『もしコロンブスがいなかったら?』なるコラムを読みました。コロンブスがいなくても遅かれ早かれ誰かがアメリカ大陸を発見していただろうと言われていますが、農業革命も産業革命も現在の西洋優位の世界も今とは違った経路を辿ったであろうと考えられるそうです。
また私達の食生活も大きく違っていた可能性があるそです。私達が普通に食しているもので、アメリカ大陸原産の作物には、とうもろこし、トマト、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、パイナップル、アボカド、ピーナッツ、カカオ、唐辛子、バニラなどがあるそうです。コロンブスがいなかったら、焼き芋もコロッケもチョコレートも食べられなかったかも?!コロンブスに感謝しなければ・・・。
人類史には歴史を大転換させるような偉人が時々流星のごとく現れますが、こういう人はあらかじめそういった使命を与えられて、神様から「派遣」されるのかな~なんて思ったりします。
コロンブスの「大発見」と比較すると、ものすご~くみみっちい話になりますが、私も皆様に発見していただきたいものがあります。それが・・・
仙腸関節です。少し前のよもやま話にも登場したので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
骨盤にある関節でその動く範囲はわずか2・3ミリ程度と言われています。ちょっと手をグーパーグーパーと動かしてみて下さい。この時、指の関節が動いていることを感じ取れないという方はそうそういませんよね。たとえ目を閉じていたとしても、手を動かせば指の関節が動いていることを感じ取れることと思います。
指のような小さな関節を含めて、人体の多くの関節はその動きを感じ取れます。ところが!仙腸関節は感じ取れない方が多いのです😭
そもそも仙腸関節なんて意識すらしてこなかったという方が大半だとは思いますが、その場所や動きを理解したとしても、実感として動きを認識できない方が多いのも事実です。試しに本日のワークアウト第1で仙腸関節を「感じ取る」ことができたかどうかを確認してみたところ、わかった!とおっしゃられた方はゼロでした。(20名ほどに聞いた結果です。シャキットのお客様は控えめな方が多いので、分かったけど黙っているという方も多いかもしれませんが。)
仙腸関節に手の平を当てて数メートルほど歩いて見て下さい。手の平で仙腸関節の動きを感じ取れる場合には、仙腸関節が理想的な動き方をしていると言えると思います。逆に何一つ感じないという方は仙腸関節がガッチガチになっているかも😱なのです。
仙腸関節の動きが悪くなると、慢性腰痛はもちろん、仰向けで寝るのがつらい、座っていると腰が痛くなる、しばらく座った後に動こうとすると痛みを感じる、などの症状が出ます。また骨盤が常に前傾している、常に後傾している、股関節が硬い、こんな方も仙腸関節の動きが悪くなっている可能性があります。
わずかにしか動かない関節なのに、実はとっても重要な「骨盤の要」と言っても過言ではない関節なのです。
最後に仙腸関節がどういう動き方をするかの動画を載せます。4分半ありますが、1分10秒過ぎから1分30秒辺りまでで仙腸関節の動き方が紹介されています。ちなみに分かりやすいように仙骨を大きく動かしていますが、実際にはここまで動くことはないと思います。
1分10秒で画面上方に黄色の字で
1.Counternutation(カウンターニューテーション)
と書かれています。カウンターニューテーションは訳さずにそのまま使われることが多いのですが、日本語で説明するならば、「仙骨後傾+下方・後方並進、寛骨内旋」といった感じになります。
また1分18秒あたりで同じく画面上方に
2.Nutation(ニューテーション)
と出ますが、こちらは「仙骨前傾+上方・前方並進、寛骨外旋」となります。
わけわかりませんね😂ややこしいので、骨盤が後傾すれば仙骨も一緒に後傾、骨盤が前傾すれば仙骨も一緒に前傾すると考えておけば十分かと思います。
仙腸関節の動きも一応ご紹介しましたが、どう動くかを感覚として掴むのはなかなか難しいと思います。まずは骨盤を動かしている時に仙腸関節の存在に気づけるか、仙腸関節を見つけることができるかが入り口かと思います。レッスンで骨盤を動かす時には、仙腸関節を「発見」できるかどうかをぜひ意識してみて下さい。
コメントをお書きください
しましまうまうまバー (日曜日, 01 10月 2023 22:15)
仙腸関節と腰椎硬いかも?症候群で悩む1人です。
動画をみました。
なんとなく理屈は分かりましたが、なかなか自分で意識するのは難しいですねぇ。繰り返し繰り返し…ですねー
シャキット真木 (月曜日, 09 10月 2023 08:46)
硬いかも症候群の方はけっこう多いと思われます…本当に難しいですよね…
繰り返しあるのみですね!