ファシア③

ファシア第3弾!今回でファシアについては一旦、終わります。

 

前の2回でファシアは今まで見向きもされなかったこと、やっと注目を浴びてからまだ日が浅いということ、まだまだ謎が多いものの現時点で分かっていることだけをみても、ファシアは大変重要なものだということが判明してきている、ということを書かせていただきました。

 

今日は、「ファシアの健康」について書きたいと思います。筋肉の健康を保つ、つまり強くしなやかな筋肉をつくるには、トレーニングが大切ですよね?では、筋肉のようにファシアの健康を保つために、我々にできることはどんなことがあるのでしょうか?

 

「不健康なファシア」が画像左のぐっちゃぐちゃに絡んだファシアだとしたら、画像右のように編み目が綺麗なファシアを目指す方法とはどんなものか、ということです。(ちなみに画像はイメージであって、健康なファシアの編み目が実際に等間隔に綺麗に並んでいるかどうかは分かりません。)

 

 

「健康なファシア」のため第1のポイントは「運動の方向」です。「運動の方向って何だ??」と思われるかと思いますが・・・まず大前提として、ファシアの健康のためには運動が大切です。使わない筋肉や骨が弱くなるのと同じように、ファシアの健康のためには、「体を動かす」ことが大切です。その最低条件を踏まえた上で、体を動かす時に、「方向」を意識するとより良いというわけです。

 

例えば、画像のようなマシンでの筋トレ。これは「レッグエクステンション」というもので、膝の曲げ伸ばしをすることで、前ももの筋肉である大腿四頭筋を鍛える機械です。大腿四頭筋だけを局所的に鍛えたい!という場合には良いですし、マシンにはマシンのメリットもあるのですが、「運動の方向」という観点から見ると、常に一方向(膝を伸ばして曲げるという)にしか動いていません。

 

 

ファシアは画像のように、様々な方向に付着しています。一方向にばかり動かしていても、同じ部位のファシアにばかり刺激が入ることになります。色々な方向に体を動かすことでこそ、全身のファシアが存分に使われるというわけです。

 

そういう意味では、レッドコードはもってこい!ですよ😍ロープだから360度あらゆる方向に動かすことが可能です!レッドコード万歳😆

 

 

第2のポイントは「伸張性」です。「縮み切った筋肉」がよろしくないのと同様に、ファシアも「伸張性がある」ということが大切です。

 

画像のようなお菓子見たことありますか?(虫が苦手な方、ゴメンナサイ。)外国製のグミでよく見かけますが、なぜわざわざこの形状にするか日本人にはなかなか理解しがたいですよね・・・。それはさておき、このグミを長~くしたいと思ったら、おそらくゆっく~り引っ張りますよね?一気に引っ張れば切れてしまうというのは想像できます。

 

ファシアも同じで、一気に伸ばそうとすると切れてしまいます。伸張性を高めるためには、「ゆっくりと動く」ことが大切です。

 

シャキットのトレーニングは一部を除いて、ゆっくり動くものが多くなっています。これは「勢いや反動と筋力は違う」からです。

 

 

例えば、画像のように膝を高くあげる動き。勢いをつければ膝が胸に届くくらい高く上がるけど、反動を全くつけないと同じ高さまで上げれないとなると、それは筋力不足です。本当に筋力をつけたいのであれば、反動は使うべきではありません。(重いバーベルを使ったトレーニングや、瞬発力+筋力を鍛えるトレーニングは別の話です。)

 

また、「早く動ける」のと「早くなってしまう」というのも別です。動きをコントロールした中で最速スピードで動くトレーニングももちろんありますが、シャキットではそういったものは行っていません。動いているうちにスピードが上がっていてしまうのは、ゆっくり動くだけの筋力やバランス力が足りないということを意味しており、「早く動ける」ということとは全く別物です。筋肉のためにも、ファシアのためにも、ぜひ「ゆっくり」を心掛けてみて下さい。

 

 

第3のポイントは「水分」です。カピカピのスポンジは絞っても形が変わりませんよね?そもそも絞れないですし、無理に絞ろうとすれば、ポロポロと崩れてしまうかもしれません。でもそんなカピッカピのスポンジも水に浸せば、指先で軽く押しただけでも凹みますし、絞るのも簡単です。

 

ファシアも「自由自在」に動くためには水分が重要となります。ではお水をがガブガブ飲めば良いかと言うと、そう単純ではありません。水を沢山飲んでも、それがファシアに届かなければ意味がないのです。

 

どうやったらファシアに水分が届くかと言うと、それは「体を動かす」もしくは「筋肉を指やローラーのようなもので押す」です。

 

体を動かすと筋肉が「収縮」します。水に浸したスポンジを絞ると、更に水を吸い込みますよね。それと同じイメージです。収縮した(絞られた)筋肉が水分を吸い、それがファシアに届けられるというわけです。また、マッサージやローラーで筋肉を押すことも同様で、スポンジをイメージすると分かりやすいと思います。

 

 

第4のポイントは「弾力性」です。第2のポイントの「伸張性」で、ゆっくり動くことが大切だと書きましたが、ゆっくり動くことでは残念ながら「弾力性」を高めることはできません。ファシアの弾力性を高めるためには、一定のリズムで体を動かすことが必要です。シャキットのレッスンで言えば、シェイプアップがそれに当たります。音楽に合わせて踊るのは苦手という方は、軽いランニングでも良いですし、縄跳びやトランポリンなんかも良いと思います。

ということで、ファシアの健康のためには・・・

 

体を動かす!

いろんな方向に動かす!

ゆっくり動く!

時々、マッサージやローラーでコロコロして・・・

また動く!

リズミカルに動く!

 

健康なファシアづくりのために共に頑張ってまいりましょ~😄

 

文:真木

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    西谷 (月曜日, 09 8月 2021 10:24)

    ファシアの中に筋膜も含まれると理解しました。少し前にマッサージサロンで【筋膜リリース】【筋膜はがし】で流行った時に筋膜というワードを知りました。特別な施術なのかと思ったけどわざわざサロンに行くほどではないみたいですね。何回かヤムナボディローリングに行ったのですが、筋肉にアイロンをかけるとの概念でファシアに効きそうですけど、バカ高くて止めました。というわけでワタクシのシャキット依存症はこれからも続きます^_^
    (本日初レッスンから1周年)

  • #2

    シャキット真木 (月曜日, 09 8月 2021 11:12)

    筋膜はファシアの一部なのかどうか・・・これについては、よく分かりませんでした。私も最初はファシアの中で、筋肉を包むものが筋膜なのかな~と思ったのですが、違うと断言される方もいるようです。ファシアの謎が解明していくのが楽しみですね~!

    私は筋膜リリースという施術を受けたことがないので何も言えませんが、時々自身へのご褒美として、またメンテナンスの一環としてそういった施術を受けるのはとても良いことだと思います。ですが、運動と同じで、そういうものも「1回でどうにかなる」ものではないと思うので、普段から体を動かすことが大切なのかなと感じます。トレーニングやスポーツにこだわらなくても、日常生活の中でこまめに体を動かすことが、結局はファシのみならず、筋膜や筋肉、骨の健康には不可欠だと思います。

    ヤムナは私も一時期やってみたいと思ったことがありましたが・・・いまだ、挑戦できていません。

    1年経ちましたか!おめでとうございます!そしてありがとうございます!!今後も末永く宜しくお願い致します!!!