もしお近くにどなたかいらっしゃるのなら、ぜひ写メの撮影をお願いしてみて下さい。正面からではなく、横から写してもらって下さい。「綺麗に写ろう」としないで、ありのままの自然体でお願いします。人気のラーメン屋に入るために並んでいる時、飛行場の搭乗口で並んでいる時、そんな時の無意識状態での立ち姿を写ししていただきたいのです。正面からの姿は鏡を見ればわかりますが、横からみた自分の姿をじっくりと見るということはあまりないと思うので、ぜひお願いしてみてください。
さて、どんな写真が撮れたでしょうか。ご自身の横からの姿を見て色々と思うことはあるかもしれません。
「お腹出てるな~・・・お尻下がってるな~・・・背中丸いな~・・・」はたまた「なんてスタイル良いんだろう!美しいを通り越して神々しい!」という感想もあるかもしれませんね😆
ところで頭の位置はどうでしょうか?今日のブログでは「頭の位置」に注目したいと思います~!
スマホ首、ストレートネックと呼ばれたりもする「フォーワードヘッド」という姿勢があります。フォーワードは前、ヘッドは頭なので、頭が前方に出ている姿勢を指します。
「forward head」で検索してみたら画像の男性が出る出る・・・世界のお騒がせアイドル・ジャスティン・ビーバーさんです。現在は顔の半分が動かないという顔面麻痺によって活動を休止されているようです。早く回復して、また世界を賑やかにしてもらいたいものです。
それにしても、これだけ画像が出るということは、「たまたまの1枚」ではなく、筋金入りのフォーワードヘッドの持ち主と言えそうです。
頭の重さは体重の約10%です。50キロの方なら5キロ、ボーリングのボールくらいの重さです。
重たい物を持つ時には体の近くで持った方が楽ですよね?例えば重たいダンボーㇽを運ぶ時、体に寄せて抱えますよね?わざわざ肘を伸ばして遠くで持つ方はいないと思います。遠くで持つには相当の腕力が必要となりますからね。
この理論を頭の位置に当てはめてみると・・・頭が前に出ずに胴体の真上にあれば、それは頭が胴体に「乗っている」状態であって、頭を支えるためにどこかが特別がんばる必要はありません。ところが頭が前に出て胴体に乗っていないとなると・・・その重たい頭を支えるため、落ちないためにどこかの部位ががんばる必要があります。それが首であったり肩であったりします。
どの部位であっても、四六時中がんばれば疲れます。それがだるさや痛みとなり、肩こり・首の痛み・頭痛などの原因になる、というわけです。こういった症状があり、その原因が頭の位置である場合には、いくらマッサージをしたり、湿布を貼ったり、鎮痛剤を飲んでも根本解決にはなりません。原因をつくっている頭の位置を直すことでしか解決しないのです。
ということで、頭を正しい位置に戻すためのエクササイズを2つご紹介します。
1つ目はイラストの「チンタック」です。チンはあご、タックは押し込むなので、「あごを押し込む」エクササイズです。
フォーワードヘッドの方は頸椎の柔軟性が低下している可能性もあるので、この動きは難しかったり、違和感を感じるかもしれませんが、その違和感を感じる位置が本来あるべき頭の位置なのです。
気を付ける点としては、下を向くわけではないということです。視線はあくまで前方を見たまま、あごを地面と平行にしたまま押し込みます。壁の前に立って、壁に後頭部を押し付ける形で行うと動きを導きやすいかもしれません。
10~20回行って、最後は30秒ほどチンタックの状態で止まる、という形でやってみるのがおすすめです。
2つ目がW字エクササイズです。腕をWの形にするのですが、意識するのは腕ではありません。
肩甲骨を背骨に寄せて下げる練習です。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ワークアウト第1の立ち乗りの時の姿勢と同じです。あれを立った状態で行います。下半身関係ないので、上半身に集中できますね😀
バンザイから画像のような形までもっていって下さい。ワークアウト第1の時もよく言いますが、背中の真ん中あたりの筋肉を使って肩甲骨を背骨に寄せて下げていきます。
背中に胸ポケットならぬ背中ポケットが背中の中央からやや下に2つついていて、そのポケットに肩甲骨を収納するようなイメージです。この動きをする時には肩や首は力ませてはいけません。背中の真ん中の筋肉が働きづらくなってしまいます。
上の2枚はダメな例です。1枚目は肩と首の力が全く抜けていません。肩甲骨はむしろ上がってしまっています。
2枚目は頭の位置が出てしまっています。これでは本末転倒です。チンタックの状態でW字になれるかがポイントです。
以上2つご紹介しました。フォーワードヘッドでない方にとっては「どうってことない動き」ですが、頭の位置がずれている方にとっては「動かし方が分からない」と感じるかもしれません。そういう場合には鏡を見て修正しながら、もしくはどなかたかに見てもらいながら行うと良いかもしれません。
文:真木
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