日常にも軸を

3月のスケジュール決まりました。コメント欄への書き込みはもちろんのこと、直接お伝え下さった皆様もご意見ありがとうございました。多くのご意見にお応えできず申し訳ありません。

 

私がよもやま話に掲載した独断・妄想スケジュールほどレッスン数は減りませんでした。が・・・木曜日のレッスンに定期的に通ってくださっていた皆様にはご迷惑おかけし申し訳ありません。山内さんも書いていたように、3月は集客をがんばり、できるだけ早い段階で元に戻せるようにしたいと思います。

 

 

話はガラッと変わり・・・先日、『神韻(シェンユン)』を観てきました。以前から観てみたいと思っていた神韻が札幌に初上陸してくれたのです~。

 

神韻が設立されたのは2006年のニューヨークです。設立したのは「法輪功」を信仰する華人(祖国を離れた中国系住民)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

法輪功は中国吉林省出身の李洪志が1990年代に始めた気功です。法輪功はただの気功集団ではありません。「真なる行動をなし、虚偽の言動をなさず、慈悲心をもち、弱者を思いやり、人を助け善行をなし、困難や屈辱に際しても受け流して耐え、恨みや憎しみを持たず、仇を討たない」という「真・善・忍」を中心理念としています。

 

1999年には法輪功を学ぶ人(学習者と呼ぶそうです)は7000万人を越え、創始者である李洪志は学習者から大変尊敬されていたそうです。

 

そんな状況を脅威に思っていたのが、当時の中国共産党の最高指導者であった江沢民です。共産党は法輪功を邪教と定め、活動を禁止するに留まらず、迫害を始めました。裁判令状のない逮捕、拘束、そして死に至るほどの拷問・・・収監者数は数千万人、死者は数千人とも言われています。もちろん中国共産党は否定をしています。2019年にはロンドンで開かれた民衆法廷によって「法輪功学習者は相当な規模で臓器を強制的に収奪されている」という結論が発表されました。

 

「中華人民共和国駐日本国大使館」のホームページにも法輪功は「邪教」だと記載されていました。私は法輪功の詳しい教えなどは知りませんし、学習者でもありませんが、中国共産党が「邪教」だと認定したのなら、きっと邪教ではないのだと思います。共産党は嘘ばっかりつきますからね・・・。

 

20年以上前ですが、法輪功の学習者が大通公園で気功をしている姿を時々見かけました。法輪功の旗を掲げていたので、その時に法輪功の存在を知りました。もしかしたらあの人たちも中国から逃げ出してきた人たちだったのかもしれません。

 

 

祖国を離れて中国共産党の悪業を暴くための活動をしている華人はたくさんいますが、神韻もその最大の目的は「中国共産党の数十年間の統治下で破壊された中国の伝統文化を復興する」です。共産主義や全体主義と戦う人を見ると応援せずにはいられない、これが私が神韻に興味を持った一番の理由です。

 

司会の方が「神韻は世界各国で講演を行っているけど中国ではできない。中国でも上演できるようになりたい。」といったことを話していました。私も世界に散らばっている華人が祖国に帰りたいと思えるような国に中国がなれば良いな~と思います。

 

 

法輪功の学習者によって設立されただけあって、その演目の随所に宗教的な要素が散りばめられています。仏様が登場したり、字幕にも「創世主」という言葉が何度か出ていました。

 

途中、オペラ歌手の方による独唱もあったのですが、「無神論や進化論はサタンの仕業ー!!」という力強いものでした。私なんかは「おっしゃる通り!」とスタンディングオベーションをしたくなるのですが、X(旧ツイッター)で神韻の感想を見てみたら、「踊りは素晴らしいけど、宗教色が強くてちょっと・・・」みたいな意見もちらほらありました。

 

個人的には芸術というのは本来、神様に捧げるものであると思うので(神楽や雅楽もそうであるように)、創世主でも造物主でも神様でも呼び方はなんでも良いのですが、神の臨在を感じられる神韻こそ本物の芸術なのではないかな~と思いました。

 

 

肝心の踊りですが、もう素晴らしいの一言に尽きます。バレエとはまた違う魅力がありました。女性はしなやかでどこまでも優美、そして男性の力強い跳躍の数々・・・!

 

ダンサーたちは早朝から7~8時間の練習を毎日しているそうです。世界100都市以上で上演されている神韻ですが、今でも中国共産党による妨害は続いているようです。神韻のダンサーたちが厳しい練習に耐えられるのも、世界に真実を伝えたいという情熱があるからだと思います。美しさの中にもその信念が垣間見えるように感じました。

 

こういう舞台を観る時には、ついつい「何かシャキットのレッスンで使えることはないかな~」などと探してしまうのですが、ダンサーたちの身体能力が高すぎてあまり参考になりません😂

 

でも1つだけ再認識したことがありました。それが

 

軸って大事だね~

 

ということです。

 

 

 

 

女性ダンサーの画像は見つけられなかったのですが、画像のポーズが度々登場しました。サッ!と足を上げる時もあれば、ゆっく~りとしかも手を使わずに上げていく場面もありました。

 

頭の上まで上がる足にも驚きですが、もっと驚いたのはその軸のド安定ぶりです。鉄柱でも入っているの?!というくらい微動だにしないのです!

 

 

 

 

 

「鉄柱」と上に書きましたが、軸は鉄柱のようにカッチカチが良いわけではありません。

 

電車や地下鉄に乗る機会があれば試していただきたいのですが、つり革などにつかまらないで立ち、足は開き過ぎないようにします。(大きく開くと踏ん張りがきいてしまうので、骨盤幅や肩幅よりちょっと狭いくらいが良いかと思います。)

 

揺れる時に全身をこわばらせると揺れに耐えることが出来ず、思わずつり革をガシッと握りたくなります。でも逆に体を緩め、揺れをうまく逃がしたり吸収したりすると、揺れに対応することができます。

 

鉄柱のようなガチガチの軸だとブレが大きいとポキッと折れてしまいます。目指すべき軸は動きに臨機応変に対応できるしなやかな軸です。神韻のダンサーたちの動きが優美だったのも、相当の高さまでジャンプしても着地が非常に軽やかだったのも、しなやかなな軸の成せる技だと感じました。

 

軸はレッスン中はもちろん、普段の生活の中でも意識できると思います。例えば、靴下を履く時に座って履かないで、片足を上げて履いてみませんか?靴下に足を入れることに集中しないで、体を力ませないで軸を保つことに集中すると案外すんなりと足は入ると思います。とは言え、軸を「感じる」ことができなければ当然「保つ」こともできません。まずは日常生活の中で軸探しをしてみると良いかもしれませんね。

 

また来年も神韻観たいな~・・・