視察⑥

気づけば、視察シリーズが今回で6回目😆どこまでひっぱる気だと自分でも呆れています(笑)

 

今日は関西2日目、神戸を回ります!神戸は、昔、尼崎に住んでいた時によく訪れていましたし、その後も何度か観光で来ている大好きな町の1つです。

 

今回は観光客目線ではなく、「住むとしたら」がテーマなので、三宮などの中心部ではなく、郊外の住宅地巡りをしました。「ということは、今回もまずはイオンか?」と思われました?なんとこの日はイオンは後回しで、まずは垂水区(たるみく)に向かいました。

 

 

 

 

三宮駅(札幌で言うところの札幌駅)があるのが中央区です。中央区はもちろん、大阪側である灘区や東灘区は土地がアホみたく高いので、商売をやるとしても家賃がとんでもないので最初から除外です。中央区のお隣である兵庫区も同じ理由で除外です。長田区に関しては、中央区に比較的近いにも関わらず、土地の値段は安いところもあります。でも除外です。その理由は後ほど・・・

 

意気揚々と向かった垂水区の住宅街・・・やばかったです!何がやばいかと言いますと・・・

 

 

 

 

 

坂!!

 

神戸は「坂の町」とは言いますが、そんじょそこらの坂ではありません。町中、心臓破りの坂だらけでした😱札幌でも円山の方などはけっこう坂がきつい場所がありますが、次元が違いました。

 

家の玄関に入るために10段の階段を登るなんて当たり前、画像の階段は20段ありますが、実はこれ半分しか写っておらず、本当はこの倍あるのです。この階段を登りきらなければ家に入れないなんて・・・。よく言えば筋トレ、悪く言えば罰ゲーム・・・😅

 

上の地図を見ていただけるとわかりますが、「台」とか「丘」とか「山」が付く地名がやたら多いですが、そういうことです。山を削って住宅地を作ったというのがよく分かります。神戸の人口を賄えるだけの平地がなかったのはわかりますが、それにしてもよくここに住もうと思ったな~・・・という感じでした。雪も大変だけど、坂も負けず劣らず厳しい😱

 

ちなみにこれだけ坂が激しい町であるにもかかわらず、自転車移動されている方をたくさん見かけました。もちろん全員、電動自転車です。70代くらいの方でも電動自転車ですスーッと涼しい顔で坂を上って行ってました。電動自転車が売り出される前の時代にはどうしていたんだろう?という疑問も残ります。

 

 

車道のアップダウンもなかなのものでした。「この辺の坂は比較的緩やかだな~。」と油断していたら、急に勾配がきつくなったり、緩やかだけど果てしなく続いているため、気づけばかなり上の方にいたり・・・。(運転は大半が山内さんでしたが。)

 

住宅街をグルグルしていると、大規模な開発分譲地を何カ所か見つけました。もちろん家を買う予定などさらさらないのですが、その地域の特徴なんかも聞けるかな~と思い、客を装ってモデルハウスに行ってみました。営業マンさんゴメンナサイ。

 

 

 

 

その内の1つが画像の「ウインズタウン神戸みずき台」という名前が付けられたニュータウンです。分譲地の数なんと589個!

 

画像で見るとわかりずらいとは思いますが、それなりに勾配のある坂で海側(画像で言うと左側)から山側(右側)まで1キロ以上あります。また分譲地の右側に木が生い茂って見えるゾーンがありますが、ここはただの雑木林ではなく、今にも土砂崩れを起こしそうな崖(笑)平らなようで、やっぱり山の中なんだな~と思いました。

 

周辺の家はそれなりに古い家もあり、道が狭かったり、上述のように階段を登らないと玄関にたどり着かないという状況を考えると、こちらは体感としては平地に家を建てるのとさほど変わらないですし、道幅も余裕があり、これから一軒家を持ちたいという若いファミリー世帯に人気が出るんじゃないかな?と思いました。(この予測が甘いことを後で知ります。)

 

ちなみにこちらは、積水ハウス、ミサワホーム、トヨタホーム、パナソニックホームズの4社が共同開発したそうです。パナソニックホームズのモデルハウスがあったのでお邪魔してみました。まだ売り出したばかりということで、お客さんも私たち以外に1組しかいませんでした。冷やかしの見学で申し訳ないとも思いましたが、営業マンも暇そうだったので(笑)

 

「ウインズタウン」の名が付いているだけあって、まあまあな風の強さです。山の上だから当然かもしれませんが。パナソニックホームズのモデルハウスは初めて見ましたが、立派なお家でした。分譲地のわりと近くにバス停が2か所あり、そこから三宮駅までは高速バスで40分弱とのことでした。高速バスで40分なので、決して「立地が良い」とは言えないですよね。ハウスメーカーの方によれば、神戸でもやはり「駅近」が人気なので、バスに乗らないと行けないような土地はどうしても人気が落ちるそうです。

 

ではここで問題です!私たちが見たモデルハウスは建坪約30坪(約100㎡)でした。三宮から高速バスで40分弱、電車の駅は近くにはございません。一番近いイオンまで約1.3キロ、さてこちらのお家、おいくらだと思いますか?!

 

チクタクチクタク・・・正解は約5,500万です!高っ!モデルハウスの見学の前に、住所や名前、予算などを軽く書かされるのですが、予算なんてもちろんないので検討もつかず・・・😅最初、3,000万と書こうと思ったのですが、さすがに3,000万じゃ札幌の郊外でも一軒家は建たないかと思い、土地が札幌より高い神戸ならなおのこと無理なので、ここは思い切って!と5,000万と書きました。5,000万でも足りなかった😅でもニアピンでしょうか(笑)3,000万って書かなくてよかった・・・と心の中で安堵しました。

 

589もある分譲地が完売するにはどれくらいの時間がかかるのかも聞いてみたところ、な、なんと「20年はかかると思います。」と言ってました😅日本には各地に「限界ニュータウン」(分譲地が売れずに荒れ地化した住宅地)があると言いますよね・・・。このみずき台も限界ニュータウンにならないことを祈るばかりです。

 

 

ちなみにこの後、トヨタホームの営業マンとも話すチャンスがあり、その方は神戸のことを何一つ分かっていない我々を哀れに思ってくれたのか、家の説明は一切なしで、地域ごとの特徴などを教えてくれました。優しい~😍

 

その方によれば、上記の分譲地の売れ行きは「全く売れてません。」でした😅「4,500万くらいなら売れると思いますけど、あの立地であの値段は売れませんね。」だそうです。あなた様がそれをおっしゃっても良いのですか?!と思いましたが、相手がな~んも分かっていない道産子だったので本音を教えてくれたのかもしれません。

 

この方は路線図を用意して、駅ごとの特徴まで教えてくれました。「トヨタホームの家の説明は、神戸のことをもう少しお勉強されてからの方が良いですね。」と言われました😂おっしゃる通りです!あの時の営業マンさん、ありがとうございました!

 

冒頭の方に「長田区は値段が安い土地もあるけど除外」と書きましたが、その理由は・・・この営業マンが教えてくれたことにあります。それは・・・

 

「長田区は今ではパッと見は他の区とさほど変わらないし、多くの人のイメージとは裏腹に治安もさほど悪くはない。ただ、震災の時に無法地帯のようになり、それが神戸の人に大変悪い印象を与えたため、今でも長田区に良いイメージを持たない人が多い。若い世代は気にしなくなってきており、中心部に近いのに土地が比較的安いので購入を検討する人もいるが、大半は親世代に反対される。」

 

ということでした。こんなところにも震災の爪痕が残っているのですね😭

 

ちなみにその営業マンによれば、庶民の住宅地として人気があるのは、西区、垂水区、須磨区と言っていました。もし神戸で、富裕層相手ではない、一般庶民相手の商売をするならこの3区のどこかが良いのかもしれません。

 

ということで、今回は観光要素一切なし、何の役にも立たない神戸ネタでした!

 

追記:もちろんこの日もイオンへは行きました。上述の分譲地から一番近い小さめのイオンで、お弁当を買ってフードコートで食べました。ほぼ満席、色々な世代の方で賑わっていて、人気の住宅地だけあるな~と思いました。