腰回りの硬い方に

大雪のせいか、オミクロンのせいか、はたまた山内さんの顔のせいか、真木の性格の悪さのせいか、考えられる原因はさまざまありますが、めっきりお客様が減っているシャキットでございます!

 

シャキットにご来店されず、おうちでゴロゴロされている方!腰回りが硬くなっているかもしれませんよ~。ということで、今回は腰回りをほぐす動きをご紹介します。腰痛持ちの方にももちろん良いですよ😄

 

 

 

 

 

教えてくれるのは、「背骨と言えばこの人!」と言われているスチュワート・マックギル博士です!マックギル博士が世に出した背骨関連の論文は240を超えるそうです!

 

「腰が痛い時はストレッチをした方が良い」というのは誰もが考えがちですが、マックギル博士によるとストレッチ後20分ほどは痛みが緩和されることがあっても、その後、痛みの強さや頻度が増して、『痛い→ストレッチ→少しの間だけ緩和→痛みが出る頻度が増える・痛みの強さが増す→ストレッチ→・・・』といった具合に、「腰痛⇔ストレッチ」のループから抜け出せなくなってしまうことは意外にも多いそうです。

 

そんなループを断ち切るために、マックギル博士は「止まって伸ばす」静的ストレッチではなく、動きによって腰椎や腰回りをほぐすということを推奨されています。その「動き」というのは、例えば・・・

 

 

「キャット&キャメル(猫とラクダ)」と呼ばれる動きです。「この動きは知ってる!」という方も多いかと思います。マックギル博士によると、腰椎というのは生体力学的に他の関節とは違いがあるそうです。一般的には、関節の可動域というのは、広い方が関節の自由度が大きくなり、柔軟性の高さにつながりますが、腰椎の場合は、自由度が大きすぎると、かえって問題を起こす原因になるそうです。そのため、腰椎を動かす時には、「負荷を強くして可動域を広げる」ということはせずに、「優しく動かしながら、その周囲の筋肉をしっかりと使う」ということが大切なのだそうです。

 

 

マックギル博士によれば、「猫とラクダ」の動きは、背骨の関節間の摩擦を和らげるのに「最も適した動き」だそうです。

 

膝を骨盤幅に開き、手の平は肩の真下にくるようにして四つん這いになります。みぞおちを凹ませるようなイメージで3~4秒で背中を丸めていきます。静止はせずに、また3~4秒かけてみぞおちを落としていきます。上述の通り、「優しく」がポイントですので、みぞおちを落としていく時に、腰椎の可動域が広い方は、腰を落とし過ぎないように意識します。

 

グラフは「猫とラクダ」を行った時に、背骨の摩擦が軽減していくことを表しています。横軸が回数を表していますが、6回を越えたあたりから、摩擦が軽減していないのがわかります。マックギル博士によれば、「猫とラクダ」の動きは多くても7,8回で十分で、それを越えても意味がないばかりか、「やり過ぎ」になってしまう可能性もあるそうです。

 

 

2つ目の動きは「骨盤飛行機」です。バランスを取るのが難しい場合には、片手をテーブル等に乗せて行います。手の支えがなくても大丈夫そうであれば、手は腰に当てるか、腕を開いて行って下さい。

 

 

お腹にしっかりと力を入れ、背中を丸めないで上体をわずかに倒し、片足を後方へ上げます。頭から足先が一直線になるように保ちますので、足を高く上げる必要はありません。

 

 

軸足は膝を軽くまげ、上げている足はしっかりと膝を伸ばします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3~4秒かけて骨盤を内側に巻くように入れていき、また3~4秒かけて骨盤を外側に開いていきます。

 

 

骨盤を意識するのが難しい場合には、おへそを軸足に近づける、おへそを軸足から離していく、という意識で行ってもOKです。

 

いかがでしょうか?特段キツイわけではありませんが、腰回りが動くのが分かるかと思います。マックギル博士推奨の動きは他にもありますので、また別の機会に書きたいと思います。お家でのゴロゴロ時間が長くなっている方は、腰がガッチガチに固まる前に是非とも行ってみてください😊

 

文:真木