船乗りじゃなくても必要

ヘンリー王子がアメリカの三流女優(ファンの方がいたらスミマセン)と結婚し王室を離脱、エリザベス女王が逝去、トラス首相が就任わずか1カ月半で辞任、後釜はインド系イギリス人・・・いよいよ「大英帝国」の凋落の気配を感じずにはいられません。かつては世界の4分の1を支配したイギリスですが、イギリスがそれほど強かった理由はある栄養素が深く関係しているそうです。その栄養素とは・・・

 

ビタミンCです。

 

大航海時代に船乗りたちを震え上がらせたのは「壊血病」でした。体内のさまざまな器官で出血性の障害が生じる病気で、体重減少、筋肉痛、関節の痛みなどから始まり、皮膚や歯肉からの出血、歯の脱落、創傷治癒の遅れ、貧血、感染への抵抗力減少などが生じ、末期になると古傷が開く、一度は直った骨折部位の骨が再びはがれるなどなど、書くのも恐ろしい症状が現れるそうです。

 

今でこそ壊血病はビタミンCの欠乏が原因ということがわかっていますが、当時は原因が分からず、多くの船員が壊血病の犠牲となりました。そんな状況の中、解決策を模索した人の1人がイギリス海軍のジェームズ・クック船長でした。

 

クック船長が船員に食べさせたものの1つがザワークラウト(キャベツを発酵させたもの。間違えられやすいですが酢漬けではありません。)です。ビタミンCを補給でき、なおかつ長期の保存にも耐えられるザワークラウトですが、はじめは船員には全く受け入れられなかったそうです。なぜなら、酸っぱい😣そこでクック船長はある作戦に出たそうです。それはザワークラウトを自分や自分の周りのお偉いさんにだけ食べさせ、船員には与えないようにする、という作戦です。そうしたところ、「あれは良い物に違いない」と思った船員たちから「自分たちにも食べさせろ」という声が上がり、船員たちも進んで食べるようになったのだとか。人間の心理の裏をついた見事な作戦ですね。ザワークラウトのおかげか、クック船長の船では壊血病で亡くなる船員が出なくなったそうです。こうして大英帝国は世界の海の覇権を握るまでになったのです。

 

現在であれば余程のことがなければ先進国で壊血病を発症することはないかと思いますが、ビタミンCは「日々の摂取」が大切になります。それはビタミンCが「水溶性ビタミン」だからです。

 

ビタミンは水溶性と脂溶性に分けられ、脂溶性ビタミンにはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKが含まれます。脂溶性ビタミンは脂肪組織や肝臓に貯蔵されます。その貯蔵時間は約48時間です。毎日摂取しなくても貯蔵分で2日間はまかなえるということになりますね。

 

一方のビタミンCは水溶性なので、体内に貯蔵はされず過剰分は尿に排出されます。脂溶性ビタミンは過剰摂取すると副作用を生じることがありますが、その点、水溶性ビタミンはたくさん摂っても流れ出るので副作用の心配はないということになります。(脂溶性ビタミンも食事から摂る分には過剰摂取になることはまずないようです。サプリメントは摂り過ぎ要注意です。)

 

ビタミンCは毎日!これをお忘れなく😀

 

ビタミンCが大切な理由はたくさんあります。そのうちの1つがコラーゲンとの関係性です。特に女性にとってはパワーワードであるコラーゲン、「コラーゲン含有」の謳い文句につられてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

もちろん肌の美容の観点からもコラーゲンは大切ですが、コラーゲンの重要性はそれだけにとどまりません。コラーゲンは体のありとあらゆる部位に存在します。腱、靭帯、軟骨、血管、骨などなど。コラーゲンの存在なしにこれらの部位の健康は保てません。(例えば、骨粗鬆症が生じたり、血管がもろくなる)

 

そしてその大事なコラーゲンの生成にはビタミンCが必要不可欠!なのです。船乗りじゃなくても、美容・健康のためにビタミンCが大切な理由がここにあるんですね~😄

 

最後にもう1つ👆東京都健康長寿医療センター研究所のホームページで見つけました。言葉で説明するよりインパクトありますね。ビタミンCの不足は老化を促進するようです😱老化に抗う(あらがう)ためにはビタミンC!肝に銘じたいと思います😊

 

文:真木