腰を守るために

シャキットのブログを継続的に読んでくださっている方でしたら、既に頭に入っているだとろうと信じて・・・クイズです!

 

画像の薄い黄緑色の部分は何でしょう?!ヒントは・・・「なんとか椎(つい)」です!

 

正解は・・・腰椎(ようつい)です!上の薄いオレンジが胸椎(きょうつい)、そのまた上の薄い紫が頸椎(けいつい)ですね~。

 

では、第2問!さっきよりは少々難しくなりますよ。関節には2つの役割があるとされています。1つはモビリティ関節(可動性関節)で、動きを作る関節です。もう1つはスタビリティ関節(安定性関節)で、安定性を高めるための関節です。

腰椎はモビリティ関節、スタビリティ関節のどちらでしょうか??

 

正解は・・・スタビリティ関節です!ちなみに腰椎の上にある胸椎はモビリティ関節です。

この理論からいくと、体を動かす時の「理にかなった」動かし方は、「胸椎はよく動かし、腰椎は過剰に動かさないようにする」となります。

 

 

想像してみて下さい。道端に500円玉が落ちていました。周りには誰もいません。皆さん、拾いますよね?拾ったあとどうしますか?まさか交番に届ける?何事もなかったかのように、そっと自分のお財布に入れる?だんだん暑くなってきましたし、近くのコンビニでアイスでも買うというのはどうでしょう?

 

拾った500円玉をどうするか・・・実は、それは聞きたかったのではないのです😆本当に聞きたかったこと、それは・・・どんな姿勢で500円玉を拾いますか?

 

多くの方が、無意識で上の絵のような取り方をすると思います。背中を丸めて、上体を倒し、手を伸ばすという取り方です。ちなみにレッスン中に、床に置いてある重りやクッションを取る時にも、この取り方をする方が多いです。

 

 

この「背中を丸めて上体を倒す」という動き、多くの方にとっては何の問題もありません。こうやって靴を履いたり、床の物を取るということは、誰もが日常の中でよくやっていることだと思います。

 

ただし、この動きが問題となるケースが2つあります。

 

 

1つはヘルニアやすべり症など、脊椎(せきつい)になにかしらの問題がある方です。

 

背中を丸める動きは、背骨の間にあるクッション(椎間板)が後方に飛び出しやすくなる姿勢です。そのため、腰に疾患をお持ちの方、また診断名はついていないとしても、腰痛をお持ちの方は避けた方が良い動きになります。

 

 

そして、もう1つのケースが、床から拾い上げる物が重たい物の場合です。

 

500円玉なら大丈夫であっても、それが例えば10キロのお米、中身入りのペットボトルが詰まった段ボール、床で寝落ちした子供などなど、ある程度の重さがある場合だと危険です。

 

画像の骨格模型さん、20キロの箱を、背中を丸めて持ち上げる気満々ですが、この後、どうなるでしょうか?

ドッカーン!

 

噴火しちゃいました😅こんな風に、重たい物を床から持ち上げようとしてぎっくり腰、というのは珍しいことではありません。

 

腰に問題があろうとなかろうと、この体勢で重たい物を持ち上げるのは危ないということです。

 

では、床から重たい物を持ち上げる時には、どのような姿勢で行うのが理想的なのでしょうか?

これです!この体勢、シャキットのお客様ならご存知ですよね?スクワットです😄

スクワットはトレーニングの王様であるだけではないのです。この美しい(?)動きは、全身を鍛えるのみならず、繊細な腰椎をも守ってもくれるのです!(正しく出来ればの話ですが・・・)

 

 

20キロの箱を持ち上げても・・・腰が噴火していませんね😄

 

画像ではわかりませんが、隣の白い坊やも拍手して、骨格模型さんの美しい持ち上げ方を称えています😆

軽い物であれば、背中を丸めて上体を倒しても大丈夫だと書きましたが(腰椎に問題のない方であれば)、真木おすすめの軽い物の拾い方がこちらです。ゴルファーがよくやっているかと思います。片足を上げて、上体を倒す方法です。軸足の膝は伸ばしても、曲げてもOKです。この方法は腰椎に負担がかかりません。

 

何個か前のブログに「良いクセをつけることが大事」ということを書きましたが、今回の体の使い方も普段から意識して行えば、「良いクセ」として習慣化できることと思います。重い物を拾う時にはスクワット、道端の500円玉を拾う時には片足上げて。是非、クセにしてみて下さい😄

 

文:真木

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コメント: 2
  • #1

    柿沢 (日曜日, 04 7月 2021 19:22)

    ゴルファーの様に前に腰を曲げて物を取るのではなく、斜め位に傾けることは腰痛になって自然にやってました。前に曲げると痛かったので。
    腰を落として重たいものを持つことがスクワットに繋がってたとは、
    嬉しいですネ
    増えたぷよぷよの皮下脂肪
    何処かへ行ってしまった筋肉

    普通に痛みもなく生活できることに感謝して少しずつ解決できればと思います。
    またよろしくお願いします

  • #2

    シャキット真木 (日曜日, 04 7月 2021 19:47)

    重い物を持ち上げる時も、ただ持ち上げるなら辛いですが、トレーニングだと思えば、頑張れる気がします。

    筋肉にはマッスルメモリー、つまり筋肉の記憶なるものがあり、年単位のトレーニングをしていた人には、マッスルメモリーが備わっているという論文が沢山あります。マッスルメモリーがあれば、たとえブランクがあったとしても、トレーニングを再開すれば、比較的短期間で戻せるそうです。だから柿沢さんは心配無用です!とは言え、無理せず、気楽にやってくださいね。

    調子が良いとついつい忘れて、当たり前に思ってしまいますが、痛みがなく、日常生活を送れるということは本当にありがたいことですよね。