アルコール

昨日の夜のレッスンに普段は昼間に来られている方がいらっしゃいました。「いつもならお酒を飲む時間だから、この時間にシャキットに来れば、お酒を飲まずにいられるかも。」とのことでした。なるほど、そんな使い方もあるのか~と視野が広がった感じがしました。

 

お酒を飲む習慣がある方は多いかと思います。今日はお酒を飲むと体にどんなことが起きるのかをみていきたいと思います😊ブログを書く時には、何かをおすすめしたり、逆におすすめしなかったりという視点で書くことが多いですが、今日はそうではなく、単純に事実だけを書いていきたいと思いますので、飲酒推進でも飲酒反対でもありませんので、あしからず。

 

体内に入ったアルコールが一番最初に吸収される部位は胃です。約10~15%程度が吸収されるそうです。厳密には、口腔内の粘膜からも吸収れるのですが、それは微々たるものなので、胃が最初の部位と考えて良いようです。

 

 

胃の出口部分は幽門部と呼ばれれ、幽門部には幽門括約筋と呼ばれる強い括約筋が存在します。括約筋はバルブのような役割を持った筋肉のことを指します。

 

空腹でアルコールを飲むと良いやすいというのはこの幽門括約筋が影響しています。アルコールを飲むと幽門括約筋、つまりバルブが開き、アルコールがドッと小腸に流れ込み血液に吸収されます。

 

しかし胃の中に食べ物がある時には、胃酸が分泌されるので、バルブは閉まった状態になります。空腹時よりもアルコールが小腸に吸収されづらいというわけです。

 

ところで、胃酸が分泌されても、胃そのものが大丈夫なのは何故でしょうか。胃自体を胃酸から守っているのが「胃粘膜ひだ」です。胃粘膜ひだが粘液を分泌することで胃を守っているそうです。胃粘膜ひだは粘液を分泌するだけでなく、アルコールの吸収も行います。胃粘膜ひだから吸収されたアルコールが肝臓に移動することもあるそうです。「酔いが早い」と感じる時には、胃粘膜ひだから吸収されたアルコールが肝臓に届いたのかもしれません。

 

胃を通り抜けたアルコールの大部分が吸収される場所、それが小腸です。

 

「休肝日」という言葉があるくらい、飲酒は肝臓に影響を与えるというイメージがあります。アルコールの大部分は小腸に吸収されるのに、なぜ肝臓への影響が大きいのでしょうか?

 

その秘密が小腸に付着している「腸間膜」の存在です。小腸にはその名の通り膜がついており、その膜には血管が多数存在します。小腸で吸収されたアルコールが腸間膜の血管を通り肝臓に運ばれるというわけです。

 

胃粘膜ひだからも小腸の腸間膜からもアルコールは肝臓に届けらるのですね。

体内に入ったアルコールは体のあらゆる部位に影響を及ぼします。肝臓で処理しきれなかったアルコールが全身を巡るからです。例えば交感神経が刺激されることで、心臓は心拍数が上がります。心臓から肺に届いたアルコールは、肺の中の毛細血管に囲まれた気嚢(きのう)を通して呼気として現れます。口から入ったアルコールが、呼吸を通して口から排出される、なんだか面白いですね。

 

アルコールの影響が及ばないのは、骨と脂肪くらいしかありません。どの部位がどの程度の影響を受けるかは、その部位にどの程度の血管が存在するか、飲んだ人自身の遺伝的なものや健康状態などさまざまな要素が関わってくるため、一概には言えません。

 

 

筋肉への影響はどうでしょうか。これは個人的には非常に興味があります。アルコールはたんぱく質の合成に影響を及ぼします。どのような形で影響するかと言うと・・・アルコールには筋肉組織の中でたんぱく質が構築されるのを邪魔する、という働きがあります。100%とまではいかないまでも、大幅にたんぱく質合成を妨げてしまう可能性はあります。これはなかなか残念な事実です・・・😭

 

脳はどうでしょうか。これに関しては、アルコールを飲む方ならわざわざ書き出さなくても誰もが知るところではありますが。陶酔感や喜びを感じる、理性が抑制される、認知能力が低下する、反射神経が低下する、などはアルコールが脳に届いている証拠です。

 

普段ならできないような恥ずかしい行為でも平気でできるようになったり、千鳥足になって転んでもゲラゲラ笑えるような余裕があったり、大泣きしたり、説教したり・・・。翌日に思い出して(思い出せればまだ良いですよね。)羞恥心が湧くこともあるかもしれませんが、「飲みニケーション」は人間関係の潤滑油ともなり得ますしね。

 

飲酒に関し、真木が謎に思っていたことが「尿の量」です。500mlのアルコールを飲んだ時、あくまで印象でしかありませんが、その数倍も出しているような気がするのです。そう思いませんか?あのトイレが止まらなくなる感じはなんなのでしょうか。

 

人間の体は「抗利尿ホルモン」によって、尿の過剰な排出を抑えています。これは体内の水分量を一定に保つためです。ところがアルコールにはこのホルモンの分泌を抑制する働きがあります。「飲んだ以上に出る」のは事実で、実際に飲んだ以上に出ているのです。液体を飲んでいるのに、体は脱水という不思議な状況になっているというわけです。

 

その時に排出されているのは水分だけではありません。一緒に電解質を失うことになります。電解質には水分を体内に引き戻す働きがあるため、電解質を失うと水分補給能力が落ちることになります。つまり、アルコールによって脱水が起きるだけでなく、脱水からリカバリーする力も落ちるというわけです。

 

アルコールがどう影響するかは個人によって大きく変わります。一般論で考えた時、男女ではどれくらい違いがあるのでしょうか。例えば、全く同じ体重の男女が、全く同じ量のお酒を飲んだ時に、よりアルコールの影響を受けやすいのは男性でしょうか、女性でしょうか。答えは女性です。

 

女性は男性よりも体脂肪率が高い特徴があります。これは女性の方が血液量が少ないということも意味しています。つまり同じ量のアルコールが体内に入っても、血液中のアルコールの濃度は女性の方が高くなりやすく、その分アルコールの影響も強く出やすいというわけです。女性の方がアルコール依存症になりやすいのは、このためかもしれません。

 

というわけで、今日のブログを終わります。水を飲みながら書いていたのですが、心なしか頭がポ~っとするような・・・

 

文:真木