脳の老化と闘う食べ物

体の老化を少しでも遅らせるために、皆さん、きっと色々なことされていますよね?運動や食事に気をつかうこと以外にも、エステに行かれたり、サプリメント類を飲んだりされている方もいらっしゃると思います。ところで、脳の老化については考えたことありますか?

 

日本は35の先進国の中で最も認知症の患者数が多いそうです。(2017年のOECDの調査によると)

 

グラフは平成26年の年齢別の認知症にかかっている方の割合を表しています。認知症の程度の差はあるとは思いますが、85歳以上になるとなんと半数以上がかかっているようですね。2019年の女性の平均寿命が87.32歳ですから、平均寿命まで生きると半分以上の方が認知症になるということです。

 

暗い話はあまり好きではないのですが、暗い話が続きます・・・。2025年には認知症・認知症予備軍は1000万人を突破、全国民の10人に1人がボケているという社会がすぐそこまで迫っています。元大蔵省主計官である松山明彦教授によると、10人に1人が認知症となると、現在のような高い水準の介護・医療サービスは不可能で、現状の社会保障を維持するには、現役世代の収入の9割以上を税金として納めなければならない計算になるそうです。収入の9割!お先真っ暗ですね・・

 

こうなってしまったのも、政治家が「自分の任期中に責任を問われなければ、あとのことはしったこっちゃない」と言わんばかりに対策を練ってこなかったのが原因だとは思いますが、その政治家を選んだのは我々国民なので、「政治が悪い!」と怒るだけでは何も解決しませんよね。話はそれますが、コロナウイルスによって、今後は経済が悪化し、今まで経験もしたことがないような恐慌が来るなんていう怖い話も耳にします。こんな時代には、お上に頼らないで、自分自身で人生を切り開いていくという自助努力の精神が必要になってくるのかもしれません。自分の健康を自分で守るというのもその1つだと思います。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、脳を老化から守ってくれる食べ物が何であるかを探っていきたいと思います!

 

酸化ストレスや慢性炎症が脳に対する主要リスクであることは多くの研究で判明しています。脳は脂肪含量が高いため、酸化ストレスなどによる攻撃を受けやすいそうです。となると、抗酸化力の高い食べ物や抗炎症の作用がある食べ物が脳に良いというのは容易に想像できます。

 

 

左の画像に載っているバナナやトマト、フラミンゴやてんとう虫などはある共通の物を含んでいるのですが、何だかわかりますか?カロテノイドです。

 

カロテノイドは黄、橙、赤などの天然色素です。微生物、動物、植物などから750種類以上のカロテノイドが見つかっているそうです。カロテノイドの自然界での生理作用にはさまざまなものがあり、光合成の時の集光作用、光保護作用、抗酸化作用などがあります。人間では必須栄養素であるビタミンAの前駆体であり、がんや心臓病の予防効果が報告されているそうです。

 

たくさんの種類があるカロテノイドですが、脳が優先的に吸収するカロテノイドがあるそうです。それは「ルテイン」です。

 

 

画像は眼球です。眼の構成要素の1つに網膜があり、網膜の中心部に「黄斑」があります。ここにはルテインが詰まっているそうです。

 

脳の話をしていたのに、なぜ急に目が出てきたかと言いますと、目の中のルテインレベルは脳の中のルテインレベルを反映しているそうなんです。要は、目の中のルテイン量が多ければ、脳の中のルテイン量も多いということなのです。例えば、アルツハイマー病の患者は目の中のルテイン量も脳の血液中のルテイン量もかなり少ないそうです。どうやらルテインには脳の保護的役割があるようなんです!

 

ルテインが脳を守ってくれるのは分かったとして、一体ルテインはどんな食べ物に含まれているのでしょうか?

 

 

これです!品種は違いますが、どちらも「ケール」です。

 

 

ルテインはほうれん草にも含まれていますが、ケールはほうれん草の2倍以上の含有量です。ちなみパセリにもほうれん草と同量くらいのルテインが含まれています。濃い緑の野菜に多いようです。

 

ケールはスーパーにはあまり売ってませんが、私は三井アウトレットパークに入っている「北海道ロコ」へ行った時には必ず買うようにしてます。ケールはえぐみが強いイメージがありますが、生食でも食べやすい「サラダケール」なんかもありますので、ぜひケールで脳にルテインをいっぱい送ってあげてください!

 

文:真木