フリーラジカル撃退

ブログで食べ物のことを紹介する時に、よく「抗酸化力が強い」「抗酸化物質が豊富」といったようなことを書きますが、そもそも「抗酸化力」って何なのでしょうか?

 

高校生の時に化学のテストで、点数の横に「バカモノ」と先生に書かれたことのある真木が、ネットで色々と調べてみたのですが、よく分かりませんでした(笑)ちなみにそのテストの点数は32点、学年最下位が31点で、「ビリじゃなくてよかった!」と喜んだ記憶があります。

 

そんな理系がとんでもなく苦手な私が最もわかりやすいと思ったのがこちらの絵です!

ここから先の説明はネットで読んだものをかいつまんで書いてます。もし間違えていたらゴメンナサイ。

 

あらゆる物質は「原子」でできています。そして原子が集まって「分子」を作ります。例えば、原子である酸素と水素がくっついて水になります。

 

画像の左の「能天気そうな顔」は原子の中心にある「原子核」です。原子核の周囲には電子(青い円)が2つついています。この「電子が対になっている」というところがミソのようで、対になることで安定し、「安定分子」となるそうです。

 

一方の「悪い顔」の「フリーラジカル」は、あるべき所の青丸が点線になっていて、電子が対になっていませんよね?「不対電子」と言い、こうなると状態が不安定になります。そして、安定分子から電子を奪うために動き回って、体の細胞膜や組織を傷つけるそうです。フリーラジカルがさまざまな病気や老化の原因と言われる所以です。

 

ちなみに図にはありませんが、「活性酸素」も聞いたことあると思いますが、厳密には活性酸素とフリーラジカルは同じではなく、簡単に言うと、いくつか種類がある活性酸素の1つがフリーラジカルだそうです。活性酸素は体にとって必要なものと、フリーラジカルのように悪さをするものに分かれるそうです。

 

最後に、画像右端の「ドヤ顔」の「抗酸化物質」です。フリーラジカルを安定させるために電子を差し出しています。フリーラジカルが悪さを働かないように消す力、それが「抗酸化力」です。

 

フリーラジカルは一体、体にどのような影響を与えるのでしょうか?

老化、動脈硬化、シミ、しわ、白内障、気管支ぜんそく、心筋梗塞、高血圧、胃潰瘍、大腸炎、脂肪肝、糖尿病、アレルギー、膠原病、癌などなどが挙げられます。

 

また、フリーラジカルは何をすると作られてしまうのでしょう?

過剰なアルコール摂取、喫煙、ストレス、不規則な生活、偏った食生活、過剰な紫外線、薬品摂取(避妊薬やホルモン治療薬など)、環境汚染、激しい運動などです。運動が入ってますね~・・・。「激しい」と感じるレベルは個人差があると思いますが、当店のレッスンも、それなりに「激しい」ものもありますねぇ・・・そうなると、抗酸化力の強い食べ物をしっかり取っていきたいものです。

 

 

画像は食品のパッケージです。おそらく日本で言う青汁のようなものだと思います。パッケージの真ん中あたりに「15,000ORAC」と書かれていますORAC(Oxygen Radical Absorption Capacity)は「酸素ラジカル吸収能」と言い、1992年にアメリカ国立老化研究所とアメリカ農務省が開発したものです。

 

食品やサプリメントの抗酸化力を数値で表すもので、アメリカでは画像のようにパッケージに表記されている食品等が市場にけっこう出回っている(いた?)ようです。

 

数値で表してくれるのは分かりやすくて良いですが、問題もあったようで、例えば人参、カボチャ、トマトといったカルテノイド類を含む野菜のORACは低く出てしまったり、ORAC以外の方法で算出した抗酸化力と数値のずれがあったりしたようで、2012年にはアメリカ農務省はORACのデータベースを撤去したようです。2020年現在、ORAC法に代わる画期的な方法が見つかったという話は聞かないですが、近い将来、食べ物の抗酸化力が一目でわかるようなことがあれば、食品選びの1つの指針にできて個人的には嬉しく思うのですが。それまでは、ひとまず抗酸化力が強いと考えられている食べ物を少しでも多く摂取していきたいと思います。

 

 

では最後に、少々こじつけ感はありますが・・・抗酸化力が高く「飲む目薬」とも呼ばれている「クコの実」のご紹介です~。食べてますか?食べないですよね~。ほとんどの方が「杏仁豆腐に1粒のっている赤いやつ」くらいのイメージしかないと思います。

 

私は毎日とまではいかないまでも、週1~2回は食べています。クコの実を食べるようになったのは1年くらい前からで、母に酢に漬けたクコの実のビン詰を渡されたのが始まりでした。「そのまま食べるもよし。ヨーグルトに入れるもよし。体に良いから食べなさい。」ということで、毎月毎月渡されるクコの実のビン詰めを消費する生活が始まりました。ちなみに母は中国語を勉強している叔母からクコの実情報を仕入れたようです。

 

中国では俗に「明眼子」と呼ぶほど、クコの実には目によい成分が含まれているそうです。ゼアキサンチンという成分で、緑内障や白内障、視力回復にも効果があるとか。ちなみに私自身は視力が回復したという感じはありませんが、目のことを意識して食べていたわけではないのですが、よく考えてみたら、目薬をささなくなりました。以前はパソコンを使うと目が疲れる感じがあり、よく目薬を使っていたのですが、最近は全く使っていません。知らず知らずのうちにクコの実の恩恵を受けていたのかもしれません。

 

目に良いだけでなく、美容にも良くて、世界三大美女の一人・楊貴妃も毎日食べていたとか。クコの実でフリーラジカルを撃退しませんか~。

 

文:真木