5分は無理じゃない？

先日、90歳の誕生日を迎えられたケニス・クーパー博士です。医師であり、運動生理学者であり、元アメリカ空軍大佐でもあります。『〇〇の父』と呼ばれているクーパー博士。さて、何の父でしょうか？！

答えは・・・エアロビクスの父です！

90歳になられた現在でもウォーキングやサイクリング（！）をされているそうです。YouTubeもされており、チラッと見ましたが、なかなかの早口＋声量も大きく、とても90歳の方の喋りとは思えませんでした。

クーパー博士は、有酸素運動が心肺機能の強化や健康増進のために重要であると提唱し、宇宙飛行士の心肺機能トレーニングの一環として「エアロビクス」を1967年に開発されました。

日本にエアロビクスが紹介されたのは博士が来日された1981年だそうです。

ところで、エアロビクスは「有酸素運動」に分類されますが、そもそも「有酸素運動」はどんな運動のことを指すのでしょうか？

ウィキペディアによると有酸素運動とは、「好気的代謝によってヘモグロビンを得るため長時間持続可能な軽度または中程度の負荷の運動、身体にある程度以上の負荷をかけながら、ある程度長い間継続して行う運動は有酸素運動とみなすことができる」と書かれています。「多少のつらさはあるけど、数分間～数時間なら頑張れる運動」といった感じでしょうか。

シャキットで言えば、「シェイプアップ」が有酸素運動に当たります。ちなみに「ワークアウト」などの筋トレ系のレッスンは「無酸素運動」に分類されます。「ワークアウトも50分間は頑張れるよ？」と思われるかもしれませんが、それは筋トレの種類が色々組み合わさっての50分だから頑張れるのであり、「50分間スクワット」はできませんよね？なので筋トレは無酸素運動になります。

有酸素運動の最大の効果は「心肺機能の強化」です。.呼吸の時に使う筋肉が強化され、空気の肺への取り込みがスムーズになったり、より多くの酸素を取り込むことができるようになります。また心筋（心臓も筋肉でできています）も強化され、血液の循環が効率的になったり、平常時の心拍が下がります。筋トレで得られる変化より分かりづらいかもしれませんが、実感としては、「疲れづらくなった、持久力がついた」という感じになると思います。

最も手軽で、誰でもできる有酸素運動の代表と言えば、やはり「ウォーキング」だと思います。とは言え、「ダラダラ、トボトボ」歩いても上述の有酸素運動のメリットは得難いと思いますので、心肺機能を強くするためと考えるなら、ある程度のスピードや歩幅を意識する必要があると思います。

最後に、普段あまり歩くことがない、筋トレはしているけど有酸素運動はあまりしていない、という方におすすめの動きをご紹介します！

実は、私自身が有酸素運動をあまりできていないこともあり、「ちゃちゃっとできる有酸素運動ないかな～」と邪な（よこしまな）気持ちで検索をしていたところ、「有酸素運動の代わりにこれを5分間やろう！」というタイトルの動画を発見しました。（有酸素運動は本来はある程度の時間、継続することで効果が得られるので、「ちゃっちゃっとできる」というのはそもそも間違いなのですが・・・）

「5分ならできる！」と思いましたが、実際やってみたら・・・全然ムリ😅実は、今日、某レッスンに参加されたお客様に実験台になっていただき、実際にやってみましたが、皆様「5分は無理」とのことでした。ちなみにその時は1分間で行いましたが、1分間でもなかなかきつそうでした。

その動きとは・・・ハイハイ！またの名を「くま歩き」、ちょっとカッコよく言うと「ベアー・クロールbear crawl」です！