姿勢別攻略法②(巻き過ぎ編)

まずはテストです!

 

鉛筆かペンを2本ご用意ください。1本ずつ握り(強く握る必要はありません。)こぶしを太ももの外側に当て、ビシッ!と直立不動の姿勢をとります。

 

3秒ほどしたらリラックスして、腕の力も抜いていきます。何も意識せず、いつも通りに立って下さい。

 

さて、鉛筆はどの方向を向いていますか?

1番上の写真のように、ペンの先端が正面ないしわずかに外側を向いていれば合格です!真ん中の写真のように先端が少し内側を向くという方が多いかと思います。このケースは改善の余地ありです。下の写真のようにペン先が向かい合わせになる場合には・・・危険極まりありません!がんばって直しましょう!

このテストで何をみているかと言うと、上腕骨(じょうわんこつ・腕の骨)の「内巻き具合(肩関節の内旋)」をみています。写真の下に行くほど、内巻きが強くなっているということです。

 

巻き肩が良くない大きな理由は2つあると思います。1つは姿勢が崩れる、という点です。巻き肩の方の多くは猫背だと思います。猫背は呼吸が浅くなりがちですし、女性であれば胸も垂れやすくなり、見た目に良くないということがあると思います。

 

もう1つの問題点は、四十肩・五十肩といった肩の痛みにつながりやすいという点です。シャキットのお客様にも四十肩・五十肩を経験した方、けっこう多いと思いますが、そういう方はほとんどが上腕骨が内巻きになっています。

 

下の動画(2分程度、音声なし)は上腕骨が内側に巻かさる様子が分かりやすいと思いますので、見てみて下さい。

 

上腕骨を内側方向に引っ張る筋肉の代表格が「広背筋(こうはいきん)」という筋肉です。背中の真ん中あたりから骨盤にかけて付いている大きな筋肉です。

 

 

 

 

上記の鉛筆テスト以外でも、ご自身の上腕骨が内巻き気味かわかるものがあります。例えば、ワークアウト第1で行う「立ち乗り」です。立ち乗りの時に、下半身の辛さもさることながら、腕を「W」にするのが辛いという方や、背中が辛い、腰を反りたくなる、肩や肘を挙げたくなるという方は、上腕骨が巻き気味だと思われます。ワークアウト第1の立ち乗りで、腕を「W」にしていただくのは、実は巻き肩対策の意味が大きいのです。

 

内巻き肩の方は広背筋が硬くなっているかもしれません。ということで、最後にとっても簡単な広背筋のストレッチを1つご紹介します。

頭の後ろで腕を絵のような形にします。写真の女性のように、肘を逆の腕で引っ張りつつ、上体を横に倒していきます。体が前や後ろに倒れないよう、真横に倒すように意識して下さい。広背筋の伸び、感じ取れますか?

 

文:真木