体をサビつかせないために

人間は1回の呼吸で500ml程度の空気を吸うそうです。そして1日の呼吸の数は約2万回。運動をすればさらに呼吸の数は増えます。空気中の酸素は気管を通って、肺へ行きます。肺には6億個以上の小さな部屋(肺胞)があります。肺胞の薄い膜を通り抜けた酸素は、肺胞の表面の毛細血管を流れるヘモグロビンにくっついて、全身に届けられます。

 

 

 

全身の細胞の新陳代謝などに使われた酸素は、その後、体の外へ排出されます。しかし、使われることなく体内に残ってしまう酸素もあります。そして、この残ってしまった酸素が「活性酸素」となり、体を酸化させてしまいます。空気に触れたリンゴが黒くなっていくように、活性酸素は細胞を傷つけます。老化、がん、シミやシワ、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす原因となります。

 

 

活性酸素を無毒化する抗酸化の働きは、残念ながら加齢によって低下します。ですから、年齢を重ねるほど、抗酸化物質を食品から摂取することが重要になります。抗酸化物質がたくさん含まれる食品と言えば、やはり野菜ですが、野菜以外にもちょっとの工夫で普段の食事の抗酸化物質量を増やす方法があります。

 

 

 

グラフは食事にどれくらいの抗酸化物質が含まれているかを表しています。

スパゲティ(グラフの下の黄色っぽい部分)にマリナーラソース(トマトソースの1種)をかけると、その値は60となります。

 

 

 

 

そこに蒸したブロッコリーを加えると、

値は142まで増えました。ブロッコリーのおかげで、結構上がりましたね~。

でももう一上げしたいところです。そんな時には・・・

 

 

 

 

小さじ1杯のオレガノをかけるだけで、なんとその値は260まで跳ね上がりました!

 

 

 

 

 

 

地中海沿岸地方が原産のシソ科のオレガノは、日本ではほとんど自生していないそうです。でもフリーズドライのオレガノはスーパーで簡単に手に入りますよ~。トマトやチーズとの相性が良いそうです。

 

抗酸化物質が多い順にハーブ・スパイスを並べたものをご紹介します。左からオレガノ、シナモン、マジョラムとなってます。マジョラムもオレガノ同様にイタリア料理によく使われるそうです。

 

 

 

 

 

次にオールスパイス(百味胡椒)、レモンバーム、ペパーミント、そして最も多くの抗酸化物質を含むのがクローブです!

 

 

 

 

クローブはつよい鎮痛効果と抗菌効果があり、歯肉炎を鎮める作用があります。「歯医者さんのハーブ」とも呼ばれているそうです。インドネシア原産で、日本には5~6世紀に伝来、刀のサビ止めに使われていたようです。さすが抗酸化物質をたくさん含むだけありますね!

 

クローブはスパイスの中でも最も香りが強く、刺激的と言われているそうで、肉料理の臭み消しに使われることが多いそうです。紅茶に入れて香りをつけるというのもありだそうです。紅茶に入れるだけなら私でもできそうです・・・

 

ハーブやスパイスを駆使して、体のサビつき予防に取り組みたいと思います!