高麗人参

今日はお客様にリクエストをいただきましたので、高麗人参について書きたいと思います!

 

とは言っても・・・高麗人参のこと何も知りません😂これから書くことは、調べたことを寄せ集めただけなので、間違いもあるかもしれません。間違いがあればコメント欄にてご指摘お願いいたします。

 

高麗人参は人生で5回くらいしか食べたことがない参鶏湯(サムゲタン)の中に入っている根っこみたいなもの、くらいのイメージしかありません。高麗人参はその他の薬膳料理にもよく登場しますから、体に良いことは間違いないのでしょうけど、どういう効能が期待できるのか詳しいことは知りませんでしたので、今回は自分自身の勉強にもなりました。リクエストくださったS様、ありがとうございます!

 

参鶏湯と言えば、25年ほど前に母と二人で行った韓国旅行で食べた参鶏湯が激ウマだったことを思い出しました。「お昼ご飯どこで食べようかね~」とフラフラしていると、お客さんでごった返しているお店が目に入りました。確かソウルのロッテデパートの地下だったかと思います。中に入るとお昼休みと思われるサラリーマンたちがみんな参鶏湯を食べていました。私たちもつられて参鶏湯を注文しました。人生初の参鶏湯だったのかどうかは覚えていないのですが、あまりの美味しさに衝撃を受けました。旅行後もあの味が忘れられず、日本の韓国レストランで何度か注文したことがありますが、あの味を越えるものには出会っていません。それにしても、ランチに参鶏湯なんて・・・ソウルのサラリーマンが羨ましいです。今でもあの店はあるのかな・・・

 

 

高麗人参の健康食品ってたくさんありますよね。調べてみると値段もピンキリ。お手頃なものと高価なものと、一体何が違うのでしょうね?

 

とその前に・・・高麗人参ってなんぞや、というところから。高麗人参はいわゆる人参とはな~んの関係もないそうです。普段食べている人参はせり科、高麗人参はウコギ科に属するそうです。

 

「高麗人参」は元々は単に「人参」と呼ばれていました。江戸時代にせり科の人参が日本に入ってきたのですが、こちらは元々は「こらふ(胡羅葡)」と呼ばれていました。ところが「こらふ」が基本野菜として普及すると、そのうち「せりにんじん」と呼ばれるようになり、ついには本家・人参の座を奪って、「にんじん」と呼ばれるようになったのです。

 

「にんじん」の呼び名を奪われた元・人参・・・一時期は「薬用人参」と名乗っていたそうなのですが、その呼び名が薬事法に抵触するという行政指導を受け、「高麗人参」という名前に落ち着いたそうです。

 

確かに、台湾人は高麗人参のことを「人参(レンシェン)」と呼んでいました。英語でも「ginseng(ジンセン)」であり、高麗人参という呼び名は日本だけのもののようです。

 

 

高麗人参の栽培は大変に難しいそうです。日本でも会津地方や島根県大根島などの一部の地域で栽培がされているそうですが、栽培農家の高齢化などにより栽培面積は急速に減少してしまったそうです。

 

韓国で高麗人参を栽培している人のドキュメンタリーを見てみたのですが、高麗人参には3種類あり、①野生人参、②栽培人参、③野生模擬人参、に分かれるそうです。

 

野生人参はその名の通り天然のもので、樹齢による違いはあるものの、1本当たり数千~数万ドルで取引されるそうです。

 

栽培人参は小屋などで栽培されているもので、こちらは10本で25ドル程と言っていました。

 

野生模擬人参は野生と栽培の中間です。野生人参は乱獲によって大変に希少なものとなってしまったそうです。そのため多くが野生模擬人参の栽培に移行したそうです。野生模擬人参は人間の手で山に種を撒き、栽培するものです。こちらは1本当たり数百~数千ドルであり、野生人参には及ばないものの、栽培人参よりははるかに高値となるようです。(画像は野生模擬人参を植えている場面です。)

 

とは言っても、野生模擬人参は十分な日陰が必要であったり、高温や多湿に弱かったり、野生動物に食べられてしまったりと、種を撒いても90%はダメになってしまう、と言っていました。

 

一般的には高麗人参は土の中で5年以上が経過してから収穫されるものが良品とされるらしいのですが、ドキュメンタリーの中では「種を撒いてから8年たってから収穫する」と話していました。8年も待つなんて・・・根気のない私には気の遠くなる話です。

 

 

高麗人参の胴体部分にたくさんの横線があるのが見えますか?これは成長痕と呼ばれ、これによって高麗人参の樹齢がわかるそうです。成長痕が多いほど、つまり古いものほど価格は高くなるそうです。

 

古いほど高くなる理由・・・それが「ジンセノサイド」です。古い根の方が含有するジンセノサイド濃度が高いそうなのです。

 

高麗人参に限らず、薬用植物の効能に関しては「賛否両論」がお決まりであり、「すごく良い!」という意見と「ただのプラセボ。な~んの効果もありません。」という意見と分かれがちです。高麗人参はスゴイよ派によれば、ジンセノサイドには

 

😄抗酸化作用

😄神経保護作用

😄疲労回復・滋養強壮

😄血糖値の維持

😄血流改善・冷え性改善

😄糖尿病予防

😄認知症予防

 

などが期待できるそうです。高麗人参のリクエストをくださったS様は風邪っぽい時に飲むと調子が良くなると話されていました。薬用植物教信者の私としては、いくら論文等で高麗人参に対して懐疑的な結論が出されたとしても、高麗人参は間違いなく上記のような効能を人類にもたらしてくれると信じています。ゴボウでさえ栄養たっぷりなのに、土の中に何年も潜んでいる高麗人参にパワーがないわけがありません!わけのわからんサプリを飲むくらいなら、高麗人参茶でも飲んでいる方がよっぽど体に良いように思います。偏見に基づく持論でしかありませんが😅

 

 

野生、栽培、野生模擬の高麗人参の栄養にどれほどの差があるかまでは調べられませんでした。どんな植物も天然に勝るものはないとは思いますが、たとえ栽培されたものであっても栄養がゼロとは思えません。どんな商品を選ぶかは、ご自身のお財布と相談して・・・ということでしょうか。オススメの商品があれば是非教えて下さい。

 

1960年代までは生薬として使われる高麗人参は100%国産だったそうです。その割合が今では0.1%・・・なんだか悲しいですね😭国産の高麗人参栽培に取り組む企業もちらほらと出てきてはいるようです。日本産高麗人参が市場に出回るようになったら良いですね~。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    S (土曜日, 17 2月 2024 22:28)

    早速ありがとうございます!!
    自分で調べれば良いものを、真木さんに丸投げしてしまってすいません笑
    栽培のドキュメンタリーも観るだなんて、凄い探究心!
    ふむふむ国産もあるんですね。試してみたいけれど、高そうな…

    私が飲んでいるものは、韓国の6年根の紅参茶でした。値段的に栽培ものかな。
    元気になりたい時にこれを飲むと効果が感じられて、これに出会ってから十数年寝込むような事が無く常備しているのですが、自分としても半信半疑でついつい真木さんに調査依頼を出した次第です。

    美味しい参鶏湯…私も食べてみたいです!
    マンナ食堂という韓国料理のお店美味しいのですが、調べてみたところ参鶏湯予約制で頼めるそうなので機会があれば是非。

    長くなりましたが、個人的なリクエストに答えて下さりありがとうございました!

  • #2

    シャキット真木 (日曜日, 18 2月 2024 08:45)

    Sさん、コメントありがとうございます!

    本当は高麗人参がどう体に良いかをもっと深掘りしたかったのですが、情報過多で挫折しました。それで栽培方法に逃げました・・・(笑)でも情報が氾濫というのは、高麗人参がそれほどすごいという証しなのかもしれません。

    Sさんはおしゃべりしている時はホワ~ンとされているのに、レッスン中は力強さを感じます。もしやあれも高麗人参パワーでは?!と思いました。ついでにSさんのバランス力の高さも高麗人参効果かも(笑)

    十数年寝込むことがないってスゴイですよね!世の中に良いものはいろいろとあると思いますが、大事なのは継続だと思っています。私はついあれこれ手を出したくなるのですが、本当はこれと決めたら、それ一筋に続けることの方が効果的だと思っています。

    マンナ食堂気になります・・・参鶏湯予約制っていうのがそそられますねぇ・・・