寿命を延ばすホルモン?!

ホルモンは「内臓肉」のことですが、由来をご存知ですか?諸説あるようで、英語のhormoneから来たとか、昔は内臓肉は捨てていたので関西弁の「放るもん」から来た、などです。由来なんてどうでも良い、美味しければ良い、と真木は思うわけですが、今日のホルモンは内臓肉のホルモンではなく、体内でつくられるホルモンの話です。

体内でつくられるホルモン(もしくはホルモンに似た物質)は判明しているだけで100種類以上あるそうです。どれもごくわずかな量しか存在せず、50mプールにスプーン1杯程度の量なのだとか。そんな微量にしか存在しないのに、体のさまざまな機能を調節するという絶大な力を持っているのがホルモンです。

 

成長ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンあたりはよく聞きますが、『FGF21』というホルモン名は馴染みがないですよね~。FGF21は2000年頃に発見された新入りホルモンです。研究者たちの熱い視線が注がれているいるようで、FGF21に関する報告は毎年倍増中のようです。

 

ちなみに、どうでもよいと思いますが、FGFはfibroblast growth factor(線維芽細胞増殖因子)の頭文字を取ったもので、23種ありFGF21はそのうちの21番目ということのようです。FGF16から23は比較的最近発見されたということで、未知の部分が多いそうです。これまたどうでも良いかもしれませんが、多くのFGFは局所的な作用であるのに対し、FGF19、21、23の作用は全身に及ぶそうです。

 

ということで、まだまだ謎だらけのFGF21ですが、注目を集めている理由として、FGF21が代謝の促進、血管の健康、肥満の抑制、寿命と関連性があると考えられているということがあります。

 

 

太めのマウスにFGF21を注入したところ、食事量は減らしていないにも関わらず痩せたという実験があるそうです。しかも体脂肪量は27.3%も落ちたのだとか!食事を変えていないのに、この落ち方は驚異的ですね。しかも寿命が30~40%も伸びたそうです。研究者たちはFGF21が寿命を延ばすための治療に応用できると期待しているそうです。そして、黙っていないのが製薬会社!FGF21で一儲けしようと躍起になっているようです。

 

 

ただ問題もあり、FGF21を人間に注入しても、体内ですぐに壊れてしまい、効果を出すためには1~2時間おきに注入する必要があるのだとか。また、薬として注入する場合には、やはり副作用の懸念もあります。

 

でも大丈夫!薬に頼らなくても、FGF21を増やす方法があるのです😄その方法は・・・もちろんお分かりですよね~。運動で~す😄😄

運動がFGF21の産生量を上げるというのは確かなことなのですが、運動と言っても色々とありますよね?どんな運動がFGF21を増やす上ではより効果的なのでしょうか?

 

2つのグループに8週間の運動をしてもらいました。1つのグループには筋トレを、もう一方には有酸素運動をしてもらいました。8週間後、FGF21の量にどのような変化が出たでしょうか。筋トレグループはFGF21が42.2%アップ、有酸素運動グループは25.1%アップという結果になりました。FGF21を上げたいという方は、筋トレがより効果的なようです。

 

体脂肪を落としたい方も長生きしたい方も、筋トレ頑張ってFGF21を増やしましょー😄

 

文:真木