視察⑤

5日目は四国を離れ、兵庫県に向かいます。高松市のホテルはとても良かったので(シングルで予約したのに、追加料金なしでツインルームにしてくださり広々快適でした。)、高松を離れるのが名残惜しく感じました。

 

前回、香川県の「悪口」をたくさん書いてしまいましたが、もちろん良いところも色々とありました。例えば、人が優しいと感じました。どのお店も店員さんの対応が良かったですし、何より運転が穏やか!高松市内は通称・琴電と呼ばれる電車が走っているので、踏切がたくさんあったり、何股にも別れている道があったりと、「どっちの道が優先なんだろう??」という場面も多々ありました。札幌だったら間違いなくクラクション鳴らされていたな~という走り方をしても、誰もクラクションは鳴らさないですし、それどころか道を譲ってくれる方がとても多かったのに驚きました。札幌では「やから運転」の山内さんも、「香川で運転すると優しい気持ちになれる😆」と言っていたほどです。札幌よりも時間の流れがゆったりしているように感じました。

 

そんな香川県のお土産でメジャーなのがうどんと和三盆です。個人的には黒糖の方が好きなので、和三盆にはあまり関心がなかったのですが、母親からのリクエストがあったので、高松を離れる前に和菓子屋さんに寄りました。

 

 

商店街の中にあり、創業151年の老舗・三友堂に寄りました。開店後10分ほどして入店すると、店員さんが掃除機をかけています(笑)そして店内は暗い・・・電気をつけ忘れているのか、はたまた厳かな雰囲気を醸し出すためにあえて暗くしているのか、単なる節電なのかはよく分かりませんが、暗い(笑)

 

和三盆を数種類と、自分用にこの店のオススメ商品の1つである「木守柿」を買ってみました。(賞味期限が近いため、木守柿はお土産には向かないので)

 

「木守り柿」というのは、収穫後に1個または数個あえて木に残した柿のことを指すそうです。木守り柿の意味は2つあり、1つがたくさんの実をつけてくれた柿の木に対する感謝です。もう1つが生き物への贈り物という意味で、これから寒い冬を乗り越えなければいけない鳥やその他の動物の貴重な食料となるように残すそうです。自然の恵みを独り占めしないで、分かち合おうという想いが込められているそうです。

 

木守柿にそんな深い意味があることを知らずに買いました。物は試しくらいの気持ちで買ったのですが、中の干柿の餡、そして求肥にまぶしてある和三盆の優しい甘さがとっても美味しかったです。5個入りを買ったのですが、一口サイズなのであっという間に食べてしまいました。もっと買えば良かった!と少々後悔。

 

 

高松を出て、向かうは鳴門です。鳴門が関西と四国を結ぶ入り口でもあり出口です。四国を出る前に、やっておかなければいけないことが・・・山かつです(笑)

 

前回のよもやま話に書きはしませんでしたが、実は高松でも一度、山かつで食べました。サラダバーも新鮮でしたし、美味しかったのですが、鳴門の山かつには及びませんでした。というわけで、3回目の山かつです。4日間で3回も山かつで食べるなんて、自分でもどうかしているとは思いましたが、普通の定食ではなかなかお腹いっぱいにならない我々の巨大な胃袋を、ご飯・汁物おかわり自由の山かつなら満たしてくれるので、結果コスパが良いという結論に至りました。これを書きながらも山かつのサラダバーへの想いは募るばかりです・・・。イオンとかどうでも良いから山かつの隣に住みたい・・・😆

 

 

後ろ髪をひかれつつも山かつに別れを告げ、鳴門を出ました。まず向かったのは姫路です。観光は原則なしですが、さすがに姫路まで来て、姫路城を見ないわけにはいきません。というわけで、まずは姫路城へ向かいました。土曜日で天気も良く、まだ桜も半分くらいは残っていたため、すごい人出!

 

 

 

 

自分の携帯で撮った写真ですが、プロ顔負けに出来栄えだと思いませんか😆桜の時期でなくても美しいのだとは思いますが、桜に包まれる姫路城は別格で、「姫路最高ー!!」とこの時点では思っていました。

 

 

姫路城を駆け足で見た後は、もちろんイオンに向かいます。姫路市内では一番大きなイオンである「姫路リバーシティー」に行きました。一番大きいとは言っても、面積は3万6千㎡なので、今まで行った巨大イオンモールに比べると小ぶりではあります。

 

香川も岡山もそうでしたが、あちこちに桜が咲いていました。札幌だとお花見ができるほど桜が集まっている場所は限られていますが、あちらは道沿いにずら~っと桜が並んでいたり、小さめの公園でも桜がたくさんあったりと、お花見を楽しめる環境がたくさんあって羨ましく感じました。

 

画像の川もイオンに向かう途中にたまたま通った小さな道ですが、ご覧の通りの桜並木です。これくらいは当たり前なのか地元の方は素通りしていましたが、思わず車を降りて写真を撮ってしまいました。

 

 

イオン姫路リバーシティーに到着後は、お決まりの「30分後に合流」で別行動です。私はいつものように、イオン内のスーパーだけは一周し、その後はベンチに座って行き交う人を観察しているだけです。

 

それにしても・・・なんだかレトロ?昭和感??タイムスリップしたかのような・・・今までのイオンでは感じなかった独特の雰囲気が漂っています。言葉にするのが難しいですが、不思議な空気感でした。「リバーシティー」という名前は合っていないような・・・。船場川という川が近くに流れているので、この名前なのかもしれませんが、「リバーシティー」よりも「イオン船場川沿い店」の方がしっくりくるような・・・。余計なお世話でしょうけど。

 

30分後に戻って来た山内さんの第一声は「ここダメだわ!」でした😓山内さんも私同様に姫路イオンの独特な雰囲気を感じ取っていたようです。それだけではなく、大半のイオンに入っているであろうユニクロや無印がなかったこともマイナスなのだそうです。確かに、見たことのないお店がチラホラありました。言葉が悪いですが、廃れた商店街にありそうな婦人服屋さんみたいなお店があちらこちらに・・・。イオンは大きさに差はあれど、大体どこも一緒だと私は思うので、そういう意味では独自性があって良いのではとも思いますが。

 

 

姫路の人口は約52万人なので、倉敷市と同程度ですが、倉敷に比べると田舎感があるように感じました。ホームセンターも見学しましたが、「石黒ホーマ」を思い出しました。やっぱりなんだかレトロ。ということで、姫路は候補地から外れました。これは想定内でしたが。

 

この時点で、高松と姫路が候補地から消え、残っているのは、可能性としては低いものの徳島&高知、そして岡山です。

 

姫路を離れ、一旦ホテルにチェックインすべく神戸の方へ向かいました。神戸に向かう際には、加古川や明石の辺りも見ながら行きました。この辺も候補地として考えてもいたのですが、私自身も山内さんもこの辺りの雰囲気があまり好みではないこともあり、じっくり見ることはしませんでした。加古川や明石もなしです。視察に行く前は、神戸に近い方が商売も成り立つのかと思い、姫路・加古川・明石も考えましたが、いっそ岡山県まで行ってしまったほうが良いのかなと感じました。

 

 

神戸市内のホテルにチェックインした後は、移動の疲れもあったので早めに夕食を取って休むことにしました。

 

とんかつ続きでさすがの私たちもあっさりしたものが食べたくなり、お蕎麦屋さんを探しました。四国もそうですが、神戸もやはりうどんが優勢のようで、お蕎麦屋さんは多くないように感じました。ホテルの近くにあったお店に行きましたが、一応お蕎麦屋さんを名乗っていますが、メニューの半分(半分以上?)はうどんでした。セットものを注文しているお客さんも、蕎麦よりもうどんをつけている方が多いようでした。

 

ほぼうどん屋さんのお蕎麦屋さんが出すお蕎麦とはどんなものかとちょっとドキドキしながら待っていると・・・出てきたお蕎麦は真っ白(笑)うどんを細~く切ったのかなというくらいの色白なお蕎麦でした😆味も蕎麦粉の風味はあまりなし?もちろんそんなお蕎麦を茹でたそば湯もまるでお湯(笑)そばつゆは甘めでした。お蕎麦ひとつとっても地域によってこんなに違うんですね。いつものお蕎麦とは違いましたが、美味しくいただきました。

 

 

うどんと言えば・・・うどんすきはお好きですか?と言うか、食べたことありますか?

 

私がうどんすきを初めて食べたのは、二十数年前の尼崎に住んでいた頃です。麺類はうどんよりもラーメンよりもパスタよりも断トツでお蕎麦が好きなので、「うどんすきなんて、所詮、鍋にうどん入れただけでしょ?」と思っていたのですが・・・衝撃の美味しさ!!でした。うどんすきは大阪の郷土料理らしく、息子が大阪の友人宅にお邪魔した時にもうどんすきをごちそうになったと話していました。関西ではうどんすきを提供しているお店はたくさんあるようですが、やはりおすすめは「美々卯(みみう)」でございます!うどんすきは美々卯・初代薩摩平太郎が創作し、三代目薩摩卯一の時に完成したそうです。二代目は何してたんでしょ??美々卯のうどんすきは「うどんでこの値段?!」というような値段なので、今回の視察では食べられませんでしたが。あー!美々卯のうどんすきが食べたーい!

 

ということで、関西初日終わります。