1週間チキン&ブロッコリー生活

今日ご紹介するのは『Buff Dudes』というYouTubeチャンネルから「1週間チキンとブロッコリーだけ食べたらこんなことが起きた」というタイトルの動画の抜粋です。

 

挑戦するのはハドソン・ホワイトさんとブランドン・ホワイトさんという兄弟です。ご覧の通り「ゴリゴリ」のお二人です。プロフィールによれば身長約188㎝、体重は100キロ前後だそうです。

 

まずはお二人の背景を少々。ボディービルダーのお父さんを持つお二人がトレーニングに興味を持ったのは12歳の頃です。毎朝プロテインシェイクを飲み干してジムに向かうお父さんの姿を見て感化されたそうです。そんな環境にいたお二人ですから、順調にトレーニングを重ね、ボディービルダーの大会などに度々出場したり、ボディービルディング等の雑誌のモデルも務めているようです。

 

一時期はブランドンさんはパーソナルトレーナーとして、ハドソンさんはフリーのエディダーとして働いていましたが、2012年にそれぞれの特技を活かしてYouTubeチャンネルを始めました。2015年には「インフルエンサー」として人気を博すまでになったようです。

 

ではここから動画の内容に入ります。画像では全く伝わらないのですが、20分弱の動画はコメディタッチに仕上がっており、笑いの要素があちこちに散りばめられています。

 

挑戦開始の日はチキンとブロッコリーの調達に向かいます。鶏肉と言ってもいろいろありますが、もちろん選んだのは「むね肉のささみ」です。1袋約1キロ入りで、「カロリー摂取量を落とさないために1日に2袋食べる」と話されていました。

 

「便利だから」ということでチキンもブロッコリーも冷凍を選んでいました。ちなみにオーガニックブロッコリーと袋に書かれています。「こんな簡単なショッピングはない!」と楽しそうでした。冷蔵庫に購入したチキンとブロッコリーを文字通り「投げ込んで」いました。

 

1日で2キロを超えるささみを食べるわけですから、1食辺り約700gです。フライパンで焼くのではなく、庭の巨大グリルで焼きます。いかにもアメリカ人という感じです。

 

味付けには非常に気を付けていて、砂糖等が添加されたカロリーの高い調味料は避け、塩・胡椒・スパイス類を多用するとのことです。

 

 

ちなみにハドソンさんは結婚されているため、2人は一緒には暮らしていません。ハドソンさんはどうやって焼いているのかな~と思ったら、ブランドんさん同様に庭の巨大グリルで焼いていました😅

 

ハドソンさんは1日で約1.7キロのささみとコップ11杯分のブロッコリーを食べると話していました。カロリーに換算すると約2,200kcal、340gのたんぱく質を摂取できるそうです。

 

ブランドんさんにとって一番つらかったのは朝食だったようです。美味しそうに目玉焼きやワッフルを食べるガールフレンドを見るブランドんさんの目には若干の「殺意」すら感じます。ガールフレンドに「何、見てんのよ!」と怒られていました😅

 

ブランドんさんの普段の朝食は、目玉焼き6個、ターキーのスライス、パン2枚、プロテインシェイク、こんな感じだそうです。

 

1週間のチキン&ブロッコリー生活中ももちろんトレーニングは継続していました。トレーニングは2人揃って行っていたそうです。と言うのも、いつもよりエネルギー不足+モチベーションも上がらないということで、「2人で乗り切ろう」という作戦だそうです。

 

当初は実験生活中は飲み物は水だけということにしていましたが、コーヒーだけOKにしたそうです。カフェインによってトレーニングが多少は楽になったようですが、3日目に「炭水化物不足の影響をとても感じる」と話していました。

 

これまでも大会や雑誌の撮影前には厳格な食事制限を経験してきたお二人ですので、この動画を企画した時もそれほど苦労することはないだろうと思っていたそうです。が、実際に始めてみると「今までで1番大変だった」と感じたそうです。2つの食材しか食べられないというのは想像以上にきつかったようです。

 

「食べるのに時間がかかった」とも話していました。食材は変えれないので、食感を変化させるために、ささみを細くさいたり、ブロッコリーをミキサーにかけて「ライス風にした」とも話していました。

 

さて、1週間後お二人の体に何か変化はあったのでしょうか。

 

元々「ゴリゴリ」ですが、さらにキレが増した感がありますね。体重は94キロが91キロまで落ちたそうです。1週間で3キロも落ちるというのは、羨ましいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、筋肉量を維持するために1週間で1キロ以上は落としたくないと考えるハドソンさんにとっては、「この落ち方はちょっと怖い」とのことでした。

 

一方のブランドんさんも102キロが99キロまで落ちて、同じく3キロ減でした。

 

 

 

動画の最終章では、実験後に「炭水化物ー!!」と雄叫びをあげながらピザにがっついて、その後いつも通りの「激しい」トレーニングに意気揚々と取り組むお二人が映っていました。

 

実験何日後に計ったのかは不明ですが、再び体重計に乗ったハドソンさんは97キロまで体重が増えていました。「あんなに落ちたのに、こんなに増えてちょっと怖いね。」と苦笑いでした。

 

お二人の結論としては、「急いで減量したい特別な理由がある時にはチキン&ブロッコリー生活も悪くないけど、長く続けるのは無理だし、リバウンドもするし、こういう過激なダイエットは賛成できないね。」とのことでした。

 

 

 

 

話はガラッと変わりますが、「心の三毒」って聞いたことありますか?貪・瞋・痴(とんじんち)の3つの毒です。

 

貪は貪欲、貪り(むさぼり)の心です。肉体を持って生きる我々人間は、精神性に反する欲求を持ちがちです。それが過剰な食欲、性欲、自己顕示欲となった時には「毒」になるのだそうです。

 

瞋は怒りの心です。自分の考え方や価値観にそぐわない、自分の思い通りにならないとカーッと来る心です。怒りの心は周囲に混乱・破壊をもたらし、自分自身の心の平安をも壊しますよね。怒りが「毒」であることはわかりやすいように思います。

 

痴は愚かさです。これは少し難しいですが、「真理を知らない」ということだそうです。人間がこの世界に生きる意味を考えずに怠惰な生活、享楽的な生活をする、これも心の「毒」になるそうです。

 

なぜ急にこんなことを書いたかといいますと、この動画を見て「分不相応な欲を持っていないか、心の三毒にまみれていないか、考えたこともなかったな~」とふと思ったのです。この世の中が便利過ぎ、快適過ぎるあまりに、私たちは与えられていることへの感謝を忘れて、あることが当たり前と考えて、「もっともっと」とついつい欲しがることが多いように思います。

 

シャキットももうすぐ8周年を迎え、毎朝シャキットに来るのが「当たり前」になっていますが、夜中に大地震が来てそのまま「さようなら」とならなかったことも、車でスイスイ出勤できることも、オープンと同時にお客様が入ってくることも、何一つ当然ではないのに、日常過ぎてありがたいなどと思ったこともありませんでした。

 

チキン&ブロッコリーはダイエットとしてはおすすめしませんが、与えられていることに感謝するための「修行」としては良いかも・・・なんてふと思いました。

 

文:真木