運動をしていると、柔軟性の重要性を痛感することが多々あります。皆さんもありませんか?「もっと柔らかかったら、もっと自由に動けるのに。」と思うこと。
私自身は比較的柔らかい方ではありますが、それでも「ここは硬い」と感じる部位がいくつかあります。多くの人が「硬い」と感じる部位は、肩や股関節、ひざ裏、足首あたりかなと思います。
硬い部位を柔らかくするには、ドラえもんのようにやすりをかけたり、ハンマーで叩き潰すのではなく、「動かす」ことが大事です。とは言え、どこをどう動かせば硬くなくなるのか、それが分からないですよね?
例えば、「肩が硬い」と聞いたら、その時の「肩」というのは、画像で男性が右手で触っている薄赤色の部位を想像しますよね?その薄赤い所についている筋肉が硬かったり、関節の動きが悪くなっているから、「肩が硬い」と思いがちですが、それは本当でしょうか?
背中の後ろで両手を握ったり、手の平を合わせたり、棒を体の前面から背面に持っていく動きは、「肩の柔らかさをチェックする」ために使われることがありますが、ではこういった動きができないのは、「肩が硬い」ことが原因なのでしょうか?そうであるならば、肩周りの筋肉を揉みほぐしたり、筋膜リリースなどを行えば、この3つの動きはできるようになるのでしょうか?
答えはおそらく「ノー」です。もし、体の他の部位の柔軟性は十分にあって、なぜか肩回りだけが局所的にガチガチという方がいらっしゃれば、肩周りだけをほぐせば、問題は解決するかもしれませんが、そんな方はたぶん存在しないと思います。
前回のブログにもチラッと書いたのですが、腕を上げるなどの肩を動かす動作の時に、「一緒に動く」部位があります。それが、肩甲骨であったり、胸椎であったり、胸郭です。いくら肩回りだけをほぐしても、一緒に動くべき部位が動いてくれなければ、肩の動きも邪魔されてしまいます。
肩甲骨と胸椎については、レッスンでよく言及しますし、ブログにも時々登場するので、今日は「胸郭」に注目してみたいと思います。皆さんの胸郭、動いていますか?
胸郭は12個の胸椎、24本(左右各12本)の肋骨、胸骨で構成されています。ちなみに「郭」は「囲い」という意味だそうです。五稜郭とか遊郭とかありますね。
英語ではrib cage(リブ・ケージ)で、リブは肋骨、ケージは日本語でもケージって言いますよね。「檻」という訳もあります。要するに「肋骨でできた檻」です。
檻の中には心臓や肺などの臓器が入っています。大事な臓器なので、しっかりと囲いの中に入れた、という見方もできますが、その囲いがガッチガチだと肺は息苦しさを感じます。
息を吸う時には、胸郭の下についている横隔膜が下がり、胸郭が広がることで、「囲い」の中の空間が広くなります。空間が広がることで、中に入っている肺も広がることができ、空気を取り込むことができる、というわけです。胸郭に手を当てて、呼吸をしてみて下さい。肋骨が動くのがわかりますよね?肋骨を動かさないように気を付けて息を吸おうとしても、あまり吸い込むことができません。胸郭の動きが悪くなるということは、呼吸にダイレクトに悪影響を及ぼすのです。
問題は呼吸だけではありません。胸椎は胸郭の一部ですから、胸郭が動きづらいということは、当然ながら胸椎も動きづらい、ということです。胸椎を伸展させる(反らせる)ことができるか否かは、肩の可動性にとても大きく影響します。腕が上がらないのは、肩が硬いからだと思っていたけど、本当は肩そのものではなく、胸椎や胸郭の動きの悪さが原因だった、ということは大いにありえるのです。
「胸郭を動かすことが大事なのは分かった。でもどうやって?」という方の心強い味方!それが・・・
スティック・モビリティ😄!
スティック・モビリティの宣伝がしつこくてスミマセン😅でも、どうしても言いたい・・・
営業後や休み時間に練習をしているのですが、こんなところの筋肉痛は人生初だよ!という状況になっていまして、それが「肋間筋(ろっかんきん)」です。正確には内肋間筋と外肋間筋に分かれるのですが、肋骨と肋骨の間についています。「ここが筋肉痛になるなんて、スティック・モビリティはどんだけ胸郭を動かすんだよ!」と自分に突っ込みたくなるほどです。
肋間筋の筋肉痛を起こしてみたい方、スティック・モビリティ予約して下さい😁
文:真木
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