この男性、まるで獲物を狙うチーターそっくりだと思いませんか?マイク・フィッチさんという方で、「アニマルフローAnimal Flow」というものをつくった人です。
アニマルフローがどんなものかは、実際にフィッチさんが行っているものを下記でご覧いただきたいと思うのですが、簡単に言うと、「動物の動きを真似て、体を鍛える」もので、ここ数年、海外のフィットネス業界で非常に人気を集めているようです。
アニマルフローの目的は、フィッチさんいわく、「人間という動物(Human animal)として の機能とコミュニケーションを向上させること」だそうです。ちなみにコミュニケーションをどう訳すのかがいまいちわからないのですが、人間としての自分と動物としての自分との知覚・感覚・思考の伝達のような意味かと思います。
ということで、フィッチさんの理念はよく分かりませんが(笑)、まずはどんな動きなのか見てみて下さい!
当店に「スロー&フロー」というレッスンがありますが、フローは「流れる」といったような意味があります。フィッチさんの動き、確かに流れる水のようで、まさに「フロー」という感じです。逆立ちのようないかにも難しそうな動きもありますが、一見、簡単そうな動きもありますよね?でも実際にやってみると、かなり難しいです。今回はアニマルフローの基礎的な動きをご紹介したいと思います。最初から「フロー」は難しいので、ぶつ切りにします!始める前に、手首をしっかりと回してほぐしておいて下さい。
まずは「ビースト」からです。ビーストと言うと、野獣や獣という感じがしますが、単純に「動物」という意味もあります。
お腹を凹ませて、体幹部分の筋肉を意識的に使います。腰が落ちないように気を付けて下さい。画像のように膝はわずかに床から浮かせます。
1枚目の「ビースト」とどこが違うかわかりますか?右の足部がわずかに浮いています。次は手足を浮かせる練習です。
まずは足から浮かせてみてください。(手の方が難しいので)画像のように、床から1㎝程度離します。浮かせている間も体幹部分の筋肉を緩ませないよう、常に意識しておいてください。
次に手を浮かせる練習です。足と同様に床から1㎝程度浮かせます。姿勢が崩れないようにがんばって下さい。
左右の足、左右の手の練習が済んだら、今後は対角線上の手足(左手と右足、右手と左足)を同時に浮かせます。なかなか難しいですよ~。浮かせた状態でバランスを崩すことなくキープできますか?
対角線で浮かせると、どうしても床についている手で踏ん張りたくなるかと思いますが、そこでがんばり過ぎると手首に負担がかかります。しっかりと体幹部分で支えように意識して下さい。
次は「カニ」です
手の指先は後方を向くようにします。肩甲骨を背骨に寄せ(肩甲骨の内転)、胸を開きます。お腹を凹ませたら、お尻を1㎝ほど浮かせます。うつむかないようにします。
横から見た時にローマ字の「M」のような形になるよう、背筋をしっかりと伸ばして下さい。
次は「ビースト」と同じように、手足を浮かせる練習です。こちらも足から始めて下さい。気をつける点はビーストと同じです。浮かせる高さは床から1㎝程度、姿勢を崩さないようにし、常に体幹部分の筋肉が働いていることを意識して下さい。ちなみに画像では左の足部が浮いています。
それぞれの手足の練習ができたら、次は対角線上の手足を浮かせます。姿勢が崩れないよう、バランスをしっかりと保ってくださいね。動画で見ていただくと分かりますが、この動画の配信者であるマヤさんもバランスを崩しそうになり「ウォー」と叫んでます。(全編にわたってテンション高めです 笑)
ここまでの練習ができたら、いよいよ「フロー」にします!カニからビーストになります!静止画だと分かりづらいという方は動画だと10:30あたりからカニからビーストになる動きを見ることができます。
①カニになる
②左足と右手を浮かす
③右手を高く上げる
④おへそが下を向くように体をひねる(この時、床についている右足はつま先で支えています。)
⑤ビーストになる!
いかがですか?スムーズにできましたか?皆さんの内に秘めている(?)動物は目覚めましたか?
「ビースト→カニ」も同じ要領でできますので、挑戦してみてください。
文:真木