口臭や歯肉炎に効く食べ物は？

歯肉炎は歯周病の初期段階の症状で、歯肉が赤く腫れあがり、ちょっとした刺激でも傷つきやすくなるため、歯磨きの際に出血しやすくなります。歯肉炎が進行し、歯周病までいってしまうと、最悪の場合、歯を失ってしまいます。

厚生労働省が平成28年に行った歯科疾患実態調査によると、歯周病にかかっている30歳以上の成人は69％にもなるのだとか😱全くもって他人事ではありません！

歯周病の前段階が歯肉炎ですから、なんとか歯肉炎を起こさないようにしたいものです。歯肉炎に良い食べ物があれば、是非日々の食事に取り入れたいとは思いませんか？

しかもその食べ物が歯肉炎だけでなく、口臭にも良いとしたら、とても嬉しいですよね？マスクをしていれば、人様に不快感を与えることは少ないかもしれませんが、マスクの中の自分の吐息で失神😅なんてことにはなりたくありません。

口臭に良いと言うと、私は緑茶を思い浮かべるのですが、緑茶ではありません。なんだと思いますか？

咀嚼することで、唾液が分泌されます。唾液には、口の中の細菌を殺菌する作用があるので、口臭予防には、唾液の分泌量を減らさないことが大切になります。

よく噛むことが、口臭にどのように影響を及ぼすかを調べた実験があります。グループAには全粒粉のパン、生のりんご、ブラックベリージャム、バター、水という食事を、グループBには普通のパン、調理したリンゴ、ゼリー、バター、水という食事を摂ってもらいました。似たような内容ですが、グループBの食事の方が、咀嚼を必要としないものとなっています。

食後2時間後と食後8時間後に、それぞれのグループの口臭成分を測定しました。咀嚼をそれほど必要としないグループＢでは、食後2時間後までに口臭成分が大きく減少し、8時間後でもその値は、元の値には戻っていません。グループＡはどうでしょうか？

より咀嚼を必要としたグループＡでは、食後2時間後の下がり方がグループＢより大きく、さらに食後8時間後も低い状態を維持しています。

やはり咀嚼することが口臭を予防するといのは、間違いないようです。しかし、咀嚼だけが口臭予防の唯一の要因とするのは、早計のようです。

口臭の原因はさまざまあります。単純に、ニンニクのような匂いの強い食べ物を食べた後に出る口臭もありますし、歯肉炎が口臭の原因となることもあります。その場合には、歯肉炎そのものを改善させない限り、口臭の根本的な解決にはなりません。

答えは「レタスジュース」です。ちなみに画像のレタスジュースとは違います。

ジュースということは、「咀嚼」は関係ないということになります。では、レタスジュースの何が歯肉炎の改善につながったのでしょうか。

研究チームによると、葉物野菜に含まれる硝酸塩が、功を奏したのではないかと推測されています。

「硝酸塩は発がん性がある」などと言われることもあるそうですが、単一成分を過剰に摂取する傾向にあるサプリメントや、高濃度硝酸塩を含んだ飲料水の常用には注意が必要なようですが、野菜に含まれる硝酸塩に関しては、「害」よりも「益」がはるかに大きいそうです。

ということで、口臭に悩まれている方、歯肉炎になりたくない方は、硝酸塩が多い葉物野菜を積極的に摂ることが良いようです！もちろんよく噛んで食べて下さいね😊

文：真木