ロック反対!

いきなり痛そうな動画を2本載せてみました。1つ目はエリザベス女王の棺を守る近衛兵の方、2本目は詳細は不明ですがアメリカと思われます。2本目の方にいたってはしばらく助けてもらえず見ていてヒヤヒヤしますが、attention(アテンション)中は直立不動が絶対のようで、軍人さんの世界は厳しいですね。

 

動画のコメント欄にはこんな言葉がいくつかありました。

 

「ロックしちゃいけないっていうのは、一番最初に習うんだけど、必ず一人は失神しちゃうやつがいるんだよな~」

 

ここでいうロックは、ロックンロールのロック(Rock)ではなくLから始まるロック(Lock)です。

 

動画のお二人が失神した理由がロックしたからかどうかは定かではありませんが、可能性としてはあると思います。一体どこをロックしたのでしょうか?

 

 

 

 

答えは膝です。膝をロックするというのは、イラストの左側のように、膝を過剰に伸ばす(過伸展)のことを指します。

 

前回のブログで足の静脈は筋肉の収縮・弛緩によって圧迫され、その圧迫によって血液が心臓へ押し戻されるということを書きました。膝をロックしてしまうと、血液が心臓に戻ることを妨げられ、頭が酸欠状態となり失神する、という説があるようです。

 

レッスン中に真木が時々「膝をロックしないで下さい。」ということを言いますが、膝のロックというのがどういうことかをあまり説明したことがなかったので、今日ブログに書いておこうと思った次第です。ちなみに、レッスン中に膝ロックをしないでいただきたい理由は失神防止ではありません。

 

膝をロックするクセのある方は、ぜひそのクセを直していただきたく思います。というのも、膝ロックがクセになると・・・

 

😭膝の関節に負担がかかり、膝の痛みの原因になりえる。

 

😭骨盤前傾が助長され姿勢のアライメントが崩れる。

 

😭膝をロックすると足の筋肉があまり働かない。(筋肉を働かせずに済むので楽である反面、上述のように膝には負担がかかっている。)

 

😭前ももとふくらはぎの筋肉が張る。

 

などが生じる可能性があります。ということで・・・レッスン中も普段の生活の中でも、膝ロックをしないよう意識していただければと思います。

 

短いですが、本日は以上です!

 

文:真木