女性に〇〇筋は不要?

女性と男性では鍛えたい部位が違うことがあります。例えば、腕。男性は腕を太くしたいという方が多いと思いますが、そういう女性は少数派ですよね?腕を太くするためには、ダンベルなどを持って、上腕二頭筋(力こぶ)を鍛えるのが有効かと思いますが、腕を引き締めたい、「振り袖」をどうにかしたいという女性は上腕二頭筋ではなく、上腕三頭筋(振り袖)を鍛える必要があります。こんな風に、一言で「腕を鍛える」と言っても、その鍛える部位や方法によって、「どんな腕になるか」が変わってきます。

 

今日はもしかしたら男女で理想の形に違いがあるかもしれない、ある筋肉について書きたいと思います。

 

 

背中にあるこの筋肉。名前わかりますか?

答えは・・・僧帽筋(そうぼうきん)です!

 

なかやまきんに君のような体を目指す男性にとっては、僧帽筋の上部のトレーニングは欠かせないかと思いますが、女性はどうでしょうか?

こちらは「高須クリニック」のホームページで見つけた画像です。1枚目は施術前、2枚目は施術2か月後の写真です。

 

高須幹弥先生によると、発達した僧帽筋と肩こりが悩みの30代の女性に、「ボツリヌストキシ注射」を打ったそうです。ちなみにwikipediaによると、ボツリヌストキシンには筋肉を収縮させない(働かせない)ようにする作用があるそうです。結果、盛り上がっていた僧帽筋が委縮し、「いかつい肩がすっきりし、なだらかな女性らしい肩になりました。」だそうです。

 

真木の個人的感想としては、1つ1つの筋肉にはそれぞれ大事な働きがあるのだから、それを薬で委縮させるなんて、なんともったいない!という気がします。ただ一方で、注射1本でこの女性の悩みが解消されるのであれば、それはそれで良いのかな~という気もします。コンプレックスや悩みというのは人それぞれですからね。

 

 

個人的には、女性であっても、こんな風に発達した僧帽筋はカッコいいと思いますが、発達した僧帽筋を望んでいない女性も多いかと思います。では、僧帽筋を「ぼっこり」させないために、どんなことを意識したら良いのでしょうか?

 

 

 

僧帽筋は1つの筋肉なのですが、場所によって働きが変わります。

 

「ぼっこり」と盛り上がりやすいのは、僧帽筋上部です。僧帽筋上部の働きは「肩甲骨の挙上」、つまり肩甲骨を上に挙げることです。

 

肩こりのある方は、肩甲骨が上がっているケースが多々あります。そういう方は僧帽筋上部がやや盛り上がっていたり、ガチガチになっていることが多いと思います。僧帽筋上部が「過剰に」働いている状態です。

 

 

 

 

 

体を動かす時には、当然、1つではなく複数の筋肉が同時に働きます。例えば、スクワットの時には、主に大腿四頭筋(太ももの前面)と大殿筋(お尻)が働きます。ところが、多くの方が大腿四頭筋が強いため、大腿四頭筋が過剰に働いて、大殿筋が十分に働かない、ということが起きます。

 

同じことが僧帽筋にも言えます。僧帽筋上部は上述の通り、肩甲骨を上げる作用があります。真逆の働きをするのが、僧帽筋下部で、こちらは肩甲骨を下げる作用(肩甲骨の下制)があります。

 

この2つの均衡がとれていないと、僧帽筋上部ばかりが頑張って、「しょっちゅう肩甲骨が上がっている(肩が上がっている)」という状況になります。

 

レッスン中によく聞きませんか?「肩を下げて下さい、肩甲骨を下げて下さい。」という言葉。控えめに言っても、1日5回は言ってると思います😅逆に「肩を上げて下さい。」はシャキットオープン以来、数回しか言ったことがないと思います。それほど、無意識のうちに肩が上がっている方は多いということです。

 

では、僧帽筋上部の過剰な頑張りを抑えて、肩甲骨を上げない(肩を上げない)ようにするにはどうしたら良いのでしょうか?それは、肩甲骨を下げる働きがある僧帽筋下部を鍛えることです。

 

最後に、椅子さえあればできる!とっても簡単!僧帽筋下部を鍛えるメニューをご紹介します~😊音声はありません。

肩を上げるクセがある方や肩こりをお持ちの方はもちろんのこと、そうでない方も、僧帽筋下部というのは弱くなりやすい部位です。ほとんどの方が僧帽筋上部>>>僧帽筋下部です。椅子に座ったら10回はやるといった風に、肩甲骨を下げることをクセにしてみて下さい😄

 

文:真木