潤滑油

これ知っていますか?私は以前から「クレゴーゴーロク」もしくは、「ゴーゴーロク」と呼んでいるのですが、山内は「CRC」と呼んでおり、「CRC取って!」と言われると、毎回「は?」となります。この製品のことをCRCと呼ぶ人は、後にも先にも山内しか知りません。そんな話はどうでも良いのですが・・・

 

サビついて動きが悪くなったり、軋み音がする金属部分には、KURE5-56をシュッとワンプッシュするだけで、驚くほど動きが良くなるので、私はKURE5-56に絶大な信頼を寄せています。

「若い頃より体が硬くなってきた」と感じることはありますか?体が硬くなったと感じる原因は、筋肉が伸びづらくなったことや、関節そのものの動きが悪くなったことなどが挙げられます。KURE5-56のように、関節にシュッとするだけで、なめらかに動くようになるような潤滑油がもしあったら、飛ぶように売れるだろうな~なんていうよこしまな妄想をしてしまいます・・・

 

皮膚にしわができ、髪が白くなっていくように、関節も老化を完全に免れることはできないとは思います。ただ、その程度には個人差があり、努力によって老化スピードを遅らせることも可能だとも思います。

 

関節というのは、骨と骨のつなぎ目ですが、そのつなぎ目は関節包という組織で囲まれており、関節包の内側は滑膜(かつまく)で覆われています。滑膜は滑液(関節液とも呼ばれます。)を分泌する働きがあります。

 

関節液には重要な働きが2つあります。1つは関節の軟骨に栄養を与えるという働きです。栄養は、通常であれば血液によって運ばれます。しかし、関節の軟骨には血管は走っていません。血液の代わりに、軟骨に栄養を届けているのが関節液ということです。

 

関節液のもう1つの働きは、関節の動きをなめらかにする、正に潤滑油としての役割があります。関節液は粘度が高く、この粘性が軟骨同士がこすり合って摩耗するのを防いでくれている、と考えられています。ちなみに、「考えられている」と書いたのは、実は関節はいまだに分からないことだらけで、いわゆる「骨が鳴る」は関節液の中の空気が破裂する音(炭酸水のように)という説もありますが、まだ解明はされていないようです。

 

 

少々つまらない話が続きましたが、ロボットなのに正座できるドラえもんのように、「なめらかに動ける関節」を維持するためには、関節液が大切なんです!という話でした。

 

ただし、関節液がありさえすれば良いという単純な話ではありません。骨がこすり合わさることによる摩耗を防ぐために、関節液はある程度の粘性が必要です。また、関節軟骨にしっかりと「浸み込む」ことが鍵となります。

 

この2つの条件を叶えてくれるものがあります。それが運動です。運動をして関節が動くと、関節液の粘性が上がり、軟骨への浸み込みも良くなるのです。

 

英語圏のトレーナーがよく使う言葉に「Motion is lotion/モーション・イズ・ローション」というのがあります。モーションは動き、運動など、ローションは潤滑剤などの意味があります。つまり、「動くことこそが潤滑剤」という意味になります。関節液には潤滑剤の役割があると書きましたが、関節を動かしてこそ、その力を発揮できるというわけなのです。

 

「体が硬いんです・・・😭」というお悩み相談を時々受けますが、悩んでいる時間があったら、その時間を体を動かすことに使って下さい!ストレッチはもちろんとても良いですが、体が硬い方にとっては、ストレッチは苦痛に感じることも多いと思います。辛いと継続するのは難しくなります。それなら、ストレッチにこだわらなくても良いんです。スポーツをするもよし、少し大股を意識して手を振って散歩するもよし、要は関節が動けばなんだって良いのです😄動くこと、それこそが潤滑剤なんです。

 

文:真木