なぜ腰椎がつかないのか

初めてのお客様がワークアウト第1を受けた後によく言う言葉があります。それが

 

「腹筋ができなくて・・・😭」

 

です。「そんなことないですよ~。」とフォローしつつ、心の中では「出来ていなかったのは腹筋だけじゃないですよ。」と思っています。というのはもちろん冗談ですが、腹筋が苦手という意識を持っている方は一定数いるように感じます。

 

 

ワークアウト第1の腹筋運動を例にして、苦手の原因を探っていきたいと思います!

 

ワークアウト第1の時は、腰椎が床につく角度まで倒れることを目標にしています。画像の赤矢印の部分ですね。ちなみに肩甲骨がつく辺りまで倒れてしまうと、大半の方は腹筋群が逆に働かず、「ただ寝ているだけ」に近い状態になってしまうので、腰椎の所であえて止めるというのがオススメです。

 

 

私の見立てでは、腰椎が床につくまで倒れて、その後に反動を使わないで起き上がるという動作を規定の数こなさせている方は3割くらいかな~という印象です。原因の1つ目は、腹筋が弱いということが考えられます。3割しか床に腰椎がつかないということは、7割の方は腹筋が弱いのでしょうか??

 

もちろんその可能性はあります。腹筋と言っても正確には4種類あります。4種類のうちどこが弱いのかを見極めるのは難しいですが、「腹直筋はダルッダルだけど、腹横筋だけはやたら強い」とか「内腹斜筋は完全に冬眠しているけど、外腹斜筋だけはバッキバキ」なんてことはないと思います。どの腹筋も満遍なく使える(強い=使える、ではないように思いますが、そこを追求するのはまた別の機会に・・・)ようになるのが理想的ですね。

 

 

考えられる原因の2つ目が、背骨の柔軟性不足です。私見ではありますが、腹筋群の弱さよりもこちらの原因の方が該当する方が多いように思います。

 

腹筋運動の際に、背骨を丸められるか、もっと言うならば分節的に丸められるかということが、とぉーーーっても重要になります。たぶん最重要です。

 

背骨の柔軟性がある方もそうでない方も下記の動きオススメです。日本語字幕表示できるかと思います。ポイントは背骨の分節を意識することです😊膝を力ませないように気を付けてください。

 

 

背骨を1つずつ動かす感覚がつかめるでしょうか。少々マニアックな話をすれば、背骨を丸める動きをする時は、肋骨が「内旋」します。内旋は言い換えると「内巻き」です。背骨を丸めていくと、肋骨が内巻きになって、腹筋が「巻き込まれていく」ような感覚がつかめれば理想的です。また骨盤が前傾している方は、腰椎を丸める感覚がつかめるかも大切です。

 

 

腰椎が床につかない原因の3つ目として、腸腰筋が硬いor弱い、が考えられます。

 

ざっくりとした目安にはなりますが、骨盤前傾の方は腸腰筋が硬い、骨盤後傾の方は腸腰筋が弱いという傾向があります。硬い腸腰筋は伸ばす、弱い腸腰筋は鍛えるという対策が必要ですね。その方法については長くなるのでまた別の機会に・・・

 

 

 

 

理由は他にもあります。例えば、首や肩に力が入り過ぎているというのがあります。特に起き上がるのが苦手な方に見られる傾向です。首や肩に力が入ると、背骨の動きが阻害されてしまいます。レッスン中によく言う言葉ですが、「必要のないところは力ませない。」これが大切です。