背骨にご注目!

前回のブログでご紹介させていただいた我が家のカイワレ息子が、昨日、「来年もダメだったら、ハリウッドに行こうかな~」と言うので、寝言は寝て言えとたしなめました。

 

寝言と言えば・・・私がレッスン中に言っていることも、お客様にとっては、寝言くらいにしか聞こえないんだろうな~と思うことがあります。確かに、言っている自分でも「何を言ってんだか。」と思うことも多々あるので、お客様にそう思われても至極当然ではあるのですが・・・😓

 

でも中には、「これは意外に大事なポイントなので、聞き逃さないで!」という点もあるんです。だったら、ちゃんと説明しろよと言われそうですが・・・😅説明したい気持ちはある、でも説明に時間を割くと、その分、体を動かす時間が減る、という板挟み状態なのです。言い訳ですが。

 

というわけで、レッスン中はなかなか詳しい説明はできないけれど、是非とも理解・体得していただきたい!というポイントがいくつかあります。そのうちの1つが、「背骨を固定する」です。

 

 

例えば、ワークアウト第1の前半で行う動きで、

 

上体を足の付け根から倒して、膝と胸を寄せて、その寄せた側の足を後方に蹴る

 

という動きありますよね?画像は少し形が違いますが、似たような形になるかと思います。

 

他には、ややマイナーなレッスンですが、レジトレでも画像のような姿勢で、片足を4秒で上げて4秒で下ろすというのがあります。

 

こういう動きの時に私が言う言葉として、

 

「背中を平らにして下さい、胸と床を平行にして下さい、背中を丸めないで下さい、おへそではなく足の付け根から倒れて下さい」

 

などがあります。表現は違えど、全て意図は同じで、それは「背骨を固定する」ということです。

 

 

ご存知の方が多いかと思いますが、背骨というのは、図のようにカーブを描いています。どの程度カーブしているかは、当然ながら個人差がありますが、「本来は」、誰でもゆるめのカーブを描いています。

 

 

ところが、骨盤が前傾したり後傾すると、図のように背骨のカーブが弱くなったり、強くなったりします。ちなみに左が骨盤を後傾させた状態、右が骨盤を前傾させた状態です。

 

話を「背骨を固定する」に戻します。骨盤を動かすと、骨盤につながっている背骨も連動します。なので、背骨を固定させるためには、骨盤を動かさない、つまり骨盤を前傾させたり、後傾させたりしないことが必要となります。

 

「骨盤を前傾させたり、後傾させないで上体を倒す、というのはどういうことか」が一目瞭然の動画を見つけましたので、ご紹介いたします!

残念ながら日本語字幕がないのですが、動きを見ていただければ、「背骨を固定する」のイメージがつかめるかと思います。2分弱の動画です。

 

動画の中で、注目していただきたいポイントは、下記の通りです。

 

①開始~30秒くらいまで⇒「人体模型さん」と女性が、片足を上げながら上体を倒していく動きをしています。まずは女性の背中を見て下さい。終始、背中は真っ平で、丸まったり、腰が反ることがありません。背骨が固定されている証拠です。次に、人体模型さんの背骨を見て下さい。カーブが強まったり、弱まることがなく、こちらも背骨が固定されています。

 

その後、1分7秒くらいまで、どこの筋肉が働くかの説明がされていますが、ここは飛ばしていただいてOKです。大殿筋が1番よく働き、次いでハムストリングス、背骨を固定するために腹部の筋肉群や脊柱起立筋、骨盤底筋も働くという説明がされています。

 

②1分8秒以降⇒ここからは骨盤が後傾してしまうと、腰椎のカーブがどうなるかを、人体模型さんが披露してくれます。赤い✖と黄緑の✔が表示されますが、✖はダメな例、✔が良い例となります。

 

 

「背骨を固定する」ということが、なんとなくご理解いただけたでしょうか?

「頭では分かったけど、実際にできているかどうかが、やっぱりわからない」という方は、レッスン前に一声おかけ下さい!背骨を固定させたまま上体を倒せるかどうかを、真木がじっくり確認させていただきます

 

文:真木

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コメント: 2
  • #1

    西谷 (土曜日, 13 3月 2021 00:17)

    人体模型の動きが分かり易くて面白いです。多分英語も聴き取りやすいのだと思いますが理解が乏しく・・・要は背骨を固定しないと大臀筋やハムストリングに効かないということなのでしょうか?

    第1の動きは、最初はスローモーションでやっていましたが、今はスピードに合わせることで姿勢が二の次になっているかもしれません。タイミングズレても固定と前傾姿勢をしっかりする事を重視した方がよいでしょうか?

  • #2

    シャキット真木 (土曜日, 13 3月 2021 08:49)

    はい、正しく動けていると大殿筋とハムストリングスが働き、脊柱起立筋、腹横筋、骨盤底筋、横隔膜が背骨を固定する役割を果たすと言ってます。逆に言えば、正しく動けていないと、それらの筋肉は働かないと言えると思います。また、ハムストリングスが硬いと、骨盤が後傾し、骨盤が後傾すると、腰椎に負荷を感じるとも言っています。

    スピードを取るか、姿勢を取るかは難しいですが、基本は姿勢を取った方が良いと思います。いくらスピードについていっても姿勢が乱れてしまっては、元も子もないので。正しい姿勢で動く、反動や勢いで動かない、そのためにシャキットのレッスンは比較的ゆっくり動くメニューが中心となっています。この第1での動きは唯一と言えるくらいスピードがありますが、早さの中でも姿勢を意識できるかというのも、トレーニングにおいては大事だと思うので、あえてあのスピードでやっています。ただ、繰り返しになりますが、スピード重視で姿勢が崩れると意味がないので、前半はスピード無視で丁寧に、最後の数回だけスピードを合わせてみる、といった感じに混ぜてみるのも良いかもしれません。