ダイエットのための水

 

 

前回のブログでお水を一定量飲むことで、膀胱がんや心臓病のリスクが下がるとする研究があることをご紹介しました。今回は「ダイエット」という観点から水が役立つのがどうかを探っていきたいと思います。水を飲んで痩せることはできるのか、もしできるとしたら、どのくらいの量を飲めばいいのか、気になりますね~♪

飲水量とダイエット(減量)の関係を調べた研究をいくつかご紹介します。

 

①25歳から50歳までの173人の肥満傾向の女性を対象に行われた実験です。12ヵ月間に渡って行われたこの実験では飲水量を増やした以外は、運動をしたり、食事を変えたりなどは一切行っていないそうです。注目の結果ですが・・・平均2キロの減量に成功!まあ、でも1年間で2キロですからねぇ・・・

 

②こちらの研究は上よりもう少し希望の持てる内容かもしれないです。平均体重の男性7名、女性7名を対象に行われた実験です。人間はな~んにもしていなくても、エネルギーを消費します。そりゃそうですね、心臓を動かしたり、呼吸もしなければいけませんからね。そのような安静時のエネルギー消費が水を飲むことで上がるようです!この実験では500mlの水を飲んだところ、10分以内に安静時のエネルギー代謝が30%も上がりました!やったー!この実験によると1日2リットル飲むと1日の安静時エネルギー消費が400カロリーも増えるとか。その結果、体重が減ったかどうかはわかりませんでした。

 

③上の研究と似ていますが、平均体重の8名の男性と8名の女性を対象に、飲水量と安静時エネルギー消費の関係を調べたものです。500mlの水を飲んで60分後までにエネルギー消費が24%上昇という結果になりました。50mlの水では効果がなかったようです。「今日は何もしないでゴロゴロするぞ~!」という時には、せめてもの抵抗で水のペットボトル片手にゴロゴロすると、消費エネルギー増えるかもしれないですね。

 

④減量したいなら、食事前に水を飲むというのはよく言われていますよね。48名のBMIが25~40の55歳~75歳の男女を対象に行われた実験では、食事前に500mlの水を飲んだグループと飲んでいないグループの比較を行いました。12週間にわたって行われたこの実験では、飲水グループで平均2キロの体重減少が見られたそうです。お水を飲んだだけで、3か月で2キロ減るなら、ペースとしては理想的ですよね。ただ、食事前に500mlを飲み干すってけっこう大変ですね・・・

 

⑤平均年齢61.3歳、平均BMI31.4の24名の男女を対象に、朝食の30分前に500mlの水を飲むグループと飲まないグループに分けた実験では、飲水グループの朝食の摂取カロリーが13%落ちたそうです。脳は「空腹」と「のどの渇き」の違いを認識できないそうです。お腹が空いていると思っているのは、実はのどが渇いているだけで、のどを潤せば空腹感は落ち着くのかもしれません。

 

 

 

 

ということで、上記の研究をまとめて、ダイエットという観点から考えると・・・

 

1.朝、目が覚めたら水を飲む!

2.食事の前に水を飲む!

3.空腹を感じたら、まず水を飲む!

4.ぐうたらする時も水を飲む!

 

となります。

ご興味のある方、試してみて下さい~♪

 

 

文:真木