中年は今からここを強く!

札幌市内はどこも相変わらず歩道が狭く歩きづらい所が多いですが、今期はまだ転んでいないという強者はいらっしゃいますか?真木は「すぐそこだから」と調子にのってサンダルでシャキットの外に出て、2度転びました😅幸い青タンで済みましたが。

 

転倒で怖いのは「骨折」ですよね。骨折が多い部位はどこだかご存知ですか?代表的なのが、手首、背骨、太ももの付け根です。いずれも転んだ時に骨折しやすい部位です。

 

上記の骨折しやすい部位の中でも特に怖いのが・・・

 

 

大腿骨近位部骨折と呼ばれる、太ももの付け根の骨折です。折れる場所によって、大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折などに分類されます。

 

ここからは怖い話ですよ~😱大腿骨頸部骨折後1年未満の死亡率は80代で半分程度、65歳以上で見ても約10%と高い数値になっています。「人生最後の大けが」になりかねないということです。大腿骨の骨折は圧倒的に高齢者に多いので(50歳以下の発生率は10万人に10人以下)、予後が悪いのも致し方ないのかもしれません。

 

自分はまだ40代、50代だから大丈夫と安心してはいられません。確かに、50歳以下の発生率は低く、60代から徐々に増加、70代以降に急増する大腿骨の骨折ですが、日本での大腿骨近位部骨折は2040年まで増加の一途をたどると予測されています。今現在の40代50代は2040年には大腿骨骨折が増え始める60代・70代に突入するわけですから、「備えあれば患いなし」で今から準備をしておくことをおすすめします。

 

 

では、大腿骨骨折にどう備えるかという話ですが・・・転んで骨折するケースが多いのだから、転んでも大丈夫なように受け身の練習をすれば良いのです😄

 

というのは冗談で、転んでも折れない強い骨を作れば良いのです!では、ここからはクイズです😊下記のエクササイズのうち、大腿骨、特に大腿骨の付け根部分の強化に効果的なのはどれでしょうか?それぞれの「言い分」も参考に、判定してみて下さい!

 

 

①レッグ・エクステンション

 

いかにも立派な大腿骨を持ってそうな男性ですね~。レッグ・エクステンションは膝を伸ばす力で重りを持ち上げ、主に大腿四頭筋(前もも)を鍛えます。マシンがなくても、椅子に座って、足首に重りを巻いて膝を伸ばす形でも行えます。

 

では、こちらの男性がレッグ・エクステンションをおすすめする理由を聞いてみましょう~😄

 

「日本のみんな元気かい?俺は毎日、100キロの重りでレッグ・エクステンションを100回やっているんだ。これで俺の大腿骨は鉄柱を入れたごときの強さだ。これはマイ・ファミリーに代々伝わるトレーニング方法で、俺のじーさんもこれをやっていたんだ。マイ・ファミリーは大腿骨骨折とは無縁だ。」

 

代々受け継がれているというところに、説得力がありますね~。

 

 

②逆立ち

 

2つ目は逆立ちです!ではこちらの女性の主張をお聞きください~。

 

「レッグ・エクステンションで大腿四頭筋を鍛えるだけじゃダメよ。大切なのは骨を強くすること。そのためには、骨に負荷をかけなきゃ。逆立ちになると自分の足の重みが股関節に乗るの。骨は重みを乗せると強くなるのよ。知ってた?だから大腿骨を鍛えるには、逆立ちが一番よ♡」

 

なるほど、骨に負荷をかけるということが大切なのですね~。う~ん、これまた説得力ありますね~。

③スクワット

 

スクワットを推しているのは、札幌市在住ジム勤務のM木E子さんです。では意見を聞いてみましょう。

 

「四の五の言わずに、スクワットやりゃいいんですよ。スクワットやってれば、人生の諸問題の8割は解決します。迷ったらスクワット。三度の飯よりスクワット。三度は食べ過ぎです。一食減らしてスクワット。これにつきます。骨折も防げます。人類を救うのはスクワットです。」

 

なかなかの暴論ですね~。人となりが垣間見えるコメントで胡散臭さ満載です。

 

 

では3つのエクササイズのうち、どれが一番、大腿骨の骨折予防に効果があるかを発表です!2040年の日本を見てきたドラえもんに発表してもらいます!

 

最も効果があったのは・・・ドキドキ、ドキドキ・・・スクワットです!!

 

胡散臭いと思われたスクワットが正解ではありませんか!

 

骨を強くする時に意識すべきポイントは、骨に負荷をかけるということです。そういう意味では、逆立ちを主張した女性の意見は部分的には正しいと言えます。ただし逆立ちの時に負荷がかかっている骨は、支えている腕や肩の骨であり、大腿骨ではありません。

 

また、骨折を予防するために太ももの筋肉を鍛えることは大切です。ですが骨を強くするという観点から見た時に、足が床についていないレッグ・エクステンションでは骨の強化にはつながりません。大腿骨を強くするには「足が地面についている運動か否か」が大切なポイントになります。

 

以上の理由から、上記3つのエクササイズのうち、大腿骨骨折の予防に最適なのはスクワットということになります。他にもトランポリンも骨の強化にはもってこいです。(ジャンプすることで骨に縦方向に刺激が入り、この縦方向の刺激がとても重要。ただし床でのジャンプは関節にやや負担がかかるため要注意です。)

 

ということで、スクワットの習慣がない方は、大腿骨を守るために、今日から是非スクワットを日課にしてみて下さい😊

 

文:真木

 

 

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コメント: 2
  • #1

    西谷 (木曜日, 17 2月 2022 19:08)

    股関節靭帯も横隔膜も興味深く読みました。懐かしいチンパン時代のワタクシみたいな体型には苦笑ですが、立ち姿も横隔膜も腹圧アップに繋がりますか?

    本件の大腿骨骨折ですが、骨密度対策重要ですよね。80代の母親見てきると身に沁みます。スクワットの重要性はよくわかりました。この場合のスクワットはワーク1最初のクッション持つスクワットを四の五の言わずやれ!それも腰をぐんと後ろに引いてということでよろしいのでしょか?

  • #2

    シャキット真木 (木曜日, 17 2月 2022 20:24)

    立ち姿勢を直すと、横隔膜が使えるようになったり、腹圧が上がるか、ということでしょうか?(読解力がなくスミマセン)もちろん影響すると思います。デスクワークなどで座っている時間が長いという方でしたら、座っている時の姿勢も影響大だと思います。

    私も昔は高齢者施設で働いていましたので、大腿骨の骨折がご本人のみならず、ご家族にもどれほどの影響を与えるかを目の当たりにし、常々怖さを感じていました。それまで元気だった方が、一気に寝たきり→認知症というケースを沢山見てきましたので、大腿骨骨折はなんとしても未然に防ぎたいと思いました。

    そうですね、ワーク①のクッション持ったスクワットはもちろん良いと思います!レッスンで行う時よりスピードは早めても良いと思いますし、大腿四頭筋を重視するならば腰を引くことを重視しなくても良いと思います。(膝がつま先を大きく超えない程度であればOKだと思います。)大殿筋を重視する場合には腰を引くことを意識して下さい。どちらのパターンでも大腿骨の強化にはつながると思います。