「こむら返りの痛みで目を覚ます」こんなことは誰しも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。
「こむら」はふくらはぎのことで、足がつる時にはふくらはぎの筋肉に起こることが多いため、こむら返りと呼ばれるようです。もちろん他の筋肉にも起こります。
足が「つる」というのは筋肉の痙攣のことで、運動中や運動中や運動後、就寝中に起こりやすいと言われています。筋肉の疲労や電解質不足などが原因として考えられていますが、なぜそのようなことが起こるかは実ははっきりとは分かっていないそうです。ただし、「こういう状況では起こりやすい」というのはあり、
①筋肉が疲れている
②筋力が低下している
③ミネラルやビタミンが不足している
④水分が不足している
⑤体が冷えている
⑥血行が悪い
などが挙げられます。レッスン中も時々、「つったつった!」という声が聞こえますが、上記のどれかに当てはまっていることが多いと思います。また、若い人より中高年に起こりやすいということなので、私自身含め、「中高年」に属する方は予防の術を知っておくことも大切かと思います。
どういう状況下でこむら返りが起こりやすいかははっきりしていますので、その状況をつくらなければ良いわけです。若い人より中高年に多いのは、筋肉量が年齢とともに減るからだと考えられます。筋肉にはポンプの役割があります。筋肉は動かすと収縮し、それにより血管が押され、血流が促されます。
筋肉量がしっかりと保たれていれば、上記の②、⑤、⑥は起こりづらいというわけです。筋トレ中に足がつる経験をしたことがある方もいらっしゃると思いますが、「足がつるから筋トレしない」は更なる筋力低下、ひいてはこむら返りの慢性化の原因になりかねません。筋トレをしてこむら返りが起きるなら、逆説的ですが、筋トレを継続することで疲労に強い筋肉をつくることが解決策になります。
筋力を保つ以外に大切なことが食生活です。こむら返りを起こしやすい方に不足しているミネラルは主に3つありますが、皆さんは言えますか?正解はこちらです!
カルシウム!マグネシウム!!カリウム!!!です。
カルシウムは骨にとって大事というイメージがあるので、意識的に摂っている方もいらっしゃるかもしれませんが、「最近カリウム不足だから、カリウムちゃんと摂らないとな~」とか「今日はマグネシウムが豊富な〇〇を作ろうかな♪」とはなりませんよね。
偏食気味の方(朝は菓子パン、昼はカップ麺、夜はコンビニ弁当のような)や極端なダイエット(〇〇しか食べないのような)をしている場合には、この3つのミネラルが不足している可能性は十分にあります。よく足をつるという方は、「食生活を見直して!」という体からのSOSかもしれません。
こむら返り予防にはバナナが良いとよく言われますが、個人的にはアボカドがおすすめです!(もちろんバナナも良いと思いす。)
「最も栄養価の高い果実」としてギネスブックに載っているアボカドは、上記の3つのミネラル全てが含まれています。「食べる美容液」とも言われているアボカドはこむら返り予防のためだけじゃなく、ぜひ日々の食卓に取り入れていただきたい食材の1つです。
文:真木