オープン・ブック

テニス、野球、水泳、ゴルフ、全く違った4つのスポーツですが、上記の4つの動きに共通する点があります。体のある部分が同じ動きをしているのですが、思いつきますか?ヒントは上半身・・・

 

 

正解は「胸椎の回旋」という動きです。平たく言うと、背骨の特に腰から上の部分が、蛇口をひねる時のようにねじらさっている、という動きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「背骨」が1本の長い骨ではないことは、シャキットのお客様はご存知のことと思います、きっと・・・😊背骨は椎骨(ついこつ)という骨が重なり合ってできています。イラストは椎骨を上から見たものですが、このように椎骨の形は部位によって大きく違います。形が違うので、それぞれ動き方も違います。一番大きく動けるのが頸椎で、下に行くほど自由度は小さくなります。

 

「腰をひねる」と言いますが、実際には腰椎はあまりひねらさらないのです。腰椎は突起が多いですよね?この突起がぶつかり合うので、大きく動かせられない構造になっているのです。クイズの答えが「胸椎の回旋」であって、「腰椎の回旋」ではないのは、これが理由です。ねじるべきは腰椎ではなく、胸椎なのです。

 

 

ソフトSMやスティック・モビリティのレッスンで、画像の動きを行いますが、この動きの時に下の手(右手)を反対側の足(左足)に寄せるのが苦手な方は、もしかしたら胸椎の回旋が硬いのが原因の1つかもしれません。

 

ということで、今日はご自宅でできる「胸椎の回旋」の動きを1つご紹介します。その名も「オープン・ブック、本を開く」です。

 

 

スタートの姿勢はこんな感じです。本が閉じている状態です。画像の方は股関節を90度くらい(上半身と太ももがつくる角度が90度くらい)に曲げていますが、この角度だときつく感じる場合には、股関節はあまり曲げないで行ってみて下さい。(上半身と太ももがつくる角度を120度程度にする)

 

ただし、胸椎よりも腰椎を使ってしまう感じがある場合には、股関節は90度でがんばって下さい。

 

さて、本を開いていきますよ~😄

 

 

上の腕を円を描くように動かします。意識することは、

 

●腕を遠~くへ伸ばしながら動かす

 

●胸椎を長~くして、胸を大~きく開くイメージで動く

 

●ゆ~っくりと大き~な円を描く

 

●動かしている側の手はできるだけ床に沿わせて動かす

 

「胸椎の回旋」が多いスポーツをされている方はもちろんですが、「胸椎の回旋」は日常生活ではなかなか行わない動きなので、全てのシャキットのお客様におすすめです。特にデスクワークの方など座っている時間が長い方は、寝る前などに行うとスッキリすると思います😊

 

 

今回ご紹介した動きは「オープン・ブック」でしたが、普段、本を開くことはありますか?のび太のように本を開くと「意識不明」になるという方は多くはないと思いますが、活字嫌いという方はけっこう多いのかもしれません。

 

私はもっぱら積読(つんどく)です😂読むスピードが遅いくせに、ちょっと気になるとついつい買ってしまい、気づけば山積み・・・死ぬまでには読み終えたいところです。

 

本の山を傍目に、ついついスマホをいじってしまう時に、思い返す言葉があります。

 

『読書とは実に素晴らしいものだ。現実世界では実際に会うことのできない人たち、特に過去の偉大な人々と出会うことができるからだ。彼らの言葉や思想、物語を読むだけで、どれだけ心が豊かになるか。どれだけ心が癒されるか。読書によって人は智慧を磨き、経験を学び取る。読書によって人は幾十・幾百の人生を学ぶ。読書は尽きせぬ心の糧を与えてくれる。読書は頭脳を鍛え、魂を向上させる。人生の無明と闘うための光でもあるのだ。』

 

お休みの日には、「オープン・ブック」で胸椎や背中の筋肉をゆるめ、読書で心の内なる空間を広げる、そんな過ごし方も良いと思いませんか~😊

 

文:真木