お尻の奥の方・・

お尻の筋肉は3つに分かれます。「ザ・お尻」が大殿筋(だいでんきん)、その下に中殿筋、そのさらに下に小殿筋があります。

 

 

突然ですが、ゴリラの握力ってどれくらいあると思いますか?なんと推定500キロ!人間は男性が50キロ前後、女性が30キロ前後です。世界一の握力としてギネス認定されている方ですら192キロ。チンパンジーが200~300キロらしいので、ゴリラどころか人間の握力はチンパンジーにも遠く及ばないということです。

 

 

 

 

ゴリラの強さは握力だけではありません。上体の筋力の強さは人間のなんと12倍と言われているそうです。

 

そんな動物界で最強の筋力を持っているとされるゴリラが人間に負けているのが、お尻の筋肉です。絵でもわかるように、ゴリラの大殿筋はけっこう貧弱なんです。二足歩行になるには、股関節をまっすぐにする必要があり、そのためにはお尻の筋肉を発達させる必要があるのです。

 

 

人間を人間たらしめているお尻の筋肉の中でも、圧倒的大きさ&強さの大殿筋の陰に隠れがちな中殿筋と小殿筋、今日はその2つの筋肉を刺激する動きをご紹介します。大殿筋の上にある中殿筋、そして大殿筋の奥にある小殿筋が働いている感じを是非とも感じ取って下さい。

 

 

 画像のように左右の膝をそれぞれ90度くらいになるように曲げて座ります。この座り方自体がけっこう難しく感じる方もいらっしゃると思いますが、膝が浮いてもOKですので、続けてみて下さい。

 

ちなみに足の親指が上を向いている側は股関節が「外旋」、親指が下を向いている側は股関節が「内旋」しています。

 

 

股関節が内旋している側に体を向けて、両手を握った状態で腕を伸ばします。

股関節が外旋している側に上体を倒していきます。肩が膝につくまで8~10秒くらいかけてゆっくりと倒していきます。元の姿勢に戻る時にもゆっくりと戻って下さい。中殿筋・小殿筋が刺激されているのを感じ取りながら3~5回ほど行ってみて下さい。

 

 

 

座り方を反対にし、同じように行います。外旋している側の足ができるだけ床から浮かないように、膝や膝下で床を押す方向に力を入れながら行ってください。

 

勢いをつけずに、ゆっくりと動くことで腹筋群も働きます。左右差もあるかと思いますので、ご自身の弱点探しをしてみて下さい。

 

 

 

文:真木 

 

↓引用動画