頭落ちてます!

頭が落ちてますよ!

 

そんなに頭を落としたら、首に負担がかかってしまいます😱背中も丸まりやすくなります😭特に背骨の上部、つまり胸椎が丸まっちゃっいます!胸椎ががっつり凸型(意味不明の方は10/18のブログをご参照下さい)になっちゃいます😭😭

 

下の画像のおじさんのように・・・

どれもシャキットで行っているレッスンに登場する動きです。こんな形に身に覚えありませんか?上記の4つの動きに限った話ではなく、頭が落ちちゃっている方は意外に多いんです・・・😱

 

ちなみに、あえて頭を落とす動きもあります。例えばワークアウト第1の時の腹筋運動では「下っ腹をのぞき込んで背中を丸めて」行います。あの時は頭はあえて落とします。ただそういう動きはどちらかと言うと少数派であり、頭を落とした方が良い動きというのはあまりありません。(特にシャキットのレッスンでは)

 

 

同じ人ですが、見た目の印象は全然違います。左の方が老けて見えるというか、いじけて見えるというか、幸薄そうに見えるというか・・・😭

 

画像では頭部はうつっていませんが、首の角度から左の姿勢の時の方が頭が前に出ている(もしくは落ちている)のが予想できますね。

成人の頭の重さは体重の10%程度だそうです。体重が50キロの方であれば、頭は約5キロということになります。

 

こちらはスマホをいじっている人の絵ですが、頭が落ちている時、その頭の重みを支えるために頑張る筋肉がいくつかあります。その1つが僧帽筋と呼ばれる筋肉です。僧帽筋は背中の真ん中あたりまでついてる比較的大きな筋肉ですが、頭を落とした姿勢の時には、特に僧帽筋の上の方(首から肩くらい)が酷使されます。

 

ちなみに首を15度倒すと僧帽筋などの筋肉にかかる負荷は2倍、30度傾けると3倍になるそうです。スマホを見る時に頭が30度くらい落ちるということはよくあると思います。50キロの方で想定すると、頭が30度落ちている時には、僧帽筋上部は15キロを支える必要があるということです😣

 

シャキットで使っているピンクの重りは1つ1.5キロです。あれ10個を首に乗せていると想像してみてください・・・地獄です😱😱😱それだけ酷使されれば、肩こりや首の痛みが出ても不思議ではありません。また肩こりといった自覚症状がないとしても、背中の上の方が「もりっとした」姿勢の方は、僧帽筋上部の使い過ぎで、そこがある意味「鍛え抜かれた」状態かもしれません😱筋肉を鍛えることは良いことですが、この鍛え方はおすすめできません。

 

日常生活の中で頭を落とさないよう意識することも大切ですが、トレーニング中はその意識を更に強める必要です。トレーニングして肩こりがひどくなっては元も子もないですからね・・・。

 

ということで、「トレーニングをする人ならこの動きは絶対にマスターしてほしい!」と私が思っている動きがあります。「ヒップヒンジ」と呼ばれる動きです。まずはどんな動きなのかを下記の動画でご覧下さい。残念ながら字幕がないのですが、動きだけ見ていただければと思います。1分ちょっとの動画です。

 

立ち位置は壁から20~30㎝ほど離れたところです。

 

ヒップヒンジを行う上で大切なポイントが2つあります。まず1つ目は「股関節から上体を倒す」ということです。動きのスタート地点は股関節(足の付け根)であり、おへそや腰ではありません。

 

2つ目のポイントは「背中を丸めない」ということです。画像の黄色の丸で囲まれている3点は「後頭部、胸椎、仙骨」です。1つ上の画像では赤い直線でその3点を結んでいます。

 

もしご自宅に1mくらいの棒があれば、その棒をこの3点に当てた状態で立ちます。股関節から上体を倒していく時にこの3点が棒から離れないようにします。(ご自宅に棒がない方はシャキットの緑棒でやってみてくださいね~😊)

 

実際にヒップヒンジを行う前に、3点に棒を当てたまま歩きまわったりして背骨を真っ直ぐ(ニュートラルとも言います)に保つ感覚をつかめると良いかと思います。

左の💀さんは正しく行えていません。太い黄色の線が「後頭部・胸椎・仙骨」を結んだ線ですが、仙骨以外は離れてしまっています。右の💀さんのように深く上体を倒しても、3点が離れないようにすることが大切です。ですので、慣れるまでは体を深く倒すことよりも、棒が離れないようにすることに意識を集中させます。

ヒップヒンジを正しく行うことができると大殿筋(お尻)、ハムストリングス(太ももの裏)といった下半身の筋肉だけでなく、脊柱起立筋(背骨に沿ってついています)や腹横筋(真木がよく腹巻と呼ぶ筋肉です)といった上半身を安定させるための筋肉も鍛えることができます😄

 

この「後頭部、胸椎、仙骨の3点を同一線上に保つ」という意識は多くのトレーニングに当てはめることができます。ぜひヒップヒンジで3点を保つ感覚を掴み取って下さい~😊

 

文:真木