床に座っていられますか?

シャキット最大の恥部である事務所(トイレの隣にあります)は、広さが3畳くらいで、仕送りとバイトでカツカツの生活をしている大学生でも、もっと広くて綺麗な所に住んでいるんだろうな~というくらい、物が溢れています。自分たちなりに、整理整頓はしているのですが、なにせ狭いスペースに、大人2人とパソコン2台、冷蔵庫、レンジ、プリンター、その他書類もろもろがひしめき合っており、机を置くスペースはありません。ということで私たちは、パソコン作業は床に座って行っています。

 

皆さんは日頃、床に座ることはありますか?大人になると、床に座る機会は、それほど多くはないかもしれません。子供はよく床に座って、何時間でも遊んでいられますよね?なんなら、床に紙を置いて、絵を描いたりもしますよね?ああいった動作は、大人には結構、過酷だと思います。腰が辛くなる方が多いと思います。

 

ちなみに日本では、子供が女の子座りをしても、「やめなさい!」となる親は多くないと思いますが、他の国では、女の子座りをしていたら、あぐらや長坐(足を伸ばした座り方)に直すということろもあるようです。確かに、アメリカでは床に座る時は、女の子であってもあぐらをかく印象があります。女の子座りは股関節や背骨に良くない、というのがその理由のようです。私自身も女の子座り反対派ですが、今回はその話ではありません。

 

 

今日は私がYoutubeで時々見るチャンネル、Strength Sideの動画で、地べたに楽に座る方法をやっていたので、そちらをご紹介です。結論から言えば、「坐骨に座る」ということなのですが、坐骨に座るのと座らないのとでは、どれくらい違うかを、視覚的に分かりやすく説明してくれていました。

 

アーロンさん(右)が教えてくれます。オンラインでトレーニング・プログラムを提供している方で、痩せるためのダイエット・プログラムとかではなく、体の正しい使い方を学ぶためのプログラムのようです。

 

どこで撮影しているかは分からないのですが、バックに波の音がして、なんとも羨ましい撮影現場です😀

 

絵は椅子に座っている時のものです。いわゆる「悪い姿勢」の座り方は右で、仙骨座りと呼ばれたりします。(尾骨は仙骨の先についています。)

 

一方、いわゆる「良い姿勢」での座り方が、坐骨座りで、絵の左側です。

 

骨の名前はさておき、どちらが良い姿勢かは誰でも判断できますよね。

 

 

あぐらをかくと、ほとんどの方は右のアーロンさんのような姿勢になると思います。仙骨(尾骨)が地べたにについて、背骨は丸まります。

 

この姿勢は一見、楽な気がしますが、実は背骨には負荷がかかっています。

 

 

背骨は生まれながらに、弯曲(わんきょく)しています。生理的弯曲とも呼ばれるのですが、腰骨(腰椎)は前方に出ている、前弯型です。

 

ところが、2つ上の絵のように、仙骨座りをすると、腰椎が後弯(後方に出る)してしまうのです。元々、前に出ているものに、力をかけて後方へ押し、その状態が長く続けば、痛みやだるさが出ても不思議はありません。大人が地べたに座るのが苦手なのは、この負荷に耐えられないからだと思われます。(子供は骨も関節も柔らかいので、大人のように負荷がかからないのかもしれません。)

こちらは2人の成人男性が砂山を作って遊んでいるの図、ではありません😅地べたに座った状態でも、背骨の生理的弯曲を保つ方法の準備しているところです。

 

 

その方法とは、あぐらをかく時に、お尻の下に座布団なりクッションなりを入れて、股関節と膝の高さを揃える、これだけです。大事なのは、「股関節と膝の高さを揃える」、この部分です。

 

 

こちらの女性のように、お尻の下に何かを入れることなく、股関節と膝の高さを揃えることができる方もいます。よくある間違いで多いのが、3枚目のように、背骨を過度に反らせるあぐらです。これは腰椎を過度に前弯させてしまっている状態で、腰椎の後弯と同様に、負荷がかかってしまいます。

 

話を戻します。この女性のように、お尻の下に何も入れないで、尚且つ、腰椎を過度に前弯させないで、股関節と膝の高さを揃えたあぐらをかく、ということは決して簡単ではありません。これができるかどうかは、骨盤周りや股関節の柔軟性などに大きく左右されます。また、柔軟性があったとしても、股関節の構造上、この姿勢になれない方はたくさんいらっしゃいます。

 

 

上述の女性のようなあぐらは無理という方は、どれくらいの高さの物を、お尻の下に入れると良いのでしょうか?それは、その方があぐらをかいた時に、どれくらい膝が床から離れるか、によります。膝が高く上がる方は、それなりの厚みがある物が必要ですし、数センチしか上がらないという方であれば、タオルを折りたたんだ物くらいで良いかもしれません。

 

 

こちらは、お尻を少し上げるだけで、背骨が耐えられる負荷が、こんなに変わる、ということを実演してくれている画像です。

 

同じことを、お尻を上げる前にやっているのですが、(静止画だと分かりずらいので、載せません。)両肩を上から少し押しただけで、重みを感じるそうです。(ちなみに、押されている男性も普通の人ではなく、アーロンさんと一緒にオンライン・プログラムを提供している人なので、押されたからと言って、姿勢がグチャッとなるわけではありませんが・・・)

 

お尻を上げる前は、肩を少し押しただけでも、股関節が震える感じが出たそうなのですが、座り方を変えたところ、画像のように、90キロほどの男性が完全に乗っても大丈夫なほど、安定しました。この座り方をすれば、背骨に過剰な負荷をかけることなく、長時間、地べたに座っていられるということです😄

 

ちなみに、この動画は11分くらいですが、座り方の話は前半の4分40秒くらいまでです。後半のご紹介はまた別の機会に・・・字幕は残念ながらありませんが、一応、貼っておきますので、ご興味のある方は見てみて下さい。

 

文:真木

 

 

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