体内のブラックボックス

こちらJR苗穂駅の近くにある「おもしろ実験室」という施設に展示されている、ある臓器の模型です。バスマットで作られいて、子供が通り抜けて遊べるそうです😀

 

この臓器、あまりに長く（6～7m）、あまりに複雑に入り組んでいるため、生体での調査が難しく、「ブラックボックス」などと呼ばれていたそうです。胃カメラや大腸カメラを持ってしても届かない、「未知の領域」なんだそうです。ここまで書けばわかりますかね？正解は「小腸」です。

 

 

画像の青～黄緑の部分が小腸で、3つに分けて呼ばれることもあります。上から、十二指腸、空腸、回腸となってます。

 

「大腸がん」はよく聞きますが、「小腸がん」は聞かないですよね？小腸の中は流れが早いので、がんが発生しないのだそうです。そういうこともあって、小腸は胃や大腸のように、しっかりと検査されることもない、いわば「ほったらかし」の臓器だったそうです。

 

 

「腸活」という言葉があるくらい、最近は腸への関心が高まっていますよね？腸内細菌は画像のような役割を担っているので、良い細菌を増やし、腸内環境を整えよう！というのが腸活です。シャキットのお客様も「腸活」している方、けっこう多いのではないでしょうか？

 

 

「腸」活だから、大腸も小腸もというわけではなく、大腸の腸内環境を整えることを意味しており、ここでも小腸は忘れ去られがちです。

 

そもそも「健康な」小腸は、大腸と比較して、非常に細菌数が少なくなっています。ところが、小腸内の細菌数を低く抑えるメカニズムに異常をきたし、小腸内細菌が増殖してしまうことがあります。SIBO（シーボ、小腸内細菌異常増殖）と呼ばれます。

 

単に「お腹が弱い」と思っていた人の、なんと85％がSIBOかもしれない、というお医者さんもいらっしゃいます。

 

💀お腹の調子がなんとなく良くない

💀下痢しやすい

💀ガスが溜まりやすい

💀肌荒れがひどい

💀胸やけがひどい

💀ぽっこりお腹

💀発酵食品、納豆やヨーグルトなどの腸内環境に良さそうな物を食べているのに、お腹の調子が改善しない

💀ゲップが多い

 

当てはまる方は、要注意かも・・・？！

 

 

では、どうしたら、小腸内の細菌が異常に増殖することを防げるのでしょうか？それには、小腸内の細菌の異常増殖を抑えるためのメカニズムが、正常に働いてくれれば良いわけです。

 

そのメカニズムの1つが「伝播性消化管収縮運動（MMC）」と呼ばれるものです。簡単に言えば、「小腸の掃除」機能で、小腸内の不要な物を、小腸自らが押し出して、綺麗にするメカニズムです。

 

この機能は犬でも見られるそうですが、人間では大体90～120分ごとに、MMCが起こるそうです。仮に2時間ごとにMMCが起こる人がいるとして、1日24時間の中で、MMCが12回あるかというと、そうではありません。1回目のMMCは、食後約4時間で起こると言われています。（10時間後としている論文もありましたが・・・）

 

つまり・・・例えば夕食を20時に食べ終えて、23時に就寝、とすると20時から4時間後の午前0時に、1回目のMMCが起きます。2回目が午前4時、6時に起床し、7時に朝食を食べると、8時に来たであろう3回目のMMCは起きません。昼食は12時だとして、朝食から4時間経過した11時頃に3回目のMMCが起きます。ところが”10時くらいに、「小腹が空いたな～、おせんべい1枚くらいならいいかな～」と食べると・・・3回目のMMCを、またもや逃すということになるのです😭「間食は太る」と言いますが、太るだけではなく、小腸のお掃除機能を阻害してしまう、というわけです😭

 

私がプチ断食をおススメする理由の1つが、このMMCの働きにあります。ただただ短期的に体重が落ちれば良い、というのであれば、他にも色々と方法はあると思います。プチ断食の真逆の「ちょこちょこ食べ」が良いという専門家もいらっしゃいます。ただし、MMCという働きを考えれば、ちょこちょこ食べよりも、プチ断食に軍配が上がります。

 

プチ断食をされているお客様の感想で多いのが、「肌の調子が良い」です。これはMMCによって、小腸が綺麗な状態を保てているからではないかと推測できます。

 

「あめ玉1つ、チョコ1かけら、クッキー1枚」その「ちょこっと」が悩ましい結果を生んでいるのかもしれません・・・

 

文：真木