唾液αアミラーゼ(HSA)なるものが多いと、デンプンの消化がスムーズに行われ、血糖値が上がりにくくなるそうです。そしてこのHSAを増やしてくれるのがレモンというわけです。ちなみに梅干しや酢など、酸っぱい系の食べ物には同様の作用があるようです。酢飯も日の丸弁当も理にかなっているんですね。日本食万歳!日本人の知恵すばらしい!

 

プチ断食をされている方から時々、「1食目を食べる時に、血糖値が爆上がりするんじゃないかと心配」と言われます。確かに十何時間も食べないで、いきなりラーメンやらかつ丼やらを空っぽの胃に流し込んだら、それは血糖値が上がりそうですよね。そんな時には、ぜひ食前に一杯のレモン水を飲んでみて下さい😊

 

文:真木