人は〇〇とともに老いる

2022年幕開けしましたね~。どんな年末年始を過ごされましたか?真木は旭川の親戚を訪ねた以外は、家でダラダラ・・・元日に恐怖心からわずかに運動しました。山内さんの方はNetflix三昧だったようです。

 

さて、いきなりクイズです!この人、ご存知ですか?約350年前の方で、「イギリスのヒポクラテス」とも称される方です。と言ってもその名声を得たのは、ご本人が既にこの世にいなかった18世紀頃で、生前にそのように呼ばれることはなかったそうです。答えは・・・イングランド王国の医師トマス・シデナムさんです!

 

トマス・シデナムの言葉に「人は〇〇とともに老いる」というのがあるのですが、〇〇に入る単語は何だと思いますか?ヒントは漢字2文字です。2文字となると限られてきますね~。真木が思いつくのは、病気、酸化、乾燥、肥満、硬化くらいです。正解は・・・

 

 

血管

 

です。人は血管とともに老いる、原文はA man is as old as his arteries.で、直訳は「人は動脈と同年齢である」となります。血管が若ければ体も若く、血管が老いていれば体も老いている、実年齢と血管年齢は必ずしも一致しない、という風にも読み取れると思います。

 

であるならば・・・血管を若返らせたい、と思いませんか?

 

 

かつて血管は、血液が流れるだけのホース程度のものだと考えられていたそうなのです。医学の発展によって、血管は複雑で、機能性に富んでいて、心肺機能の健康のために重要な役割を果たしているということが判明してきました。

 

 

 

 

 

 

血管(動脈)はイラストのように3層になっています。ちなみに、心臓から体の隅々まで血液を運ぶのが動脈、反対に送り込まれた血液を心臓に戻すのが静脈です。

 

役割が違うので、当然、構造も異なります。心臓から送られてくる血液の圧力に耐えつつ、伸縮によって血液を末梢まで運ばなければいけない動脈の中膜は厚みがあり、伸縮性と弾力性があります。一方の静脈は、後からくる血液に押されて流れていくので、伸縮する必要はなく、中膜は薄く、弾力性もあまりありません。

 

静脈も当然大切ですが、トマス・シデナムは原文でははっきりと「動脈」と言っています。「血管(blood vessel)」とは言っていないのです。となると、老化とより関係するのはもしかしたら動脈なのかもしれません。

 

 

動脈の健康を保つ上で欠かせないのが、「一酸化窒素」です。一酸化窒素は内膜の内皮細胞から放出されます。

 

一酸化窒素の役割は、血管を広げてしなやかにすること!血管も筋肉と同様に「しなやかさ」が大切、だから一酸化窒素がとても大切、というわけです😄

 

では、一酸化窒素をたくさん放出するためにできることは・・・それはもちろん運動~!運動をすると血液循環が良くなり、血液が波を打つように運ばれるそうです。そして、その波で内皮細胞が刺激され、一酸化窒素の放出が増えるのだとか!筋肉だけでなく、血管までしなやかにしてくれるなんて、やっぱり運動サイコー😄

 

ということで、今年も皆様に「運動を続けていて良かった!運動を始めてみようかな!」と思えるようなブログを書いていきたいと思いますので、ぜひぜひ読んでくださいね~😊

 

文:真木