胸垂れますよ

今年も残り1カ月を切りましたね~。先月末に行った新レッスン「ソフトSM」の「お試し」にご参加くださった皆様ありがとうございました。また今後分にご予約くださっている皆様もありがとうございます。

 

「寝ている赤ちゃんを起こすが如く、優し~く皆様の胸椎を目覚めさせます」という売り文句で行ったお試しレッスン。終了後には、

 

「これでソフト?!本当にソフト?!」

「赤子を起こすほどの優しさはない」

「ソフトではない。ややソフト」

「体がバラバラになるかと思った」

「シャキットのソフトはやっぱりソフトじゃなかった」

 

などの、たぶん誉め言葉ではない感想を複数頂戴しました。「気持ちよかった、スッキリした」という肯定的な感想は圧倒的に少なく、真木的には予想外でした😅皆様のお声をし~っかりと受け止め、直すべきとこは直していきたいと思います!ただし・・・私の中では「ソフトである」という自己認識は変わっておりません(笑)これ以上はソフトになりません😊ということで、今日はソフトSMが拷問のように感じられた皆様には、是非取り入れていただきたい動きをご紹介したいと思います。

 

 

この持ち方、レッスンでたびたび登場します。(肘を伸ばすバージョンもあり)画像では肩甲骨の少し下の辺りに棒が当たっています。この高さで棒を持てれば、第一段階はクリアと言えます。この高さで持つのは少し辛い、2・3枚目の画像のように頭や肩が前に出てしまう、肘が後方へ引かさってしまうという場合には、ある筋肉が硬くなっている可能性があります。その筋肉とは・・・

 

 

胸筋です。正確には大胸筋と小胸筋の2つがあり、大胸筋をめくると下に現れるのが小胸筋です。

 

 

硬い胸筋が招く「特徴的な姿勢」は色々とあります。中でも、肩が内側に巻かさる「巻き肩」は、ほぼ間違いなく胸筋が硬くなっていると断言できます。なぜなら、大胸筋には肩を内側に巻く(肩関節の内旋)働きがあるからです。また小胸筋には肩甲骨を背骨から離す(肩甲骨の外転)という働きがあります。肩甲骨が背骨から離れると、背中は丸まります。

 

大胸筋は柔らかいのに小胸筋だけガッチガチ、またその逆で大胸筋はガチガチなのに小胸筋はふにゃふにゃというのはまれだと思います。大抵の場合は、どちらかが硬ければもう一方も硬くなり、そうなると上の画像のような巻き肩で背中は丸まるという姿勢(いわゆる猫背)になります。そして背中が丸まる(胸椎が丸まる)と、二次的な反応として、頭部が前方へ出る、腰が反る(骨盤前傾)ということが生じる場合があります。たった2つの筋肉が硬いだけで、姿勢にこれだけ影響を及ぼしてしまうかもしれないのです。しかも、猫背は見た目が良くないだけでなく、肺が潰され呼吸が浅くなるというデメリットもあります。

 

 

30代以降の女性に多い悩みの1つに「胸が垂れてきた、胸の上の方がそげてきた」というのがあると思います。

 

女性の場合は大胸筋の上に乳房があり、乳房は脂肪でできていますので、乳房そのものを鍛えることはできません。そうなると垂れた胸はもう二度と上がることはないのか・・・そんなことはありません。

 

胸筋を鍛えれば胸は上がります。ただし、ただ強くするのではなく、しなやかさが必要になります。というのも、大胸筋と小胸筋に力が入っている状態は猫背の姿勢をつくるからです。猫背になれば、上の右側の画像のように胸は垂れて見えてしまいます。胸を上げるには、胸筋を鍛えることに加え、胸筋の柔軟性を高めて姿勢を良くする、この2つが大切なのです。

 

 

では最後に胸筋の柔軟性を高めるための動きを2つご紹介します。

 

画像のように肩幅より広めに手を開き、四つん這いになります。

 

 

肩の前側を床に近づけていき、5秒ほど止まります。

反対側も同じように行います。

 

これを10~20回ほど行って下さい。

2つ目の動きです。上の動きよりも一方の手だけを更に外側につけます。

1つ目の動きと同様に、肩の前側を床に近づけていきます。できるだけ深く落とします。床につけれる方はつけて下さい。20~30秒ほど止めます。余裕のある方は、手のつける位置を内側にずらすと負荷が高まります。

 

胸筋の伸びを感じ取れますか?

 

文:真木