魔法使いになれるかもー!

左の方をご存知ですか?この方、名前をマーリンさんと言います。名前だけで、「あーあの人ね!」となる方はなかなかのマニアではないでしょうか。職業は何だと思いますか?マーリンはイギリスの魔術師つまり魔法使いです!

 

日本ではあまり有名ではありませんが、イギリスでは人気があるようです。アーサー王の参謀として、王を敵や悪い魔法使いから守っていたのだとか。

 

生没年は不明なのですが、日本の平安初期、弘法大師空海や陰陽師など「この世ならざる力」を持った人たちが活躍していた頃と同時期くらいではないかと言われています。

 

 弘法大師空海は密教の祖でもありますが、嵯峨天皇にもお仕えし、国家安泰のためにさまざまな魔障を調伏(ちょうぶく)する仕事もされていたそうです。イギリスも日本もそんな時代があったのですね。

 

今は日本もイギリスもちょっと元気がないですが、どちらもかつては「超元気」でしたよね。日本は地球の面積の0.25%しかない国なのに世界の大国になりました。イギリスも大英帝国として世界の覇権を握りました。よく考えれば不思議な話です。その国がどの程度の力を持った魔術師を抱えるかが、国力に影響を与えていたりして?!魔法なんて今の私たちには「ファンタジー」ですが、もしかしたら現代でも、国対国の魔法合戦が我々庶民が知らないところで繰り広げられていたりして・・・。

 

謎の巨石建築物「ストーンヘンジ」にもマーリンが関わっている説があるようです。

 

キリスト教が入って来る前のイギリスはケルト文化が長らく続いていたと考えられています。ストーンヘンジもケルト文化の名残かもしれないのだとか。そして、このストーンヘンジはマーリンが建てたする説があるそうです。マーリンの魔術をもってすれば、巨石を運ぶことくらいわけなかったのでしょうか。ケルト文化の最後にして最大の魔術師マーリンがストーンヘンジを建てた・・・まるで映画のような話ですね。

 

なぜこんな話をしたかと言いますと・・・先日、山内さんが「魔法の杖」を作ったんです😆

 

山内さんは棚やら箱やら椅子やらよく作るんですが、その日はボックスを作った後に残った木の棒を、netflixを見ながら何の意味もなく削っていたそうなんです。そしたら、そのうち「これジェイコブの杖に似てるかも?!」と気づいたのだとか。その時作ったのが写真の上のこげ茶の杖です。下は数日後、落ちていた木の枝で作ったものです。写真ではなかなか伝わらないと思いますが、なかなかよく出来ています。

 

ちなみに、ジェイコブは『ファンタスティック・ビースト』という映画(ハリーポッター・シリーズのスピンオフ)に登場する人物で、主要キャラクターの中では唯一の「人間」です。(他は魔法使い)

 

この杖で、日々山内さんに「穴子になれ!鰻になれ!」と魔法をかけているんですが、残念ながら「おじさん」のままなんですよね~。なんでだろ。

 

せっかく立派な杖なので、魔法をかける以外に何か使い道はないかな~と思っていたところ、こんなの見つけたんです!

 

その名も「スネイプ先生のワークアウト」です!ハリーポッターを知らない方のために・・・スネイプ先生はハリーポッターが通うホグワーツ魔法魔術学校の先生です。ハリーポッターの作者であるJ・K・ローリングが「影の主人公」と称したくらいの重要キャラです。

 

そのスネイプ先生(のなりきり)がワークアウトをしています!最初見た時は吹き出してしまいましたが、なかなか良質なトレーニング動画かと思います!

 

動きは難しくないので、動画を真似ながら行っていただければと思いますが、それぞれの動きのポイントだけ下記に書いておきます。もちろん杖がなくても出来ます。あると「雰囲気が増す」というだけの話・・・😅

 

それぞれの動きに名前が付いています。1つ目は「インペリオ」です。これは「相手の行動を思うがままに操る」呪文です。

 

足を骨盤より広めに開いたスクワットの体制からスタートです。腕は胸の前でクロスさせます。膝のお皿をしっかりと外側に向け(股関節の外旋)、骨盤を深く落として下さい。

 

骨盤を上げると同時に、両腕を開きます。肩甲骨を寄せて胸を開く意識をすると背中の筋肉に効きます。

 

 

 

 

 

 

 

2つ目は「アクシオ」で、これは「自分のもとに物体を引き寄せる」呪文です。

 

骨盤の1.5~2倍くらいの幅に足を開きます。開き幅が広い方が運動強度は上がります。肘を曲げ、手は首の高さくらいです。

 

 

片膝のみ曲げていき、曲げた側に重心を乗せます。重心を乗せた足と反対側の腕は外に開いて伸ばします。

 

お尻を深く落とした方が強度は上がります。またこれも膝のお皿はできるだけ開くように意識します。

 

顔だけを伸ばした腕側に向けるのではなく、上半身そのものもから向けるようにすると、腹斜筋(脇腹)が働くのが感じられると思います。

 

3つ目は「オブリビエイト」で、これは「相手の記憶の一部もしくは全てを消す」呪文です。

 

スタートの姿勢は片膝のみを開いて上げた片足立ちです。上げている足と反対側の手は頭上に、もう一方の手は外に開いて伸ばします。

 

軸足のつま先を正面に向けるようにすると、不安定感が増しバランス強化になります。また膝を高く上げることで、腸腰筋といった体幹部分の筋肉の強化になります。

上げていた足を地面につけると同時に、後ろ足の膝を地面に近づけ重心を落としていきます。膝が地面に近いほど強度は上がります。腰は反らないようにします。

 

 

 

 

 

 

4つ目は「レビコーパス」で、「足首が持ち上げられているかのように、体が逆さまになって空中に浮く」呪文です。

 

静止画ではわかりませんが、この動きはどちらかと言うと有酸素運動の要素が強い動きです。サイドへのステップが入ります。強度を上げたい場合には、足幅を広げて動きを大きくする、足を高く上げる、スピードを上げるなどで調整可能です。

 

5つ目は「エクスペリア―ムス」です。「敵の持つ武器や杖を強制的に吹き飛ばす」呪文です。

 

スタートの姿勢は片膝立ちです。頭も落としておきます。

 

 

 

立ち上がって胸を開き、腕は伸ばします。

 

重心の上下移動がミソなので、しっかりと腰を落とした状態から立ち上がるようにします。軸足の殿筋(お尻)を使って立つように意識するのがおすすめです。

 

 

 

6つ目は「フィネストラ」で、これは「ガラスを割る」呪文です。

 

これはジャンプが入りますので、心肺機能の強化になります。

 

以上の6つの動きを動画の中では2セット行っています。

 

 

私たちが知っている原子や分子などの物質は、宇宙に存在する全ての物質の5%にしか過ぎないそうです。つまり私たちが見て、私たちが触って、私たちが「全て」だと思っているこの世界は、「本当の世界」のわずか20分の1しかないということです。残りの95%が「未知の世界」であるなら、魔法が存在しても何ら不思議はないのかもしれません。山内さんが鰻になる日も本当に来るかも・・・😆

 

文:真木

 

★おまけ★ 山内さん作製の「魔法の杖」は1本800円にて受注販売しております😆実物を見てみたい方はお声がけ下さい。ちなみに使っている木は円山公園で良さげなものを選んできているようです。(もちろん落ちている木であって、枝を折っているわけではありませんので、ご心配なく)枝を削り形を整え、やすりをかけ、色を付け、ニスを塗って完成らしいのですが、全てが「1点もの」でございます😊山内さん曰く、神宮の近くの木だから、並々ならぬ力がこもっているに違いないと。お子様へのプレゼントにも良し、魔法使いを夢見る大人にも良しです😆

 

文:真木