筋肉の流れに沿って

今日はいきなり動画を載せました。所々で英語が出てきますが、専門用語なので気にしないで下さい。筋肉がどういう風に動くかを、この動画はとても分かりやすく表現してくれていると思います。筋肉というのは、細~い細~い糸(筋線維)が集まってできています。動画の中で、綱引きで表されているように、筋肉は引っ張ったり、縮めたりすることで、力が入ります。そして、この「引っ張ったり、縮めたり」のことを「収縮」と呼んだりもします。「筋肉が収縮する」というのは、筋肉に力が入っていることを表しています。

 

綱引きをする時には、綱を両サイドから引っ張りますよね?この時に、例えば、赤組は右側からロープを引っ張ろうとし、白組は左側を引っ張るのではなく、ロープを上方向に持ち上げようとしたら、どうなるでしょうか?赤組は勢い余って、倒れてしまいそうです。綱引きになりませんよね。

 

筋肉の収縮は綱引きです。となると、筋肉を収縮させるためには、「どの方向に引っ張るか」も大切になります。

 

 

これは脇腹についている筋肉です。2つまとめて「腹斜筋」と呼ばれることが多いですが、正確には、外側にあるのが「外腹斜筋」、外腹斜筋の内側にあるのが「内腹斜筋」となります。

 

筋肉の「流れ」を良く見てみてください。水平ではなく、放射状に近い付き方をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3/25のブログに「腰からひねらないで、胸椎をひねる」ことが大切であると書きました。そのブログには、腰椎の関節は元々あまり動く構造になっていないので、動きづらいものを無理矢理動かすと、痛みや故障の原因になる、と書きました。

 

腰椎の関節の構造に加えて、腹斜筋の筋肉の流れを見ても、立った状態で上半身をひねる時には、赤矢印のように床と水平の状態のままひねるよりも、斜め上もしくは斜め下方向にひねっていく方が、腹斜筋がより働くことが推測できます。

 

 

3/25のブログでもゴルフの例を出しましたが、ゴルフは胸椎のひねりが大事なスポーツだと思いますので、再度、例えとして挙げます。(シャキットのお客様はゴルフをされている方も多いですしね😊)

 

ちなみに私はゴルフのこと、全くわかりませんので、ネットで見つけた情報を、自分なりに解釈させていただきます。ゴルファーの皆様、間違いがあれば、ご指摘お願い致します!

 

画像は「スイングの時には、腕だけでやったらダメだよ~」の図です。絵を真似て、実際にやってみると体感しやすいと思いますが、上のダメな例えのように、胸椎をできるだけひねらないで、腰を水平にひねり、腕だけを斜め上に挙げても、腹斜筋はひねらさりますが、十分に伸びる感覚はありません。

 

一方、下の良い例のように、胸椎からしっかりねじることで腕を上げると、腹斜筋もしっかりと伸びる感覚が分かります。

 

伸びた筋肉は、縮めることで力を発揮します。つまり、しっかりと伸びた筋肉は、縮む時にそれだけ大きな力を発揮するということです。腕力だけでスイングするのではなく、全身の力を総動員させるためには、「腹斜筋の流れを意識してしっかりと伸ばし、胸椎からねじる」が重要なのではないかと、素人ながらに思います。

 

ちなみに、札幌でゴルフスクールをされている原田修平さんの「教え」を、少々端折ってご紹介すると、『ゴルフは体の捻転で飛ばす。捻転の分離点は、腰だと思っている人が多いけれど、実際にはもう少し上で、具体的に言うとあばら骨の辺り』だそうです。あばら骨の辺りと言えば、ちょうど腹斜筋が付いている場所でもありますね。ゴルフをされている皆様、スイングの際には是非、腹斜筋も意識に入れてみて下さい。

 

 

ゴルフだけではありません。こう見てみると、テニスも野球も腹斜筋総動員で、腰椎ではなく、胸椎が回旋しています!バレリーナだって、胸椎を動かし、腹斜筋を伸ばしてこその、この美しさだと思います。

 

 

ゴルフもテニスもしないし、踊らないから「私には関係ない。」という方もいらっしゃると思いますが、胸椎が動くと、綺麗に見えますよ😊写真を写す時にも、こんな風に少し胸椎を動かすだけで・・・痩せて見えますね!写真撮影の際には、胸椎を斜め上方向に少しひねるだけで、3割増し位で写るかもしれません・・・😁

 

文:真木